朝早くに目が覚めた。
今日は高校三年生の合格発表の日だ。
生徒が受験したのは、「筑波大学人間学群」 だ。
高倍率のため、合格を勝ち取るのは難しい大学だ。
昨日、生徒は、次の入試に向けての課題に取り組みながらも、『大丈夫かな~、心配だな~』 を繰り返し、なかなか集中できない様子だった。
生徒が帰るときに約束をした。
『障害がある中で、自分の思い通りにいかない事に苦悩していた君が、今まで様々な大きな壁を乗り越えてきたのだから、たとえ、どんな結果でも、現実から逃げないようにすることが大切だ。』 だから、必ず連絡をするようにと。
生徒が約束通り電話をくれた。
結果は、見事合格だった。
夕方、わざわざ生徒とお母様が教室に来てくれた。お母様は声を震わせながら感謝していたが、この合格は、生徒が自力で勝ち取ったものだ。
生徒の苦悩を誰よりも知っているからこそ断言できる。生徒は、障害を抱えながらも人間的に大きく成長した。その結果が合格だったのだと。
※ このブログへの掲載は本人およびお母様の同意を得ています。後輩の皆様の励みになれば幸いです。
桜咲く
教室の毎日
19/12/13 06:55