多動はどこから?3歳でADHDと診断された息子の場合

ライター:ANNA
多動はどこから?3歳でADHDと診断された息子の場合のタイトル画像

最近ではADHDという名前も子育てをする親の中でも知られるようになりました。多動って一体どこから?イライラして叱ってしまう時はどうすればいいの?と迷う親御さんも多いのではないでしょうか。今日は、3歳でADHDと診断された息子の経験談をお話したいと思います。

どこから「多動」になるの?

子どもはだれしも、ささいな事象にも喜びハイテンションになったりするものです。
子どもはだれしも、走り回り動きまわるものです。

だからこそ、「うちの子ってやっぱり多動なのかしら?」と思っていても、どこからが「多動」なのかは判断しにくいですよね。

就学前はなおのこと。専門機関で受診をしても、カルテにがっつり「ADHD」と診断名がつくことは稀です。
一般的には「多動の疑い」等と言われて様子見のことが多いです。
しかし微笑ましく「よく動くねぇ」と見ているのにも「限度」というものはありますよね。

今日は、3歳でADHDと診断された息子のお話をしたいと思います。

眠いのに飛び跳ねる?!

3歳の頃です。

寝る時間になっても ベッドの上でずっと跳び跳ねたり、倒れたりと動きが止まりません。

本人も、眠くて何度も布団に入るのにじっとできるのはたったの5秒。

すぐに飛び起きてまた飛び跳ねる。それをずっと繰り返し、気づけば数時間…。
突然動きが止まったと思えば、電池が切れたように眠っているのです。

これが毎日のように続きました。親も辛いが子どもも辛い。
一度寝ると朝まで目が覚める事はなく、「睡眠障害」というよりも「多動からくる入眠障害」。


こうなるともうなにがしかの対応は必要になってきます。
3歳前後でADHDの診断名はつくことは滅多にないのですが、「様子見するレベルではない」と、治療を行うべく診断名がつきました。

彼の安全を最優先に、4歳ごろから薬を微量に使用する生活が始まりました。

問題行動を「OK!」にする工夫

息子の問題行動は、「常にどこかに登る」こと。

「怖い」という感覚がわからないので どこまででも登ります。
その都度下ろしますが、その頻度が普通じゃない。1分間3回くらいは下ろしていました。
ほとんど床にいないので「君はコアラか?」と疑うほど(笑)それが寝るまで続くのです。

そんな状態では、全く目が離せない。家事どころかトイレにもいけません。
多動・衝動性が強い子どもを持つ親の苦労は、同じ体験をしている人にしか、わからないだろうなぁと感じます。
多動はどこから?3歳でADHDと診断された息子の場合の画像
ジャングルジムを購入(1歳半)
Upload By ANNA
ところかまわず飛び跳ねる息子。ついにソファを壊しました。
そこで、「禁止をするのではなく、登っていい場所を教える」ことにしたのです。

トランポリンや、ジャングルジムを用意。でも買っただけではダメ。
そこが大好きな場所になるような誘導が必要です。
多動はどこから?3歳でADHDと診断された息子の場合の画像
さらに 3歳の誕生日にトランポリンを購入
Upload By ANNA
他の場所で跳んだり登ったりしはじめたら さっと無言で降ろして「あ、ここは面白くない」という気持ちにさせます。
反対に指定の場所では、盛大に楽しく一緒に遊んだり、大好きなお菓子を口に入れてあげたりして、最高にハッピーな時間を演出したのです。

これを何日か繰り返すと、自然とその場所で遊ぶ時間が増えていきましたよ。
息子はとても気に入った様子で、長らくこの2つのアイテムに救われました。トランポリンに至っては現在もお気に入りです。
次ページ「お家で出来る工夫は「環境整備」!」

追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。