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「見てるだけでいいよ」から始まる発達支援

運動会やお遊戯会の本番で、子どもが急に固まってしまうことがあります。周りの子が踊っているのに、その場で立ち尽くしてしまう。大人から見ると「やる気がないのかな」「恥ずかしいのかな」と見えるかもしれません。でも、その小さな体の中では、実は一生懸命“動こうとする力”が働いていることがあります。 踊れない子は、踊りたくないわけじゃない ラフダイの普段の療育トレーニングの中で、うまくいった対応事例や成功事例を少しずつ紹介していきます。 今回は、ダンスの時間に固まってしまう子への対応です。 特に運動会やお遊戯会の前後に、よくご相談いただくテーマでもあります。 「みんなと一緒に踊れない」 「本番になると止まってしまう」 「練習でも動きが入らない」 そんな姿を見ると、大人はつい心配になります。 でも、ここでまず知っておきたいのは、その子は必ずしも「踊りたくない」わけではないということです。 むしろ心の中では、一生懸命動こうとしていることがあります。 ただ、脳から体への指令がまだうまく通っていない。 情報が一気に入りすぎて、混乱してしまっている。 動きたい。 でも、体が思うように動かない。 その結果、ショートしたように固まってしまう。 固まっている子どもの内側では、怠けているのではなく、情報を処理しようとする小さな戦いが起きていることがあります。 では、どうすればいいのか。 答えは、とてもシンプルです。 脳の中で混乱している情報を、ひとつずつほどいてあげること。 そして、一個一個、ゆっくり練習していくことです。 最初から「全部踊ろう」としなくていいんです。 ステップ1は、踊らなくていい。 まずは「見ててね」で十分です。 周りの動きを見る。 音を聞く。 雰囲気を感じる。 その子の中で、情報を受け取る準備をしていきます。 そして次に、「一個だけやってみよう」と伝えます。 たとえば、振り付けが1から10まであるとします。 その全部をいきなりやろうとすると、子どもの脳の中では情報が一気に押し寄せます。 何を見ればいいのか、どこを動かせばいいのか、いつ動けばいいのかが分からなくなってしまう。 だから、まずは「1だけ」でいい。 1の動きだけできたら、それでオッケー。 それができたら、次は2つ目。 今度は「1、2」とつなげてみる。 その次は「1、2、3」。 またその次は「1、2、3、4」。 このように、必ず重ねて繰り返します。 スモールステップで取り組んでいくことで、脳の中の情報が混乱しにくくなります。 一個一個が積み上がってくると、あるタイミングで体が少しずつ動き出します。 大人の頭で考えれば、これは簡単に聞こえるかもしれません。 「分けて教えればいいんでしょ」と思うかもしれない。 でも実際に、それをその子に丁寧に伝えることは、意外と難しいものです。 伝え方が大事です。 その子の受け取り方も大事です。 そして何より、楽しく取り組める空気が大事です。 ただ分解するだけでは、子どもは動きません。 「やってみたい」と思える工夫が必要です。 そこには、やっぱりエンタメの力が必要になります。 子どもにとって、練習は訓練である前に、安心できる遊びであることが大切です。 できないことを責められる時間ではなく、「できた」が少しずつ増えていく時間であること。 子どもの成長は、大きな一歩ではなく、「これならできる」の積み重ねで動き出します。 ダンスで固まってしまう子を見た時、私たち大人が最初にできることは、「なんで動かないの?」と問い詰めることではありません。 「今、この子の中で情報が多すぎるのかもしれない」 「体に指令が届くまで、少し時間が必要なのかもしれない」 そう見方を変えることです。 見方が変わると、関わり方が変わります。 全部やらせるのではなく、まず見る。 見ることに慣れたら、ひとつだけやる。 ひとつできたら、ふたつにつなげる。 そして、それを楽しく繰り返していく。 その積み重ねの先で、子どもの体はちゃんと動き始めます。 運動会やお遊戯会のような場面では、どうしても「みんなと同じようにできるか」に目が向きやすくなります。 でも本当に大切なのは、その子の中で何が起きているのかを見てあげることです。 踊れないように見える子も、動こうとしている。 止まっているように見える子も、内側では準備している。 固まっているように見える時間も、成長の途中かもしれない。 だからこそ、焦らず、ほどいて、ひとつずつ積み上げていく。 その子のペースで「できた」が増えた時、ただ踊れるようになるだけではありません。 自分の体を信じる力も、一緒に育っていきます。 何かお困りのことがありましたら、いつでもご相談ください。

エンタメ療育スタジオ Rough&Diamonds/「見てるだけでいいよ」から始まる発達支援
教室の毎日
26/09/19 08:34 公開
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無視ではなく、見ていることが伝わる療育

子どもがわざと困らせるようなことをするとき、大人はつい「やめなさい」と言いたくなります。けれど、その一言が、子どもにとっては「見てもらえた」というご褒美になってしまうことがあります。大切なのは、反応しないことではなく、どの瞬間に反応するかです。 試し行動に反応しない、でも見捨てない 最近、試し行動についての相談が増えています。 「急に増えてきたんです」 「前はこんなにしなかったのに」 「わざと困らせているように見えるんです」 特に1月頃のような時期には、こうした“暴走”に近い行動について聞くことが多くなります。生活リズムの変化、疲れ、環境の切り替わり、気持ちの揺れ。子どもの中で何かが少しずつ溜まり、それが行動として表に出てくることがあります。 ただ、「試し行動」と一言で言っても、背景は一つではありません。 大きく分けると、二つのパターンがあります。 一つは、本当に大人の気を引きたい場合。 もう一つは、自分の中にある不安やストレスの吐き出し方がわからず、その折り合いをつけるために行動で表現している場合です。 後者の場合は、まず安心感やストレスの理解、環境調整が必要になります。行動だけを見て対応すると、本当に困っているサインを見落としてしまうことがあります。 今回扱いたいのは、前者です。 つまり、「気を引きたい」という目的で出ている試し行動への対応です。 ここで大切になるのが、ABAの考え方です。良い行動を強化し、望ましくない行動は強化しない。言葉にするとシンプルですが、現場で実践するにはかなり繊細な観察が必要になります。 そして、ここでよく誤解されるポイントがあります。 「消去する」とは、ただ無視することではありません。 望ましくない行動をしているときに、過剰に反応しない。けれど、良い行動になった瞬間には、すぐに反応する。ここが一番大切です。 悪い行動をしているときに反応しないのは、「あなたを見ていない」という意味ではありません。 むしろ、ずっと見ています。 見ているからこそ、良い行動に切り替わった一瞬を逃さない。その瞬間に、「今の行動は正しいよ」と伝える。これが本当の意味での介入です。 たとえば、子どもが「うんち、うんち」と言い続けている場面があるとします。 大人としては、つい言いたくなります。 「そんな汚い言葉言わないの」 「やめなさい」 「うんちなんて言いません」 でも、この反応そのものが、子どもにとっては強化になってしまうことがあります。 「言ったら見てもらえた」 「言ったら大人が反応した」 「言ったら場が動いた」 そうなると、その行動は減るどころか、むしろ増えていきます。 だから、「うんち、うんち」と言っている間は、あえて大きく反応しません。 もちろん、放置しているわけではありません。観察しています。次の瞬間を待っています。 子どもも息が続くわけではありません。 「うんち、うんち……」 その言葉が止まった一瞬。 その瞬間に、パッと見てあげる。 「静かにお話聞けてるね」 「今、ちゃんと聞けてたね」 「いい姿勢でいられたね」 このタイミングが大事です。 望ましくない行動に反応するのではなく、望ましい行動が出た瞬間に反応する。 ここで子どもは学びます。 「この行動をしたら見てもらえるんだ」 「こういう姿を大人は認めてくれるんだ」 「こっちの方法で関われるんだ」 子どもの行動は、反応によって形づくられていきます。 だからこそ、大人の反応はとても大きな意味を持ちます。 子どもは、叱られた内容よりも、「どの行動で大人が動いたか」を覚えていることがあります。 試し行動が強く出ているとき、私たちはつい“やめさせること”に意識が向きます。 でも、本当に大事なのは、減らしたい行動に注目することではなく、増やしたい行動を見つけることです。 悪い行動を削るだけでは、子どもの中に空白ができます。 その空白に、良い行動を入れていく必要があります。 静かに聞けた。 順番を待てた。 変な言葉を言わずに過ごせた。 先生の目を見られた。 座っていられた。 友だちの話を邪魔しなかった。 こうした小さな良い行動を見逃さずに拾うこと。 それを瞬時に褒めること。 この積み重ねによって、子どもの中で「どうすれば見てもらえるのか」が変わっていきます。 ラフダイの療育トレーニングでは、これを小集団の中で行っています。 小集団だからこそ、子ども一人ひとりの行動を細かく観察できます。先生たちがしっかり見て、必要なタイミングで介入し、良い行動が出た瞬間にアプローチすることができます。 これは、小集団ならではの大きなメリットの一つです。 大人数の中では、どうしても見逃してしまう瞬間があります。けれど、試し行動への対応では、その一瞬がとても重要です。 言葉が止まった瞬間。 姿勢が戻った瞬間。 目線が合った瞬間。 少しだけ我慢できた瞬間。 そこを見逃さずに拾えるかどうかで、行動の変化は大きく変わってきます。 そして、もう一つ大事なのが、エンタメの力です。 療育というと、どうしても「正しく教える」「直す」「改善する」というイメージが強くなりがちです。でも、子どもにとって本当に入りやすいのは、楽しいことです。 楽しいから参加できる。 楽しいからもう一回やってみたくなる。 楽しいから先生の声が届く。 楽しいから良い行動が自然に増えていく。 エンタメの力は、子どもの心を開く力でもあります。 こちらがどれだけ正しいことを言っても、子どもがこちらを見ていなければ届きません。けれど、楽しい空間の中であれば、子どもは自然と関わりに入ってきます。 その中で、良い行動を見つける。 その中で、望ましい関わり方を強化していく。 それが、私たちが大切にしているトレーニングの一つです。 「無視する」のではなく、「良い瞬間を待てる大人」でいること。 試し行動は、大人にとって本当にしんどいものです。 何度も同じことを言われたり、場を乱されたり、わざと困ることをされたりすると、冷静でいることが難しくなります。つい反応したくなります。つい注意したくなります。 でも、その行動の裏に「見てほしい」があるなら、私たちができることは、見方を変えることです。 困った行動を見ないのではありません。 その子が本当に身につけてほしい行動を、もっとよく見るのです。 そして、その行動が出た瞬間に伝える。 「今のいいね」 「それでいいよ」 「ちゃんとできてるよ」 子どもは、その反応を頼りに次の行動を選んでいきます。 だから、試し行動への対応は、我慢比べではありません。 大人がどれだけ無視できるかの勝負でもありません。 それは、子どもの中にある「見てほしい」という気持ちを、よりよい行動へつなげていく関わりです。 悪い行動を減らすことだけを目指すのではなく、良い行動が増える環境をつくること。 そのためには、大人が落ち着いて観察し、瞬間を見逃さず、適切に反応する必要があります。 子どもは、毎日少しずつ学んでいます。 「こうすれば叱られる」ではなく、 「こうすれば認められる」へ。 「困らせれば見てもらえる」ではなく、 「良い関わり方でも見てもらえる」へ。 その道筋をつくるのが、療育の大事な役割だと思っています。 試し行動が増えているときほど、子どもは何かを探っています。どこまで許されるのか。どうすれば関われるのか。自分は見てもらえているのか。 だからこそ、こちらも感情だけで返さず、丁寧に見ていきたい。 反応しない勇気と、褒めるタイミングを逃さない集中力。 その両方があってはじめて、子どもの行動は少しずつ変わっていきます。

エンタメ療育スタジオ Rough&Diamonds/無視ではなく、見ていることが伝わる療育
教室の毎日
26/09/18 09:24 公開
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療育の先にあるもの:サードプレイスという居場所

誰の心にも、ただそこにいるだけで、ふっと肩の力が抜けるような場所が必要なのではないでしょうか。それは、家庭でも職場でも学校でもない、第三の「ただいま」と言える場所。私にとってその探求は、先日、ある著名なダンサーとの対談の中で、ふいに口にされた「居場所づくり」という一言から始まりました。その言葉は、私たちが日々実践していることの核心を、あまりにも的確に射抜いていたのです。 私たちの仕事は、子どもたちのための療育トレーニングを提供することです。しかし、最近、保護者の方々からいただく言葉に耳を傾けていると、その本質はもっと別のところにあるのではないかと感じさせられます。「ここに来て先生と会うと、うちの子が安心するんです」「先生たちと話すだけで、私の気持ちも楽になります」。そうした言葉を聞くたびに、私たちは単にスキルを教える場所ではなく、もっと深い意味での「居場所」になっているのだと気づかされます。 あるお母様は、お子さんが楽しそうにレッスンを受けている姿を見るだけで、微笑ましい気持ちになると話してくれました。その光景は、彼女にとって一週間の疲れを癒すひとときなのかもしれません。ここでの時間は、子どもにとっては成長の場であり、親にとっては心の安らぎを得る場なのです。家庭と社会の間にある、いわば「サードプレイス」としての価値が、この空間に自然と生まれていました。 もちろん、それは私一人の力で成し遂げられるものではありません。日々子どもたち一人ひとりと真摯に向き合い、信頼関係を築いてくれている先生方一人ひとりの努力の賜物です。彼らがつくりだす温かな空気こそが、この場所を特別なものにしています。 「居場所づくり」は、これからの社会でますます重要なキーワードになっていくと確信しています。現在、私は18歳までの子どもたちが安心して過ごせる活動の場を提供していますが、この考えをさらに広げていきたいと思っています。子どもたちが成長し、社会に出ていく過程においても、彼らが自分らしくいられる「居場所」は必要です。それは、仕事に就くための準備期間かもしれないし、実際に働く職場そのものかもしれません。 どのような年齢であっても、どのようなライフステージであっても、誰もが「ここにいていいんだ」と感じられる空間。私のこれからの挑戦は、そうした温かな居場所を、社会の様々な場所に一つでも多く作っていくことです。レッスン室の扉の向こう側から始まったこの物語を、もっと大きな未来へと繋げていきたいと、今、強く思っています。

エンタメ療育スタジオ Rough&Diamonds/療育の先にあるもの:サードプレイスという居場所
教室の毎日
26/09/17 09:30 公開
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身体の協調性を育む発達支援

縄跳びがうまく跳べないとき、子どもはただ「運動が苦手」なのではありません。腕を回す、縄を見る、タイミングよく跳ぶ——その全部を一瞬で合わせる、とても複雑なことを求められています。だからこそ、いきなり跳ばせる前に、まずは「縄を後ろから前へ動かす感覚」を遊びの中で身体に入れてあげることが大切です。 縄跳びは、いきなり跳ばなくていい 冬になると、学校で縄跳びが始まります。 そしてこの時期になると、「うまく跳べない」「宿題が進まない」「どんどん自信をなくしている」という相談が増えてきます。 縄跳びは、一見シンプルに見えます。 でも実際には、子どもにとってかなり難しい運動です。 腕を回す。 縄の動きを感じる。 タイミングを合わせて跳ぶ。 着地して、また次の動きにつなげる。 これらを同時に行う必要があります。 つまり縄跳びは、協調運動のかたまりのような種目です。 だから、できない子が多いのは当然です。 縄跳びができないのは、努力不足ではなく、動きがまだ分解されていないだけかもしれません。 「腕の使い方が変なんです」 「縄がうまく前に来ないんです」 「跳ぶタイミングが合わないんです」 そういうとき、つい大人は「もっと回して」「ジャンプして」「タイミングを合わせて」と言いたくなります。 でも、子どもからすると、その全部が同時に難しい。 教える側の親御さんも、前から回すのか、後ろから回すのか、どう説明したら伝わるのか分からなくなってしまうことがあります。 だからこそ、まずは一つひとつ分解します。 今回大事にしたいのは、ジャンプではありません。 まずは「腕の使い方」です。 特に、縄を後ろから前に回す感覚。 この感覚がまだ身体に入っていない子に、いきなり「跳んで」と言っても、うまくいきにくいです。縄を回すことと跳ぶことを同時にやろうとして、混乱してしまいます。 そこで、最初は跳ばなくていい練習をします。 縄を後ろに置きます。 前にはコーンを置きます。 そして、後ろにある縄を前に持ってきて、コーンを狙ってゲットする。 これだけです。 ジャンプはしません。 跳びません。 まずは、縄を後ろから前へ動かす。 遊びとしては、「コーンを取るゲーム」のような形です。 後ろにある縄を動かして、前にあるものを取る。 この流れの中で、子どもは自然と「後ろから前へ回す」というイメージをつかんでいきます。 言葉で説明するより、ゲームにしたほうが入りやすいことがあります。 「腕をこう回して」ではなく、 「これを狙ってゲットしよう」 「先生の陣地に持っていこう」 「もう一個取れるかな」 そんなふうにすると、練習が訓練ではなく遊びになります。 そして遊びの中で、必要な動きが少しずつ育っていきます。 最初はコーンを取るだけ。 次に、縄をしっかり引く。 さらに慣れてきたら、その縄を飛び越える。 このように段階をつくることで、子どもは「できた」という感覚を積み重ねやすくなります。 縄跳びの練習でよくあるのは、最初から完成形を求めてしまうことです。 縄を回して、跳んで、また回す。 それができて初めて「成功」としてしまう。 でも、本当はその前に成功体験をたくさん作れます。 後ろから前に縄を動かせた。 コーンを取れた。 自分の陣地に持ってこられた。 縄をまたげた。 飛び越えられた。 一つひとつは小さなことに見えるかもしれません。 でも、子どもにとっては大きな前進です。 「跳べた」だけが成功ではありません。成功は、動きの一部を自分のものにできた瞬間にもあります。 縄跳びが苦手な子ほど、いきなり何回跳べるかを数えるより、まずは身体の中に動きの道筋をつくってあげることが大切です。 後ろから前へ。 引く。 越える。 そして、跳ぶ。 その順番でいいのです。 うまくいかないとき、子どもは自分の中で「できない」というラベルを貼ってしまうことがあります。 冬の縄跳びの宿題が、そのまま自己肯定感を下げる経験になってしまうこともあります。 でも、こちらが動きを分解して、できる形に変えてあげると、表情が変わります。 「あ、できた」 「もう一回やる」 「次はあれ取りたい」 その小さな変化が、次の挑戦につながっていきます。 縄跳びは難しい種目です。 だからこそ、できないことを責める必要はありません。 まずは跳ばなくていい。 まずは遊びでいい。 まずは腕の感覚からでいい。 コーンを一つ取ることから、縄跳びは始められます。 子どもが「できない」と感じている運動も、分解すれば、ちゃんと入口が見つかります。そこに楽しさが加われば、練習は苦しいものではなく、自分の身体を少しずつ信じ直す時間になります。

エンタメ療育スタジオ Rough&Diamonds/身体の協調性を育む発達支援
教室の毎日
26/09/16 11:18 公開
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療育が開く学びの入り口

子供が生まれながらに持つ好奇心や探究心には、時として魔法のような力があります。広い公園を見たら走り出したくなる衝動。きれいな石や面白い形の葉っぱを見つけたら、夢中で集めてしまう喜び。これらは単なる子供の遊びではなく、世界を学び、理解していくための根源的な欲求の現れです。もし、この純粋なエネルギーを、子供が「苦手」と感じるものに向けることができたらどうでしょう。例えば、多くの子供たちがつまずく「数字」の世界に。 「うちの子、数字にまったく興味がなくて…」 年中さんから小学校低学年くらいのお子さんを持つ親御さんから、そうした悩みをよく聞きます。数字を順番通りに言えなかったり、数の概念そのものがピンとこなかったり。まるで、学びのスタートラインに立つことさえ難しいように感じられるかもしれません。 無理に教え込もうとすれば、子供はますます数字から心を閉ざしてしまいます。では、どうすればいいのか。私たちは、子供が本来持っている「本能」に目を向けます。 子供は、広い場所に行くと走り回ります。何かを集めるのが好きです。そして、隠されたものを探すことに夢中になります。男の子が公園でどんぐりを必死に探したり、女の子がきれいな落ち葉を集めてそっと並べたりする姿を思い出してみてください。その輝く瞳と集中力こそ、学びの扉を開く鍵なのです。 私たちは、この「探す」「集める」「並べる」という子供の本能的な喜びを、数字の学習へとつなげていきます。まず、スタジオのあちこちに、大きくて分かりやすい数字のカードを隠します。そして、子供たちにこう言うのです。 「今から、先生が持っているのと同じ数字を探してきてね」 まず、手元にある「1」のカードを見せます。子供は目でその形を捉え、耳で「いち」という音を聞き、頭でそれを認識します。そして、宝探しが始まります。部屋の中を歩き回り、壁の裏やカーテンの陰から「1」のカードを見つけ出した時の、誇らしげな顔。その瞬間、数字は無機質な記号ではなく、発見の喜びをくれる「宝物」に変わります。 次に「2」、そして「3」と、見つけた数字のカードを順番に並べていきます。子供たちは、自分が集めた宝物が、だんだんと大きく、そして規則正しく並んでいく様子を目の当たりにします。この体験を通して、彼らはただ数字を覚えるのではなく、その順序性や大小といった概念を、身体で、そして心で感じ取っていくのです。 この「宝探し」が終わる頃には、子供たちの変化に驚かされます。あれほど数字を嫌がっていた子が、「もっと数字を書きたい!」「数を数えたい!」と、自ら次の学びへと意欲を見せるようになるのです。これは、机の上の勉強では決して得られない、体験に基づいた深い理解と自信が芽生えた証拠です。 子供が何かに興味を持てない時、それは子供自身の問題ではなく、私たちが提供する「学びの入り口」が、彼らの心に響いていないだけなのかもしれません。子供の内なる探検家を目覚めさせることができれば、どんな学びの道も、わくわくする冒険の舞台に変わるのです。

エンタメ療育スタジオ Rough&Diamonds/療育が開く学びの入り口
教室の毎日
26/09/15 09:40 公開
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