大変だけど出会いに恵まれたPTA活動。今年は新型コロナの影響で立候補者続出?!誰もが気軽に参加できるようになることを願って

2020/06/09 更新
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新学期、避けて通れないのがPTAの委員決め。
コロナ禍はこの新学期の風物詩にも少なからず影響を与えたようです。

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荒木まち子
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PTA委員決めは悲喜こもごも

「委員を決めるのに何時間もかかった。」
「委員決めの日に欠席したら委員になっていた。」
「くじ引きで委員長になってしまった。」

地域によって選出方法に違いはあるにせよ、PTAの委員決めは小・中学生の保護者にとって心がざわつく行事になっていることは間違いないでしょう。

そもそもPTAの活動ってなんだろう

PTAは「子どものために」親ができる身近なボランティア活動のひとつです。活動を通じて保護者同士の交流を深めることにもつながります。

会長や副会長、書記、会計といった本部役員は前年度あらかた決まっている(正式な決定はPTA総会の承認を得たあと)ので、新学期がはじまってからは各種委員の選出です。地域により名称、選出人数はさまざまですが、わが子が通ってきた学校のPTAの委員には主に以下のような種類がありました。

1.学級委員
クラスごとの保護者会などを取りまとめます。
給食試食会や地域学習の活動を企画します。
べルマーク集計作業をします。

2.校外委員
校外での子どもたちの安全を守る活動をします。
通学路を確認したり防犯パトロールなどを行います。
地域と学校との連携を図ります。

3.校内保健委員
校内の環境を整える活動をします。
子どもの手が届かない場所の清掃を、保護者を集めて行ったりします。

4.広報委員
入学式や運動会などの学校イベントや、PTA主催のイベントなどを取材して、学校の広報誌を発行します。

委員決めに異変が!

発達障害の娘はもう社会人ですが、わが家には今年中1になる息子がいます。

中1保護者のPTA委員決めは例年入学式終了後に行われるのですが、今年はCOVID-19の影響で保護者は入学式に参加できませんでした。そのため委員選出は生徒が入学式を行っている間に体育館の外で行われたのですが、驚くべきは立候補数の多さでした。

理由は明白…!?

一定期間の休校と、その後の学校や地域の行事の自粛を予測し、今年の委員の仕事は少ないだろうと見越した保護者が多かったためでしょう。

例年なかなか決まらない委員決めはあっという間に決まりました。
PTAの委員に多くの人が立候補する様子。
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確かに大変といえば大変...

子どものためになる活動はしたい!でもPTA活動は避けられるものなら避けたい...多くの保護者がそう思うのは「PTAって大変そう」と感じているからだと思います。確かに私もこれまで、大変!と思うことが何度もありました。

私は子どもたちが小学生のときに校外委員と学級委員、謝恩会委員を経験しています。

校外委員ではスクールゾーン対策協議会(通学路などの危険箇所をまとめ、警察、土木事務所、区役所などの行政担当の方、地域の方々と話し合う会)の準備のため、1ヶ月ほどほぼ毎日学校に通いました。

学級委員ではベルマーク集計のときに人数が集まらず、時間内に作業が終わらなかった分を自宅に持ち帰って集計したこともありました。
PTAの委員をしていた頃の様子。仕分けが終わらず自宅に持ち帰って作業をしていた。
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謝恩会委員をしていた昨年度は、COVID-19の影響で、事前に準備していた会場の手配や出し物の計画をすべてキャンセルすることになりました。

PTA活動は確かに時間と労力を必要とします。
それでも子どものために必要なことなら皆で分担しつつ行うべきと私は考えています。

本当に必要なのか疑問を感じる活動も...

上記以外にも、委員はPTA主催のイベント(行事や講演会)の手伝いもします。

子どもが楽しみにしているバザーやお祭りのお手伝いなどはいいのですが、平日の昼間に行われる保護者向けの講演会や勉強会の企画、参加も、委員の役割になっている(PTA連合会から学校ごとに参加人数が振り分けられる)ことに私は少し疑問を感じています。

PTA主催でヨガや英語の勉強会をやったときには、参加者のほぼ全員がPTA役員や委員で、一般の保護者で参加した人はほとんどいませんでした。

多様化、地域化が進んでいるこの時代、素人(保護者)がニーズを把握しイベントを企画する(内容を考え、日にちを決め、講師に依頼をし、会場のセッティングをする)のはとても大変です。

慣行化している“PTA活動を活性化させることを目的とする行事”が役員や委員の負担になり、そのことが原因で保護者がPTA活動参加を躊躇してしまうのであれば、それは本末転倒なのではないかと私は思うのです。

今は講演やイベントの動画配信もできます。動画配信なら日中仕事などで参加したくてもできない人も見ることができます。インターネットの有効活用も視野に入れ、今まで慣行的に行われていた行事の在り方をこのコロナ禍を機に見直していけたらいいなと思います。

もちろんPTAには良いところもある!

よくPTA役員や委員経験者が“PTA活動をして良かったこと”を話す際に「学校の先生方との距離が縮まる」「学校での子どもの様子がわかるよ」などと言います。学校に行く機会が増えるので、これは本当のことです。

それに加えて、私は一緒に活動をした保護者と知りあいになれてよかったと感じています。

PTA活動を通じて
頼りになる人、懐の深い人、細かいところまで気が利く人、しっかりした人、話していてとても楽しい人、PC操作などにめちゃくちゃ詳しい人、他の人のフォローができる優しい人、行動力がある人、可愛らしい人...などなど、さまざまな魅力的を持った人たちと知りあうことができました。

知りあいが増えれば学校行事のときに一人ぼっちになることもありません。
地域の情報も入ってきますし、不安やちょっとした愚痴を言いあうこともできます。
お互いの子どもを見守ることもできます。

娘が高校から通った高等特別支援学校では進路委員と広報委員をしたのですが、そのときに一緒に活動した先輩お母さんの話はとても参考になりました。

他の保護者と交流を持ったり話をしたりすることで、「障害の有無や障害の種類、その程度にかかわらず、誰もが大なり小なり生活や子育てに悩みを抱えている。悩みのない保護者なんていない」と気づき、それまで悶々としていた気持ちが晴れるという事が一度ならずありました。

PTAにも良いところはたくさんあります。

不要な活動はそぎ落とし、誰もが気軽に参加できるような団体になって欲しいと願っています。
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