机上活動とは？

「机上活動」とは、机に向かって集中して取り組む活動のことを指します。勉強や宿題だけでなく、プリント、運筆練習、パズル、カード、折り紙など、机の上でできる幅広い活動を含んでいます。静かな環境で、集中力や考える力、手先の器用さを育てる大切な時間です。

取り組んでいる内容

放課後等デイサービスでは、学校の宿題や教科の学習を中心に、その子のペースに合わせたプリントに取り組みます。中には、お金の計算や時計の読み方といった、生活や社会性につながる練習を行う子もいます。

児童発達支援では、鉛筆の持ち方を意識した「運筆練習」や、はみ出さないように線を引く、曲線をなぞるなどの活動を行っています。これらは、文字を書く力や日常生活で必要となる巧緻性の土台づくりにも繋がっています。
他にも玩具や絵カード、シール貼りや塗り絵など一人ひとりに合った活動を提供しています。

育てたい力

机上活動を通して大切にしているのは、集中力、指先の巧緻性、認知力、言語力、そして学習習慣です。できたときの笑顔や「できた！」という達成感は、自信につながり、興味の幅を自然と広げていきます。たとえば、自分の名前のひらがなを見つけられると、他のお友だちの名前にも関心を持ち、文字への興味がぐんと広がる姿が見られます。

こどもいろむなかたの工夫

当事業所では「30分間集中して取り組む」ことを目安にしています。ただ課題に取り組むだけでなく、プリントが配られるのを待つ、丸つけの順番を待つなど、“待つ練習”も大切にしています。これにより、我慢する力や「自分だけでなく誰かと一緒に活動している」という意識が育まれます。

教材は一人ひとりのレベルや興味に合わせて準備し、スモールステップで進められるよう工夫しています。そのため、子どもたちは無理なく達成感を味わいながら、「少しずつできるようになった」という実感を積み重ねていけるのです。

まとめ

机上活動は、ただ机に向かって学習するだけの時間ではなく、子どもたちが「集中する」「待つ」「達成感を味わう」といった日常生活や学びに欠かせない力を育む大切な機会です。

一人ひとりのペースや興味に合わせた課題に取り組むことで、自信を積み重ね、少しずつ「できた！」が増えていきます。そうした小さな成功体験が、子どもたちの成長につながり、未来への力を育んでいくと考えています。