重ね着もシャツインも苦手!感覚過敏なASD息子のために、母が買いそろえているものとは…!?
ライター:丸山さとこ
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まだまだ朝は冷え込むことも多いこの季節。息子のコウには重ね着で暖かく過ごしてほしいと思っているのですが、どうも彼はその”重ね着”が苦手なようです。
「苦手」さの理由には、感覚過敏による違和感だけでなく、もうひとつ問題があって…
監修: 室伏佑香
東京女子医科大学八千代医療センター 神経小児科
名古屋市立大学大学院 医学研究科 生殖・遺伝医学講座 新生児・小児医学 博士課程
筑波大学医学部卒。国立成育医療研究センターで小児科研修終了後、東京女子医科大学八千代医療センター、国立成育医療研究センター、島田療育センターはちおうじで小児神経診療、発達障害診療の研鑽を積む。
現在は、名古屋市立大学大学院で小児神経分野の研究を行っている。
名古屋市立大学大学院 医学研究科 生殖・遺伝医学講座 新生児・小児医学 博士課程
今日は寒い?暖かい?重ね着で調節したい季節だけど…
まだまだ寒さの続く2月ですが、日差しは日に日に暖かさを増してきました。風の少ない日は日向にいればポカポカと暖かいこともあります。
息子の話によれば、朝の登校時はキーンと冷えていても日中の教室は暑い日もあるようなので、「今日はこれでいいの?暑すぎ?寒すぎ?」と衣類の用意に迷うこの頃です。
息子の話によれば、朝の登校時はキーンと冷えていても日中の教室は暑い日もあるようなので、「今日はこれでいいの?暑すぎ?寒すぎ?」と衣類の用意に迷うこの頃です。
暑さ寒さを自覚しにくいコウとはいえ、汗をかけば「あっつい!」と言って服を脱ぐことはあります。一日の中での寒暖差が激しい季節の変わり目には重ね着をして対応するようにしています。
ですが、”重ね着”はどうやらコウにとっては難しく苦手なもののようでした。
ですが、”重ね着”はどうやらコウにとっては難しく苦手なもののようでした。
いくつかある重ね着の「苦手」。ひとつは"布がよれる"こと!
苦手なポイントの一つは、重ね着によって起こる違和感です。
「もこもこ感」や「布がよれる感じ」が苦手なコウ。重ね着によって腕周りの布がよれるのが特に気になるようなので、上着は裏地がツルツルしているものか腕周りに余裕のあるものを選ぶようにしています。
「もこもこ感」や「布がよれる感じ」が苦手なコウ。重ね着によって腕周りの布がよれるのが特に気になるようなので、上着は裏地がツルツルしているものか腕周りに余裕のあるものを選ぶようにしています。
布地が擦れにくい上着であれば、シャツやトレーナーの袖口をつかんで上着を着るようにすることで袖が巻き上がったりねじれたりするのを防ぐことができます。
インナーは「なんか違和感がある…」
冬でもインナーは袖のないものしか着れないコウ。なぜ着れないのか聞くと、「もぞもぞして…なんか違和感がある」と言います。シャツやトレーナーに比べてインナーはタイトな作りのものが多いため、シワやよれができやすい上に”まとわりつく感じ”があって、どうにもダメなようです。
半袖のインナーを着ても「肩がモゾモゾする~!」と言うコウは、氷が張るような寒い日もインナーは頑なにタンクトップオンリーです。そんな彼が少しでも暖かく過ごせるように、冬は毎日裏起毛のトレーナーを着ています。
裏起毛の服は肌が乾燥していると刺激があるようなので、クリームなどで保湿を心掛けるようにしています。
半袖のインナーを着ても「肩がモゾモゾする~!」と言うコウは、氷が張るような寒い日もインナーは頑なにタンクトップオンリーです。そんな彼が少しでも暖かく過ごせるように、冬は毎日裏起毛のトレーナーを着ています。
裏起毛の服は肌が乾燥していると刺激があるようなので、クリームなどで保湿を心掛けるようにしています。
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はみ出てしまう“インナーすそ問題”
感覚以外にも、コウには重ね着に対してもうひとつ「苦手」があります。それは…インナーのすそをボトムの中にしまうこと!
園児の頃は目立たなかったそれも、小学生になると、それこそ”違和感のある”光景になってきました。
「”重ね着によるモゾモゾの違和感”だけではなく”インナーが出ている見た目の違和感”にも気を配ってくれ…!」という母の願いもどこ吹く風。コウ本人は何も気にしていないようで、「気がついたら出ちゃってるんだよねー」とニコニコしながらタンクトップのすそを出しっぱなしにしています。
園児の頃は目立たなかったそれも、小学生になると、それこそ”違和感のある”光景になってきました。
「”重ね着によるモゾモゾの違和感”だけではなく”インナーが出ている見た目の違和感”にも気を配ってくれ…!」という母の願いもどこ吹く風。コウ本人は何も気にしていないようで、「気がついたら出ちゃってるんだよねー」とニコニコしながらタンクトップのすそを出しっぱなしにしています。
「学校でインナーのすそが出ていても、せめて目立たないように!」と思い、ネイビーやカーキなどの”濃い色のインナー”を学校用にしています。ホワイトやグレーなどの淡い色のインナーはすそのはみ出しが目立つので、家庭では気付きやすくて丁度いいかな?と思っています。
一応「タンクトップしまってー」と言えば「あ、出てるね!」としまってくれるので、頻繁になり過ぎないよう気を付けながら時々指摘しています。最近では、たまーに「今日はタンクトップ出てないね!バッチリしまっているね!」と言える日も見られるようになりました。
今後、少しずつでも「しまってある日」が増えることを願いながら、今日も濃い色のタンクトップを用意する私でした。
執筆/丸山さとこ
今後、少しずつでも「しまってある日」が増えることを願いながら、今日も濃い色のタンクトップを用意する私でした。
執筆/丸山さとこ
専門家コメント 室伏佑香先生(小児科医)
コウくんが感じている「もぞもぞする」「布がよれる」といった違和感を丁寧に聞き取り、上着の素材やゆとり、インナーの形などを工夫されているところがとても素晴らしいと思いました。感覚の感じ方には個人差が大きく、本人にとっては周囲が想像する以上に強い不快感になることもあるため、我慢して慣れることを求めるより、少しでも快適に過ごせる方法を一緒に探していくことが大切ですね。
また、タンクトップのすそについても、繰り返し注意するのではなく、目立ちにくい色を選ぶなど環境側を工夫されている点がとても良いなと感じました。さらに、できていない時の指摘を増やすのではなく、できている時に「今日はバッチリだね」と伝えて、その行動が増えるように関わっているところも素晴らしいと思います。ABA(応用行動分析)でも、望ましい行動がみられた時に肯定的な働きかけを行うことは、その行動を増やしていくうえで大切な考え方です。
こうした小さな工夫の積み重ねが、本人にとっての、自分はどうすれば快適に過ごせるか、という自己理解にもつながっていくのだと思います。(監修:小児科医 室伏佑香先生)
また、タンクトップのすそについても、繰り返し注意するのではなく、目立ちにくい色を選ぶなど環境側を工夫されている点がとても良いなと感じました。さらに、できていない時の指摘を増やすのではなく、できている時に「今日はバッチリだね」と伝えて、その行動が増えるように関わっているところも素晴らしいと思います。ABA(応用行動分析)でも、望ましい行動がみられた時に肯定的な働きかけを行うことは、その行動を増やしていくうえで大切な考え方です。
こうした小さな工夫の積み重ねが、本人にとっての、自分はどうすれば快適に過ごせるか、という自己理解にもつながっていくのだと思います。(監修:小児科医 室伏佑香先生)
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