今回ご紹介する絵本は、長谷川義史さんの 『おへそのあな』 です。

赤ちゃんがお母さんのおなかの中から外の世界をのぞき、家族や友達、自然の風景を見つめる…そんなユーモラスであたたかいお話です。読んでいると、子どもはもちろん、大人も思わず笑顔になってしまいます。

療育の視点から見ると、この絵本にはいくつもの魅力があります。

・「家族」や「周りの人」とのつながりを感じられる → 安心感や自己肯定感を育むきっかけになります。
・ユーモラスな絵やことばのリズム → 言葉への興味を引き出し、語彙や表現力を広げることにつながります。
・想像の世界を楽しむ → 自分の気持ちや考えを膨らませる練習にもなります。

「おへそのあな」を読むと、お子さまに「自分は大切にされている」「生まれてきてよかった」という気持ちが自然と伝わります。これは、子どもの発達にとってとても大事な「安心の土台」にもなります。

ぜひご家庭でも、お子さまと一緒にページをめくりながら、「あなたもこんなふうに生まれてきたんだよ」と語り合ってみてください。絵本を通じて、親子で温かい時間を過ごしていただけたら嬉しいです。

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