音も光も見通し不安もダメ!外出は好きなのにツラかった…。「3つの対策」で、発達障害の私も遠出できるように!

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私は子どものころから家族で出かけるのが好きでした。でも、家族みんなでドライブしている間はとても楽しいのですが、目的地に着くとすぐに疲れて、帰りたくなってしまうのです。大人になった今でも、目的地に着いてから数時間もすると眠くなってきて家に帰りたくなってしまうこともあります。でも、3つの対策で今では外出がだいぶラクになりました。

聴覚過敏・視覚過敏・見通し不安があるお子さんのお出かけが少しでも楽になればと思い、私が実践してきた、「外出がラクになる対策」をご紹介します!

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凸庵(とつあん)
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子どものころの家族旅行。車中では元気いっぱいなのに…

ようやくやってきた夏休み!今日は待ちに待った隣県にある漫画の博物館にお出かけする日。

私と兄弟の3人は、両親を急かしながらそそくさと車に乗り込みます。父親が運転するバンの中で兄弟と一緒にはしゃいだり、流れていく景色を楽しんだり。車の中では、ワクワク過ごしているのですが…。

いよいよ目的地の博物館に着くと気分は一転。私は車から出たくなくてぐずってしまうのです。人はたくさんいるし、どこに何があるか分からないし、大きい音で人気アニメの音楽が流れていたために家族の声もよく聞こえない。子どものころの私にとってそれはとても怖い場所に感じられました。

両親も兄弟も私をなだめて、車から出てもらおうと苦戦します。でも、なんとか車を出ても、1時間もしないうちに「もう帰ろう!」とか「足が疲れた!もう歩きたくない!」なんて言い出すありさま。家族から「せっかく来たのにもう帰るの?」と言われながら、なんとかいろんな展示物を見てまわるものの、あまり楽しめず、今すぐ横になって寝たい気持ちでいっぱいになるのです。

結局ぐずる私に引きずられて、家族旅行は予定より早く切り上げることに。帰りの車の中では、出発したときと同じように楽しそうにする私と、疲れて寝ている兄と弟…。

このお出かけに限らず、県外の大きな公園やショッピングモールなどに行くと、私はいつもこんな状態でした。子どものころから、兄弟は全然大丈夫なのになぜ自分だけこんなに疲れてしまうのかが不思議でした。

多すぎる情報と不安感で、一気にぐったり

お出かけ自体は楽しみにしていましたし、移動中の車の中はよく知っている空間なので大丈夫でした。車の中は安心していられるので、周りの風景も楽しめたし、兄弟ともじゃれあいながらウキウキと時間を過ごすことができていました。

でも観光地は知らないことだらけです。鳴っている音楽の音量は大きく、人もいっぱい、照明は明るいことが多いです。そういう場所では目や耳から入ってくる情報量が多かったり、家族の声がよく聞こえなかったりして、それを処理するのにとても体力を使っていたのでしょう。そのせいで、すぐに疲れてしまっていたのだと思います。
小学校の低学年のころまではお出かけをするといつもこんな具合でした。両親は、どちらかが私につき添って車の中で一緒に待ってくれたり、水筒に入れた冷たい麦茶を飲ませてくれました。子どもながらに悪いなと思いながらも、自分ではどうしようもないのでもどかしく思っていました。

小学校の高学年になるころには、両親は
■目的地がどんな場所で
■どのくらいの広さで
■どのくらい人がいるかもしれない
というようなことを事前に教えてくれるようになりました。


とはいっても当時はインターネットもスマートフォンもなかったので、今考えると結構適当な情報だったのだろうと思います。それでも当時の私にとっては、事前に目的地に着いてからの心構えができたのでかなりありがたい情報でした。実際、事前に情報を教えてもらうようになってからは目的地に着いてからぐずることはかなり少なくなったと思います。

外出先で疲れてしまう子のためにできる3つの対策

大人になっても、観光地が苦手なことはあまり変わりませんでした。子どものころほどではありませんが、知らない場所にいくと変に緊張しますし、人だかりやいろんな音が混じった空間に入るだけでとても疲れます。

それでも経験を積んできてうまく対処できるようになったこともありました。私と同じように外出先で疲れてしまうお子さんのいるご家族へ、今までの経験から身につけてきた対応策をいくつか紹介します。

見通し不安対策:事前に目的地の情報を調べておく

見通し不安がある場合、知らない場所に行くときは、画像や周りの地図などを事前に調べておくことで不安を軽減できます。

子どものころに両親にやってもらったときにも気持ちが少し楽になっていたので、お子さんにも効果があるのではないかと思います。行く場所が、「どのくらいの広さで、どういう雰囲気の建物があって、どのくらい人がいるのか」という情報だけでもOKです。

例えばインターネットに掲載されている地図の中には、目的地の近くに立ったときのような画像を見ることができるものもあります。お出かけをする前に、お子さんと一緒に「明日はここに行くんだよ」なんて言いながら一緒に見ておくとよいかもしれません。お子さんが興味を持てれば怖さよりも楽しさが勝り、着いてすぐに「帰りたい!」という状況を避けることができるかもしれません。

視覚過敏対策:お出かけにはサングラスを

もしお子さんに視覚過敏があって、まぶしい光や人混みが苦手な場合、サングラスや偏光メガネをかけてあげることをおすすめします。経験上、サングラスをかけるだけで、目に刺さってくるような光や人混みの情報量、照明のまぶしさが劇的に良くなります。観光地や行楽地はどこも視覚過敏がある人にとっては光がまぶしいことが多いので、サングラスがあるだけでかなり楽になります。

子どものころ遠出するときは、100均で買った色が濃いサングラスをよくつけていました。車から風景を見るときも、サングラスをつけているだけで目の疲れがかなり楽になっていた記憶があります。今でも外出するときには晴れてない日でもいつも身につけているくらい、私はサングラスが大好きです。最近は、子ども向けの偏光メガネもあるので、チェックしてみても良いかもしれません。

聴覚過敏対策:音が大きいところや人が多いところにいくときには耳栓を

聴覚過敏があると、人混みの中ではまわりの人が話している声が全部混じって聞こえてきてしまいます。そのため、何も対策をしないと人混みの近くにいるだけでひどく疲れてしまいます。そういう場合は、耳栓やヘッドフォンの使用がおすすめです。

私自身は大人になってから、外に出るときに耳栓をするようになりました。これで、人が多い場所への外出がとても楽になりました。完全に音が聞こえなくなると危ないので、ある程度周りの音が聞こえるような耳栓がおすすめです。ノイズキャンセリング機能があるヘッドフォンでもいいと思います。

ほんの少し聞こえなくなるだけで、ぐっと楽になります。耳栓をするだけで、少し遠くにいる人の声や比較的小さな音が聞こえなくなったり、聞こえてくる音がマイルドになって、耳に刺さってくる感じではなくなるのです。

慣れるまでは耳栓をすると自分の話し声の大きさが分からなくなって大声で話しがちになってしまうので、お出かけする前に家で耳栓をしながら話す音量を調整する練習をしておく必要があるかもしれません。

特性に合う対策で、お出かけを楽しんで!

長期連休に家族で外出しても、以前の私のように外出が苦手な子どもがぐずったりして、あまり楽しめなかった…というご家庭も多いかもしれません。

でも、少し事前準備をするだけで、お子さんもご両親もみんなが楽しめるようになるかもしれません。ご紹介した3つの対策だけでなく、お子さんからも話を聞いてみて、お子さんの特性に合う対策をつくってみてください!
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