私たち心理士が行う検査というものは多岐にわたります。
その中でも知能検査や発達検査は、人生の重要な分岐点(進学や就職など)においてとても重要な情報源となる事があります。
そんな重要な情報源となる知能検査・発達検査を受けるとどんなことがわかるのかについて、かいつまんでお話したいと思います。
まず知能検査についてです。
知能検査でわかることと言えば真っ先に『知能指数(IQ)』が挙げられます。
IQがわかると数値によっては療育手帳を取得できるといった福祉サービスを受けらることができます。
また様々な能力の得意不得意がわかる検査を受けると、普段の学習中や生活場面で「なんでこれができないんだろう?」と疑問に思うようなことの原因がわかることもあり、それに伴って対策を検討することもできます。
発達検査は『発達指数(DQ)』という数値を知ることが出来ます。
DQとIQは似た数値ではありますが、少し異なっています。
発達検査は社会性や身辺自立、言語面の状況から子どもの心身の発達度合いを調べるものなので、知能検査のように純粋な知的能力が分かるものではありません。
その代わり発達検査は、手先の発達の様子や社会性といった知能検査では見ることが難しいことがわかります。
知能検査と発達検査は似たようでわかることが異なった検査となっており、どちらも一長一短です。
そのため、
「うちの子はどの検査を受けたらいいんだろう?」
「知能検査はまだ早い?」
といった疑問が多々あるかと思います。
そういった場合は、一度「何で検査を受けようと思ったのか」「検査を通して知りたい事は何か」と考えてみてください。
検査によってわかることが違うので、何のために検査をするのかを明確にすることが出来ればどんな検査をすればよいのかも自ずと明確になっていきます。
もちろん検査を実際どのようなものを実施するのかは相談しつつ決定いたしますので、なにか検査に対して疑問点があったり不安なことがあれば是非当事業所にご相談ください。
知能検査・発達検査をして分かる事
教室の毎日
24/10/31 18:13