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やるか。やるぞ。—働くを醸成するラフダイの次の一歩

港区の賃料を検索して、ため息をついた。数字は冷たいのに、背中は妙に温かい。あのバーベキューの火種がまだ残っているからだ。「東京にもオフィスを—子どもたちがそこで働ける未来を」と、保護者の声は毎年、煙のように空へ昇り、それでも消えずに私の胸に戻ってくる。見えない光に向かう時、私たちは計算だけでは進めない。約束の方角へ歩いていく。
ラフダイが走り始めたのは6年前。最初のエンジンは、私の野心ではなかった。保護者の「やってほしいです」という素朴で強い声だった。私は、押し出されるように始め、支えられるように続けてきた。
スタートは東京だった。けれど今は栃木に事業所を構え、運営の重心を置いている。それでも東京とのつながりは切れていない。自費スクールとして活動は残り、毎年、発表会の後のバーベキュー懇親会で、同じ会話が繰り返される。「早く東京にもオフィスを。ここで働ける未来をつくりたいですね。」炭火の光の中で、その言葉はいつも現実味を帯びた願いになっていった。
そして今年、具体が動き始めた。株式会社コネクトが成立し、A型もB型も事業所の目処が立った。就労移行も、そして「ラフダイ大学」と呼んでいる自立訓練・就労移行支援も整ってきた。ようやく「働く」を醸成する段階に入ったのだ。準備の時代は終わり、場をつくり、手を取り、給料が流れ、生活が変わっていく、そのフェーズへ。
この動きに、保護者の熱はさらに加速した。物件候補が次々送られてくる。チャットの通知が鳴るたびに、画面の向こうで誰かが未来を押してくれている気がした。「今年中に東京にオフィスを構えよう。」そう口に出した瞬間、背中に火がついた。宣言は、逃げ道を閉じるためにある。私たちはやるか。やるぞ。
ただ、東京は現実的だ。賃料は高い。初期費用は重い。港区で、という要望は美しくも難しい。数字の前で、時々、心が小さくなる。「どうする、南。」自分の名前を呼ぶとき、少し笑ってしまう。恐竜みたいに不器用な勇気を、毎日、召喚しているからだ。宣戦布告というより、宣戦恐竜。不格好でも前へ行く。
それでも、やる理由は明快だ。働く場所は、給料だけの話ではない。自分の名前で呼ばれること、朝のルーティン、昼休みの雑談、帰り道の安心—生活の骨格をつくる。訓練が「いつか」に留まってしまわないように、ここで「今」に着地させる。教室から職場へ。学びから生産へ。つながりから責任へ。その橋を私たちは設計している。
「見えないものに向かって、光が射してから行くんですよ。」この言葉を私は大切にしている。先に光が見えるから進むのではなく、進むから光が射す。保護者の熱意は、私たちの足場をつくる。支援者の知恵は、構造を強くする。利用者の一歩は、道を正式にする。順番が逆に見えるときこそ、信頼が試される。
具体的には、港区の候補を回り、賃料と初期費用を比較し、A型・B型・就労移行・自立訓練の導線を一体化できるレイアウトを描いている。働く場と学ぶ場を、壁ではなく、敷居で柔らかく分ける。「ここで働ける未来」を、過程の言葉ではなく、住所の言葉で示すために。
そして、お願いがある。知恵を貸してください。物件の情報、初期費用の工夫、港区での運営のリアル、行政とのハブ、民間の連携。私たちを支えてきた「やってほしいです」を、「一緒にやりましょう」に変えてほしい。諦めない声が集まるとき、見えない光は方向になる。
ハイライトラインを一つ、ここに置いておきたい。
- 約束の方角へ歩くとき、数字は壁ではなく、階段になる。
今年中に、ラフダイは東京にオフィスを構える。言葉を掲げた以上、足を運び、手を動かし、扉を開ける。発表会のバーベキューで交わした約束を、火の勢いのままに終わらせない。炭が冷めても、光は続く。保護者のみなさん、最後まで一緒に歩いてください。私たちは、働くをつくる。そのために、今日も宣戦恐竜の足で、一歩ずつ進む。

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