児童発達支援事業所

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集団の中だと指示が入らない?!


集団の中で指示が入らない?!
その裏側にある“脳のヒミツ”と今できること。

「家ではお話しできるのに、幼稚園や保育園の集団指示になると、うちの子だけポツンとしている…」
そんな切実なお悩みをよく伺います。
これは本人の性格の問題ではなく、「脳の受け取り方の特性」が関係していることが多いです。

今日は、集団で指示が入りにくい理由と、今日から試せる関わり方についてお話しします。

■ なぜ「集団」だと聞こえなくなるの?
幼児の脳は、まだ発達の途中にあります。集団の場では、大人には想像できないほどの「情報の嵐」にさらされているのです。

理由①
周りのガヤガヤした音(お友達の声、椅子の音、外の音)と、先生の声を切り分けるフィルターがまだ「工事中」で、必要な情報だけをフィルタリングして認識する能力がまだ未発達なのです。私たちは通常、ガヤガヤした場所でも自分に必要な音だけを選び取ることができます。
しかし、発達の特性によっては、この音のフィルター機能が弱く、周囲の全ての音が同じ音量で脳に飛び込んでくることがあります。
• 隣の席の鉛筆の音
• 廊下を歩く足音
• 外を走る車の音
• 先生の声
これらが全部「主役」として聞こえてしまうため、肝心の先生の話が背景に埋もれてしまうのです。


理由②
「みんな、集まって」という全体への指示が、自分に向けられたものだと気づくのに時間がかかり、「自分事」として捉えるのが難しいからです。1対1であれば、視線が合うので「あ、自分に言われているんだ」と直感的にわかります。
しかし、集団に向けての指示(「みなさん、準備しましょう」など)は、ターゲットが曖昧です。本人にとっては、「自分も含まれている」という確信が持てず、聞き流してしまう(脳がスルーしてしまう)ことがあります。
「周りの動きを見て、自分の行動を修正する(模倣・同調)」という機能が、没入感(集中力)に負けている状態とも言えます。
自分事として捉えるための脳の翻訳機が、まだトレーニング中なんです。


理由③
一度にたくさんの情報を処理しきれないからです。
会話をスポーツに例えてみましょう。
• 1対1: 相手が自分に向けて投げてくれる「キャッチボール」。ボールの軌道が読みやすく、受け取りやすい。
• 集団: どこから誰が投げてくるかわからない「ドッジボール」。
集団では、「誰が誰に話しているのか」を特定するだけで脳のエネルギーを使い果たしてしまいます。さらに、話の内容を理解しながら、周りの子の反応を見て…というマルチタスクが発生するため、脳がキャパオーバー(処理落ち)を起こしてしまうのです。





〜 この特性は「治る」ものなの?〜
「ずっとこのままなの?」と不安になりますよね。
結論から言うと、病気のように完治するものではありませんが、「成長とともに適応していく」ものです。
脳の発達(特に前頭葉の成長)とともに、少しずつ情報の整理ができるようになります。
また、成長するにつれて「自分はガヤガヤした場所が苦手だから、先生の近くに行こう」といった自分なりの工夫(セルフケア)を身につけていくことができます。

〜幼児期の今、試してほしい「3つの工夫」〜
小学校入学を見据えたこの時期、無理に「ちゃんと集中して先生の話しを聞きなさい!」と注意するよりも、「伝わる経験」を積ませてあげることが大切だと考えます。

1. 「全体指示」のあとに「個別のタッチ」
全体へ指示が出た直後、お子さんのそばへ行き、肩をポンと叩いたり名前を呼んだりして「チャンネル」をこちらに合わせてから、短く伝えます。

2. 指示を「見える化」する
「長い針が6になったらおしまい」と時計を見せたり、やるべきことを絵に描いて見せたり。視覚情報を足すだけで、グッと理解しやすくなります。 
「耳」からの情報だけだと記憶が消えやすいため、やるべきことをホワイトボードに箇条書きにする、または絵カードで示してあげるのもいいと思います。

3. 「もう一回教えて」を褒める
聞き逃した時に「わからなくなったから教えて」と言えたら、それは自分なりに環境に適応しようと工夫、努力している立派な解決スキルです。
「分からないことを分からない、とよく聞き返せたね!」と褒めてあげましょう。


幼児にとって、集団の中で特定の内容を聞き取るのは、大人で言えば「工事現場の騒音の中で、ひそひそ話を聞き取る」くらい難しい挑戦かもしれません。
もし園生活で困り感がある場合は、園の先生や就学相談などを利用して環境調整(席を前にする、等)を検討するのも一つの手です。
お子さんの「できない」ではなく「どうすれば情報が受け取れるか」の方法を、一緒に探していくお手伝いができたらと思っています。


療育センターエコルド はぐみのおうち
理学療法士 内山明奈
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