この子はきっと自閉症なんだ…。孤独な私を救った、ある漫画の話

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「我が子はきっと自閉症だ」そう確信するものの発達相談も診断も数ヶ月待ち。
周りの人たちに相談をしても理解を得られず・・・。そんな孤独の中にいた頃出会った漫画が「光とともに・・・〜自閉症児を抱えて〜」でした。

主人公の「光くん」やその家族の姿に自分たちを重ねて、何度も涙し勇気をもらいました。

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何かしなきゃ、でも何を?

「子どもが自閉症かもしれない」

ぼんやりした疑惑が確信に変わり、ひとしきり悩み落ち込んだ後は少しずつ「立ち止まってないで、何かしなければ!」という気持ちになりました。

とはいえ、具体的に何をすべきなのかはほとんど知らない状態でした。「自閉症の特性」については調べてきましたが、自閉症の子どもにどう接すればいいのか、次の行動に関しては考えたり調べたりすることを避けていたのかも知れません。

ネットで情報を探し続ける私が出会ったのは…

インターネットで「自閉症」と検索し、片っ端から本の内容やレビューを見て回りました。

とにかく読みやすそうに見える表紙をたよりに本を探しました。

そこで見つけたのは、漫画。

暖かい絵の表紙画と優しい字体で書かれたタイトル「光とともに…」、孤独だった私の心に光が挿すようで、すっかり心が惹かれました。

心をえぐられるほど、リアルなストーリー

さっそく読み始めたのですが、第1話は今読み返しても胸が痛くなり涙が溢れるほどに、リアルです。

自閉症の主人公「光くん」、そして母親「幸子」が障害を受け入れようと葛藤する場面、光くんがパニックを起こす場面、幸子の呼びかけに応えず光くんがひたすら側溝へ石を落とし続ける場面、そして幸子が「みじめだ」と泣き崩れる場面…。

どれも私自身の経験にも覚えがあるものばかりです。

すべてを見透かされ心をえぐられるようでした。

きれいごとではなく事実の描写だからこそ、続きをどんどん読みたくなり、光くんの成長に我が子を重ねて希望を抱くことができるようにさえなりました。
登場人物それぞれの目線で、様々な事情や悩みを抱えているということが、丁寧に描かれており、最後には温かい気持ちで読み終えることができるのです。

私は光くんに我が子の未来を重ね合わせ、家族がどう困難を乗り越えていくのか、とても楽しみに読んでいました。

残念ながら、作者が執筆中に若くして亡くなられたので、この作品は完結することはありませんでした。

とても悲しいことですが、光くんの成長に希望を馳せていた私たちに、未来が託されたようにも思います。

15年前の社会状況に、今を生きる私たちが共感できてしまう事実。だからこそ・・・。

実はこの「光とともに…」は2000年に発表された作品です。

15年も前の漫画なのです。

この漫画が発刊されてから今に至るまで、携帯電話はスマートフォンへと進化を遂げ、車も電気で走り自動運転まで可能になったのです。

それなのに、この漫画に自分自身がこんなにも共感できてしまうだなんて・・・。

障害のある人やその家族への理解は、この15年間大きく変わってはいないのだと感じました。

これから先、この漫画を読んで「昔は今と違って大変だったんだね」という感想で溢れる世の中になってほしいと思います。

そのためには、今の親世代である私たちが変わらなければなりません。

辛い、苦しいと嘆くだけでなく、次の世代のために今できることは一体何か、立ち止まって考える必要があるのではないでしょうか。
光とともに… (1)
戸部けいこ(著)
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OKASURFER さん
2016/12/16 12:03
kurisさん
はじめまして!このコラムを書いたOKASURFERです。お読みいただき、コメントをくださりありがとうございました。
私もこの「周囲の心情表現も偏りなくリアル」というところがとっても好きなんです。誰も悪者にしないところが素敵ですよね。

yukur さん
2016/12/15 12:25
本当に素晴らしい作品です。
一巻は、不安な育児期を支えるお母さんの心情が見事にリアルに描かれていて、泣けます。また、理解に至るまでの、周囲の心情表現も偏りなくリアルです。
全巻読みたい!

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