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「やりたい放題」と「子ども主体」どう違う?

「やりたい放題」と「子ども主体」はどう違う?
パニックや失敗に寄り添う支援


日々、お子さんの成長をサポートする中で、「これって子どもの主体性を大事にできているのかな?」「もしかして、子どものやりたい放題に振り回されているだけ?」と悩む場面があるかと思います。
今回は、発達支援の現場でよくある「主導権」の考え方や、パニック・失敗への向き合い方について、大切なポイントをまとめてみました。


1. 「やりたい放題」と「子ども主体」の境界線
保育や療育の現場で、「子どもに主導権を握られている」という言葉を耳にすることがあります。しかし、大人の思い通りに動かすことが正解ではありません。
大切なのは、「大人が決めた枠組み(選択肢)の中で、子どもが選ぶ」というプロセスです。

• 共主体の考え方:
「お昼寝する?」と聞くだけではなく、
「お布団で休む?それとも、今は静かにお部屋で遊ぶ?」といったように、大人が許容できる範囲で選択肢を提示します。
• 相談して決める:
本人の気持ちが落ち着いている時に、
「次はどうしようか?」と相談するスタイルを積み重ねることで、一方的な「わがまま」ではなく、納得感のある「自己決定」へとつながっていきます。


2. 「失敗が怖い」子どもの心理を知る
「靴が脱げた」「転んだ」といった、大人から見れば小さな失敗でパニックになってしまう子がいます。専門家の言葉を借りれば、彼らにとって失敗は「この世の終わり」のような絶望感を感じるほどの衝撃であることもあります。
そんな時、周りができるサポートは以下の3つです。 

1. ネガティブをポジティブで上書き:
失敗のショックを、好きな遊びや心地よい刺激で少しずつ和らげてあげます。

2. 一番後ろで見守る:
集団での移動なら、一番後ろで大人が手を繋ぎ、何かあってもすぐに対応できる「安心の距離」を確保します。

3. 「戻ってこれたこと」を褒める:
パニックから立ち直った時、「よく戻ってこれたね」「辛かったね」と、その頑張りを心から認めてあげましょう。


3. 環境を整えることが「成長」の近道
集団の中だと刺激が多くて食事が進まない、あるいは離席してしまう。そんな時は、迷わず「安心できる別室(事務室など)」で食べる選択肢を考えてみてください。
「みんなと一緒に食べられないと困るのでは?」と不安になるかもしれません。しかし、まずは「安心してお腹いっぱい食べられた」という成功体験を優先しましょう。
心が満たされ、成長(成熟)するにつれて、自然とみんなの輪に戻れる時期が必ずやってきます。


支援に「これだけが正解」というものはありませんが、一番の答えはいつも目の前のお子さんの中にあります。
「わがまま」に見える行動の裏にある、お子さんの「困りごと」や「甘えたい気持ち」を、私たち大人が少しずつ紐解いていけたらいいですね。


療育センターエコルド はぐみのおうち
理学療法士 内山明奈
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