1年ぶりの宿泊学習へ!ドキドキの行事を乗り越えた自閉症長男の、大きな成長

ライター:シュウママ

少し前、長男の通う特別支援学校で宿泊学習がありました。去年も同じ時期に行われたので、長男にとって今回の宿泊は2回目です。去年は、学校からほど近い施設で夕方から朝まで過ごすという、そこまで本格的なものではありませんでしたが、今度は車で2時間かかる場所で丸1日過ごして泊まって帰ってくるのです。大丈夫だろうか…母は正直不安でした。

いざ宿泊学習へ。「明日はお泊まりだよ」の言葉に、不安そうな長男...

宿泊学習の何日か前に学校から届いたお便りには、「できるだけ大きなバッグにしてください」との指示が書かれていました。事前準備は親が手伝うので予備の下着やタオル、替えの服などをきれいに畳んで詰めることができますが、帰りは子どもが一人でバッグに荷物を詰めます。汚れた下着を自分でビニール袋に入れ、それをバッグに入れて持ち帰ることが身辺自立の課題の1つとなっていました。一つひとつ綺麗に畳んで入れることが難しいので、少しでもバッグにゆとりがあった方がいいそうです。

前日、私は長男と一緒に持ち物表を確認しながら、大きなボストンバッグに荷物を入れていきました。準備をしながら「明日はお泊まりだよ。お友達や先生と一緒にお泊まりするんだよ」と長男に予定を伝えました。昨年は宿泊の予定を伝えられてもポカンとしていた長男ですが、今年は私の言葉が理解できたのでしょう。ちょっぴり不安そうな顔をしていました。
宿泊学習の前日、母が長男と一緒に持ち物表をチェックしながら荷物を詰める様子
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私も、体の小さな長男がこんな大きなバッグを持って歩けるだろうか、泣かずにお泊まりできるだろうか…と少し心配になりました。

――迎えた宿泊学習当日の朝。

長男と私は通学バスの停留所まで歩いていきました。長男は小さなリュックを背負い、私は大きなボストンバッグを提げて。私の持つバッグを見ながら、長男は「がっこう、ない」とぽつりとつぶやきました。私は「お泊まり、楽しいよ」と言ったのですが長男は再び「がっこう、ない」とつぶやき固い表情を崩すことはありませんでした。
宿泊学習に向かうバスを母と一緒に待つ間、「がっこう、ない」と母に言う長男
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やってきたバスに長男はすんなりと乗ったのですが、それでもバスの窓から見える顔に笑みはありません。

今日は家には帰れないんだ...そのことを長男はちゃんとわかっているようでした。

この時私は、とにかく宿泊学習楽しく過ごしてくれますように...それだけを祈っていました。

宿泊学習を終えて。さて、帰って来た長男の様子は...

次の日。宿泊学習を終えた長男をバス停まで迎えに行きました。長男はにこにこと笑顔でバスから降りてきました。元気そうな様子に、私もほっとしました。
宿泊学習からの帰りのバスを笑顔で降りてきた長男と、それを迎える母
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自分で宿泊学習がどうだったか話すことはできませんが、持ち帰った連絡帳には先生からのコメントがたくさん書かれていました。

「去年は夜中にママ、ママ~と泣いてあまり寝なかったですが、今回は何度かママと言っただけで途中で泣いても仕方ないと納得した様子で、みんなと一緒に眠りました。小さな体で大きなボストンバッグを一生懸命運びました。ご飯もたくさん食べて笑顔もいっぱい見られました。大きな成長だったと思います。お家でもたくさん褒めてあげてください」

そして先生からの言葉以外にも成長の見られた点はありました。去年はきちんと畳んでビニール袋に詰めてあった下着類が、今年は乱雑にビニール袋に入れてありました。去年は明らかに先生が畳んでくださった感じでしたが、今年は自分でがんばったんだな...それを見ると、袋の口もしばらないでぐちゃぐちゃにつめられた衣類がなんだかほほえましく思えました。

一方我が家では...いつもと違う家の中で

ちなみに、たった1泊の行事でしたが家族にも影響が。

宿泊学習で長男のいない家の中はとても静かでした。日頃、長男は自分の好きなテレビ番組を見て「○○~!!」と叫んだり、バタバタと2階に駆け上がったりとまあ、騒がしいです。しーんとした家の中はすっかり火が消えたようで、正直ほっと落ち着く面もあったのですが、静けさが少し不気味にも感じられました。

そんな雰囲気の中、宿題をやっていた次男が心底さびしそうに言ったのです。
長男シュウくんが宿泊学習で不在の日、長男の不在を寂しがり「シュウいないと寂しいね〜早く帰って来ないかなあ」と言う次男
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シュウがいないとテレビも自分が好きなものを見られるし、宿題もはかどるだろうに...やはり兄弟ですね。次男はそんな状態だったので、長男が宿泊学習を終えて帰ってきた時には、とても嬉しそうに「シュウ、おかえり~!」と迎えていました。
次ページ「いつもと違う状況で、改めて気づけることがたくさんあった」


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