娘の不登校で疲れ切っていた私の居場所、「親の会」とは?

ライター:ヨーコ
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気にはなるけどどんなところかわからないと行きにくいもの。これを読んで「こんなところなんだ」って親しみを持ってもらえると嬉しいです。

不信感でいっぱいの私が「親の会」とつながるまで

「親の会」という言葉を聞いたことはありますか?聞いたことはあるけれど、一体どんなところなのかはよくわからないという方も多いと思います。

あるいは「気になるけど、つながる勇気が出ない」方もいるかもしれませんね。

私もそうでした。

私の娘は小学2年生の3学期から不登校。

それまで、子育てで抱えていた不安な気持ちを共有できる場も無く、1人で抱え込んでしまった私はしばらく病院に通いつめたり入院したり、学校側の説得に心折れそうになったりと、辛い日々を過ごしていました。

当時は誰かとつながりたいというより、「誰にも会いたくない」という気持ちが強かったように思います。

娘が小4の頃、少しずつ状況が落ち着いてきましたが、学校関係のママ友とは話が合わなくなっていた私。

ようやく少しずつですが、同じ悩みを持っている人とつながりたいと思うようになりました。

最初はネットを使って親の会を探しましたが「何を聞かれるのだろう?」「どんな人がいるのだろう?」という不安から問い合わせるのが怖くなり、電話をかけることができませんでした。

娘の不登校問題でこれまで学校と交渉を続けてきた私は、心身ともにヘトヘトだったのです。

その頃にはすっかり学校不信、人間不信に。

そんな中、偶然通っていたカフェの店長さんが親の会の世話人をしている人と知り合いだったことを耳にしました。

こんなチャンスはめったにありません。信頼できる人の紹介なら安心できると思った私。ぜひ紹介してほしい!と世話人の方を紹介していただきました。

その世話人の方を通じ、地域の交流会に参加することになったのです。

不登校に悩んでいる家族は、私はひとりじゃなかった

会場は地元のコミュニティーセンターの会議室でした。

常連という感じの人や、私と同じ初めての方もいて、開放的な雰囲気に安心しました。

参加者の構成は、

・不登校の子どもを持った保護者

・世話人(親の会OB)

・アドバイザーとして学校の先生(退職した先生・現役の先生)

この3つでした。

順番に自己紹介を兼ねて自分の子どもの近況や、このごろ悩んでいることなどを話していきます。

子どもの学年ではうちが1番下で、中学、高校、高校をやめて引きこもっている子どもなどの話も次々と出てきました。

基本的にみんな聞き入る姿勢ですが、アドバイザーの先生から「学校の反応はどう?」など質問やアドバイスをもらうこともでき、「わかる!うちもそうだったよ」、「すごい、頑張ったんだね」という温かい反応ばかり。

そして自分の番になったとき、「ああ、こんなに無条件に私の話を受け入れてくれる場は初めてだ」と感じました。

長い話になってしまったのに、みんな熱心に聞き入ってくれて、涙ぐんでくれる人までいて嬉しかったのを覚えています。

「こんなに仲間がいたんだ。私はひとりじゃなかったんだ。」と思った瞬間でした。

講演会やイベントなど、大人も子どもも交流できる場がたくさん

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28057000011
大人たちの交流会の間、子どもたちの交流会もあります。

別室で集まってみんなでお菓子を食べたり好きな漫画の話をしたりと、見守りの先生がいる中で楽しそうに過ごしています。

また、交流会では講師を招いて講演を開くこともあります。

不登校の相談にのっている先生や、ご自身が不登校で今も仕事で壁にあたりながら頑張っている当事者、私たちと同じ親の体験談などいろいろな話を聞くことができます。

私が参加している会は全国規模なので、都道府県単位の集まりのときには大学の先生などの講演もあります。

飲み会やお茶会などもよく開かれていて、「同じ悩みを共有する仲間同士」みんなで気楽によく喋り大いに発散しています。
登校拒否・不登校問題 全国連絡会
https://zenkokuren.jp/
次ページ「親の変化は子どもの変化につながっている」

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