発達凸凹のわが子に「今、なにができる?」と戸惑うママへ。不安や疑問に寄り添うヒントが詰まった新刊を紹介!

ライター:発達ナビBOOKガイド
発達凸凹のわが子に「今、なにができる?」と戸惑うママへ。不安や疑問に寄り添うヒントが詰まった新刊を紹介!のタイトル画像

子どもの発達凸凹に気づいたり、発達障害の診断を受けた子どもの今や将来に不安があったり…。そんな思いを抱く保護者や支援者などにヒントをくれる本が続々と発行されています!さまざまな立場の専門家の解説や当事者の経験が分かりやすくまとめられた本ばかりです。今回はその中から5冊を紹介します。

子どもへの声かけを学ぶ!『発達障害とグレーゾーン 子どもの未来を変えるお母さんの教室』

発達障害のグレーゾーンのお子さんがいるお母さんに、具体的なシチュエーションを想定して、肯定的な言葉がけができるテクニックや好ましくない行動をされたときの対応などをその理由とともに解説しています。

幼少期に「体が弱く、手のかかる子」だったという著者の吉野加容子さん。自己肯定感が低かったそうですが、「苦しいよね。よく頑張ってるよ」と声をかけられてから、心が軽くなる経験をし、コミュニケーションや声かけの大切さを知りました。吉野さんは発達科学コミュニケーショントレーナー、臨床発達心理士。特別支援教育や発達心理学を学び、脳科学の研究を行っています。

本の中では、「まずは3ヶ月やってみる」というスモールステップが設けられているので、始めやすいかもしれません。15年ほど発達支援に関わっていた吉野さんが、頑張るお母さんの気持ちに寄り添って声かけのアドバイスをくれます。(発行: 2018/7/1)
【発達障害とグレーゾーン】子どもの未来を変えるお母さんの教室
吉野 加容子(著)
青春出版社
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子育ての気持ちが楽になるヒントを一問一答で!『「ウチの子、発達障害かも?」と思ったら最初に読む本』

約20年にわたり、3,000人もの発達障害のある人と接してきた横須賀市療育相談センター所長で小児精神・神経科医の広瀬宏之先生の著書です。この本は、「発達障害かも?」と疑問を持ったり、発達障害の診断を受けて間もない子の保護者に向けられています。

「診断されたら、何をしたらいいの?」「子どもの障害を受け入れるのがつらい」「保育園や幼稚園、学校にはちゃんと行けるの?」など、多くの保護者がぶつかる疑問や不安に対して、一問一答方式で、特性や困りごとへの対応などを紹介しています。

1つの質問に対しての解説は1〜2ページにまとめられているので、気になる部分を中心に読み進められます。知らないことが多いと不安も多いですが、あらかじめ困りごとへの準備ができたり、先のことが分かると、いざというときに落ち着いて対応ができるようになりそうですね。(発行: 2018/7/10)
「ウチの子、発達障害かも?」と思ったら最初に読む本
広瀬 宏之 (著)
永岡書店
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保育者向け雑誌から発達障害の特集が登場!『PriPri特別編集 発達支援「困った!」を抱える子の保育』

これまで保育者向けの雑誌「PriPri」の中で数ページを使って連載してきましたが、10年の連載を経て現場からの強い要望から発達支援に特化した一冊として登場しました!

子どもの困りごとの例やその対応をはじめ、園内研修向けの"困りごと擬似体験"の方法など、保育者が発達障害のある子どもに寄り添えるようなコンテンツがまとめられています。

また、保護者と連携したサポートなども提案。巻末には幼稚園の指導計画の事例などもあり、実践のヒントになりそうです。同時に、食事やトイレの生活習慣をうながす絵カードの使い方も紹介されているので、さまざまな場面で活用したいですね。

ほかにも、保育のノウハウだけでなく、特性を生かし、15歳でコーヒー焙煎士の道を選んだ岩野響さんや家族のインタビューなど、さまざまな内容が盛り込まれています。(発行: 2018/6/28)
PriPri特別編集 発達支援 「困った! 」を抱える子の保育
世界文化社
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PriPri発達支援 絵カード1食事・トイレ PriPri発達支援キット
佐藤 曉 (著)
世界文化社
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次ページ「子どものころからの苦しみを救った自分へのメッセージ『ヘン子の手紙 発達障害の私が見つけた幸せ』」

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