12歳で起業した中学生社長「読み書きが苦手な僕が、本の出版に挑戦する理由」

ライター:加藤路瑛
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子どもを理由に「今」を諦めなくていい社会を作りたい。12歳で起業を決意した中学生社長・加藤路瑛が次に挑戦するのは本の出版です。読み書きが苦手な中学生が本を書くなんて無謀だと思いますか?それでも僕は挑戦します。

その原動力と読み書き障害について思うことを書いてみました。

目次

僕は中学2年生。社長をしています

株式会社クリスタルロード社長・加藤路瑛
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はじめまして。加藤路瑛(かとうじえい)といいます。中学2年生です。株式会社クリスタルロードの取締役社長をしています。

中学生で社長になれるのか?と不思議に思う人もいらっしゃるかもしれません。社長になるのに年齢制限はありませんが、法人登記する時に必要な印鑑証明を取れるのは15歳からなので、株式会社を作ることはできません。そこで、親に代表取締役になってもらい、僕が代表権のない取締役社長として会社を立ち上げました。この方法を僕は「親子起業」と呼ぶことにし、親子起業を広めていきたいと考えています。
株式会社クリスタルロード
https://crystalroad.jp/

起業のきっかけ

株式会社クリスタルロード社長・加藤路瑛の講演会での様子。親子起業の良さを伝える活動もしています。
講演会などで親子起業の良さを伝える活動もしています。
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僕は小さい頃から働くことに興味を持っていました。しかし、親に話しても「大人になってからね。今はしっかり勉強しなさい」と言われるだけでした。僕も親や他の大人が言うので「そういうものなのだろう」と深く考えずに、中学生になりました。中学1年の6月、僕は僕の運命を変える出会いをします。それは、カードゲーム『ケミストリークエスト』です。化学が好きな僕のために、親が遊びながら勉強するといいと買ってくれたものです。
起業のきっかけとなったカードゲーム「ケミストリークエスト」
起業のきっかけとなったカードゲーム「ケミストリークエスト」
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箱の帯に「小学生で起業したスーパー高校生社長考案」と書かれていました。僕は中身より小学生で起業とはどういうことなのだろうと気になってしまい調べてみました。このカードゲームは米山維斗さんが考案し、小学6年生の時に会社を作ってカードゲームを販売していました。お父さんが代表取締役で米山さんが取締役社長で起業していました。

僕は小学生で社長になれることを知ってびっくりしました。そして、今まであたり前だと思ってきたことは、そのように小さい頃から思い込まされていただけで、世の中には自分の知らない世界があって、気がつかなければ気づかないままなのではないかと感じました。

もし、僕の知らない世界があるなら、
もし、僕でも社長になれるなら、

「やってみたい」
と、思いました。

これが僕の起業ストーリーのはじまりです。起業を決意した日からちょうど半年後、僕は株式会社クリスタルロードの取締役社長になりました。

起業までの道のり

株式会社クリスタルロード社長・加藤路瑛
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中学生で起業したいと人に話をすると、「義務教育を終わらせてからにしろ」「中学生らしいことをしなさい」と言われることもありました。他にも、「実績がないのに起業したいなんてファンタジーだよ」とか、クラウドファンディングの目標金額を40万円くらいにしていたのですが、「ふざけているのか?目標金額を1000万円にして本気を見せろ」などと言われることもありました。

たくさんの大人に「応援する」という言葉のあとに否定的なことを言われました。僕は大人に相談するのが嫌になりました。相談してダメな点は指摘してくれるのに、具体的な提案は全くなかったからです。

またネット上では、「中学生で社長なんてどうせ失敗する」「親子起業ってどうせ親の操り人形なんだろう」などの匿名の批判もありました。

僕への批判や中学生が起業することへの反対意見は、僕がクラウドファンディング で100万円以上調達できた頃から減っていきました。実際に法人登記し、メディアを運営したり、講演会で話したり、テレビやメディアに出るようになると、肯定的な言葉をかけられることが増えていきました。
クラウドファンディング ではたくさんの人にご支援いただきました
クラウドファンディング ではたくさんの人にご支援いただきました
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多くの人は自分の経験や価値観から、ダメだと判断しがちです。でも、自分の価値観で分かることなんて少ししかないと思います。子どもが何かやりたいと言っても、大人自身が想像できないからダメと言ってしまうことって結構多いんじゃないかと思うのです。

今、周りには僕の考えに共感してくれたり、活動を応援してくれる人がたくさんいます。同世代の中高生の仲間も、大人の仲間もいます。反対されたり批判されたりする時期は辛いかもしれませんが、ある時点まで到達すればきっと楽になります。その時点に到達する前に諦めてしまうのは、残念です。

だから僕は、子どもを理由に「今」を諦めなくていいことを、たくさんの人に伝えたいです。
次ページ「出版クラウドファンディングへの挑戦」

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