\コンサルタントが解説!/就学・受験・ゲームとの関係…どうすればいい?未就学から中学生時期のお悩みにお答え【LITALICOライフ】
ライター:LITALICOライフ
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LITALICOライフ
お子さまの進路・進学。準備はいつから?勉強はどうする?塾には行かなきゃダメかな?
小学校就学や受験、家で勉強をしない…、発達障害のあるお子さまの保護者さまから寄せられた「進路・進級」に関するお悩みについて、教育分野に精通するLITALICOライフのコンサルタントに聞きました。
みなさまから寄せられた「お子さまの進路・進級の悩み」、教育分野に精通するLITALICOライフのコンサルタントが回答!
話を伺ったのは、LITALICOライフのコンサルタントで、多くの勉強会講師も務める加藤 晋太郎(かとう しんたろう)さん。学生時代より教育事業に携わり、大手教育関連企業に入社後、中学から大学までの入試全般から、普段の学習方法や不登校など多くのご相談を経験している経歴の持ち主です。
今回は、次の質問にお答えします。(※)
<お子さまの学齢:未就学>
【Q1】就学相談の進め方と小学校在籍クラスの選び方のポイントを教えて!
【Q2】中学は私立を希望。小学生の間にできる準備は?
<お子さまの学齢:小学生>
【Q3】対人関係の課題や勉強嫌いへの対応
【Q4】子どもが自立できるのか心配/将来の見通しは?
<お子さまの学齢:中学生>
【Q5】ゲーム・スマホ依存対策、親子の関わり方
【Q6】中学以降の進路の選択肢は?
※この記事は、LITALICOライフが定期発行する「安心を届けるメルマガ」の記事の再編集です。
<お子さまの学齢:未就学>
【Q1】就学相談の進め方と小学校在籍クラスの選び方のポイントを教えて!
【Q2】中学は私立を希望。小学生の間にできる準備は?
<お子さまの学齢:小学生>
【Q3】対人関係の課題や勉強嫌いへの対応
【Q4】子どもが自立できるのか心配/将来の見通しは?
<お子さまの学齢:中学生>
【Q5】ゲーム・スマホ依存対策、親子の関わり方
【Q6】中学以降の進路の選択肢は?
※この記事は、LITALICOライフが定期発行する「安心を届けるメルマガ」の記事の再編集です。
未就学のお子さまの保護者さまからの質問
【Q1】就学相談と小学校在籍クラスを選ぶポイントを教えて!
――発達障害の子どもの就学先・小学校の在籍クラス選びのポイントを知りたい。通級にするか、特別支援学級からスタートをさせるか迷っています。(東京・未就学)
加藤さん:通級は週当たり2時間程度、お子さまの苦手なことに対して個別の特別支援をしてくれるので、苦手なことがある場合は積極的に利用するといいですね。一方、特別支援学級は、個別の指導計画に基づいて指導するため、より細やかなサポートが期待できます。小学校入学時に、学習面や生活面など苦手なことがあって心配な場合は、どちらも十分に検討する余地があるといえます。
また、学習面では、特別支援学級では個別の指導計画に基づき指導を進めるため、通常学級よりマイペースになる面もあります。現行の制度上、高校入試の際に内申点の問題が発生することから、LITALICOライフの個別相談でも、特別支援学級から通級+通常学級への変更をご希望されるご相談も多く受けております。前提となる考え方は、すべてのことを学校に任せきるのではなく、学校で行うことと、自宅や学校以外での学習環境を整えてあげることだと思います。
加藤さん:通級は週当たり2時間程度、お子さまの苦手なことに対して個別の特別支援をしてくれるので、苦手なことがある場合は積極的に利用するといいですね。一方、特別支援学級は、個別の指導計画に基づいて指導するため、より細やかなサポートが期待できます。小学校入学時に、学習面や生活面など苦手なことがあって心配な場合は、どちらも十分に検討する余地があるといえます。
また、学習面では、特別支援学級では個別の指導計画に基づき指導を進めるため、通常学級よりマイペースになる面もあります。現行の制度上、高校入試の際に内申点の問題が発生することから、LITALICOライフの個別相談でも、特別支援学級から通級+通常学級への変更をご希望されるご相談も多く受けております。前提となる考え方は、すべてのことを学校に任せきるのではなく、学校で行うことと、自宅や学校以外での学習環境を整えてあげることだと思います。
【Q2】中学は私立を希望。小学生の間にできる準備は?
――中学は私立へと考えていますが、小学生のうちにできる準備はなんですか?いつから始めればいいですか?(神奈川・未就学)
加藤さん:幼児期は特に、創造性、協調性、主体性、倫理観などを大切にしながら、お子さまの自己肯定感を上げるための接し方や学びが大切です。これは特別なことを実施するだけではなく、いわゆる学習以外の習いごとや療育などの教室、幼児教室などで学べる範囲です。一方、中学受験については小学校3、4年生ごろから基本的に知識、技術、物事を正しくとらえる力を養うべく、中学受験専門塾への入塾をおすすめします。特殊算など学校で習う範囲以外のことも出題されることから、塾通いは必須となります。
塾には塾の進め方や色があるため、ご自宅で先取りをすることで塾の進め方とマッチしないケースもあります。原則的にはお子さまの特性や個性を考えて塾を選択したのち、家庭での学習や学習時間の確保という面でのサポートが望ましいと考えられます。
加藤さん:幼児期は特に、創造性、協調性、主体性、倫理観などを大切にしながら、お子さまの自己肯定感を上げるための接し方や学びが大切です。これは特別なことを実施するだけではなく、いわゆる学習以外の習いごとや療育などの教室、幼児教室などで学べる範囲です。一方、中学受験については小学校3、4年生ごろから基本的に知識、技術、物事を正しくとらえる力を養うべく、中学受験専門塾への入塾をおすすめします。特殊算など学校で習う範囲以外のことも出題されることから、塾通いは必須となります。
塾には塾の進め方や色があるため、ご自宅で先取りをすることで塾の進め方とマッチしないケースもあります。原則的にはお子さまの特性や個性を考えて塾を選択したのち、家庭での学習や学習時間の確保という面でのサポートが望ましいと考えられます。
小学生のお子さまの保護者さまからの質問
【Q3】対人関係の課題や勉強嫌い、どうしたらいい?
――小学校の特別支援学級に在籍しています。こだわり、癇癪が強めで、勉強嫌いです。いずれ進学する公立中学校も規模が大きくなり、対人関係や勉強面が不安です。(小学校低学年)
加藤さん:学習面に寄与する基本的知識・技能は、小4以降ぐっと伸びてきます。ご自宅での学習の際には、集中できる時間や取り組む量など、「時間」や「量」といった分かりやすい目標を置いてみるといいかもしれません。
また、対人関係の面では、さまざまな環境に慣れるように家庭でも取り組んでみると良いでしょう。療育でのソーシャルスキルトレーニングだけではなく、学校生活のルールや身の回りの行動のルールについても、「ただ守りなさい」ではなく、なぜそうなっているのかを粘り強く伝えていくことが大切です。
加藤さん:学習面に寄与する基本的知識・技能は、小4以降ぐっと伸びてきます。ご自宅での学習の際には、集中できる時間や取り組む量など、「時間」や「量」といった分かりやすい目標を置いてみるといいかもしれません。
また、対人関係の面では、さまざまな環境に慣れるように家庭でも取り組んでみると良いでしょう。療育でのソーシャルスキルトレーニングだけではなく、学校生活のルールや身の回りの行動のルールについても、「ただ守りなさい」ではなく、なぜそうなっているのかを粘り強く伝えていくことが大切です。
【Q4】子どもが将来自立できるのか心配/将来の見通しは?
――将来、わが子が就職や自立ができるか心配です。現在小学生なのですが、将来の自立のために、今からできることはありますか。本人は、勉強、人付き合い、どちらも苦手な様子です。(東京・小学生)
加藤さん:将来の仕事像が激変していく今の時代、お子さまが仕事に就き、自立するために必要なスキルも大きく変わりつつあります。これまで就職に必要な力として、失敗しないこと、各科目まんべんなくできること(平均的であること)、協調性があることなどが評価の対象とされてきましたが、これからは失敗をしてもいいから主体的に取り組むことや、平均的でなくとも自分だけの強みがあることなどが求められていくと考えられます。
勉強であれば「すべてできる」にこだわらず、まずは興味がありそうな分野に絞り得意にしていくことも大切です。また、考えたことを表現する力なども必要な要素かと思います。いわゆるプログラミング教室などの外部環境での学びも、長い目で考えると自立への学習のきっかけになると思います。
加藤さん:将来の仕事像が激変していく今の時代、お子さまが仕事に就き、自立するために必要なスキルも大きく変わりつつあります。これまで就職に必要な力として、失敗しないこと、各科目まんべんなくできること(平均的であること)、協調性があることなどが評価の対象とされてきましたが、これからは失敗をしてもいいから主体的に取り組むことや、平均的でなくとも自分だけの強みがあることなどが求められていくと考えられます。
勉強であれば「すべてできる」にこだわらず、まずは興味がありそうな分野に絞り得意にしていくことも大切です。また、考えたことを表現する力なども必要な要素かと思います。いわゆるプログラミング教室などの外部環境での学びも、長い目で考えると自立への学習のきっかけになると思います。
中学生の保護者さまからの質問
【Q5】ゲーム・スマホ依存対策、親子との関わり方
――中2の息子がADHDです。ゲームとスマホを持ってから全く自分から勉強しなくなり、計画性や見通しがたてられず目先のゲームのことばかりです。成績は2と1が多く将来が大変不安です。せめて自分から取り組めるようになってもらいたいと思っていますが、全く親の言うことを聞きません。(東京・中学生)
加藤さん:勉強させたい保護者さまとそれを嫌がるお子さま、というご相談をよくいただきます。現在中学2年生とのことですが、まずはどこの高校に進みたいのか、といった目標設定と現在のギャップをしっかりと理解し、これからの時間何をするべきか設定する必要があると考えられます。
高校に進みたくないと思っている中学生はそんなに多くはありません。タイミングや環境設定が整えば自ら取り組むようになると思いますが、まずは学校を調べたり見学に行ったりして、お子さまと向き合い、将来やりたいことなどを一緒に考えていくことが大切です。お子さまの知識ではまだまだ見通しがつきづらく、判断も適切ではないと感じる点があると思いますが、粘り強く向き合ってあげることが重要です。
また、親との距離感や関係性に悩む時期でもありますので、必要に応じて自宅に来てくれる家庭教師や個別指導塾を利用し、将来のことを少しでも考える環境も用意してあげるといいかもしれません。
加藤さん:勉強させたい保護者さまとそれを嫌がるお子さま、というご相談をよくいただきます。現在中学2年生とのことですが、まずはどこの高校に進みたいのか、といった目標設定と現在のギャップをしっかりと理解し、これからの時間何をするべきか設定する必要があると考えられます。
高校に進みたくないと思っている中学生はそんなに多くはありません。タイミングや環境設定が整えば自ら取り組むようになると思いますが、まずは学校を調べたり見学に行ったりして、お子さまと向き合い、将来やりたいことなどを一緒に考えていくことが大切です。お子さまの知識ではまだまだ見通しがつきづらく、判断も適切ではないと感じる点があると思いますが、粘り強く向き合ってあげることが重要です。
また、親との距離感や関係性に悩む時期でもありますので、必要に応じて自宅に来てくれる家庭教師や個別指導塾を利用し、将来のことを少しでも考える環境も用意してあげるといいかもしれません。
【Q6】中学以降の進路選択は?
――自閉症スペクトラムがある中学生の子どもがいます。昨年から不登校になり、勉強嫌いで家庭学習もできず、心配です。高校は通信制やサポート校を考えてますが、その他に考えられる進路はありますか。(東京・中学)
加藤さん:東京都の場合、小中学校のときに不登校を経験した生徒を受け入れる「チャレンジスクール」という学校があります。これは、定時制の単位制となり原則4年をかけて卒業する高校で、入試は学力検査はなく作文、面接、志願申込書のみ。いわゆる内申点の問題は発生しません。
また各種学校(高等専修学校)など職業訓練、資格取得に強みがある学校もあり、就職に直結した学びができる学校もあります。通信制高校についても、高卒資格+専門資格などとプラスαの学びを提供するケースが多くなってきています。
このように、現在では学びのスタイルは、実に多様化してきています。お子さまの特性や、好きなこと、得意なことなどをよく理解し、さまざまな選択肢がある中で、ポジティブな思考でお子さまにとっての最適な環境を考えてみてはいかがでしょうか。
加藤さん:東京都の場合、小中学校のときに不登校を経験した生徒を受け入れる「チャレンジスクール」という学校があります。これは、定時制の単位制となり原則4年をかけて卒業する高校で、入試は学力検査はなく作文、面接、志願申込書のみ。いわゆる内申点の問題は発生しません。
また各種学校(高等専修学校)など職業訓練、資格取得に強みがある学校もあり、就職に直結した学びができる学校もあります。通信制高校についても、高卒資格+専門資格などとプラスαの学びを提供するケースが多くなってきています。
このように、現在では学びのスタイルは、実に多様化してきています。お子さまの特性や、好きなこと、得意なことなどをよく理解し、さまざまな選択肢がある中で、ポジティブな思考でお子さまにとっての最適な環境を考えてみてはいかがでしょうか。
回答を担当したコンサルタントのご紹介
加藤 晋太郎(かとう しんたろう)
学生時代より教育事業に携わる。大手教育関連企業に入社後、中学から大学までの入試全般から、普段の学習方法や不登校等々多くのご相談を経験。人の人生に寄り添いたい思いからLITALICOライフに入社。進路選択から習いごとへのアドバイスや教育費の備え方など広く相談を実施している。
学生時代より教育事業に携わる。大手教育関連企業に入社後、中学から大学までの入試全般から、普段の学習方法や不登校等々多くのご相談を経験。人の人生に寄り添いたい思いからLITALICOライフに入社。進路選択から習いごとへのアドバイスや教育費の備え方など広く相談を実施している。
【LITALICOライフ】進路、進学、自立など、様々なテーマの勉強会を開催しています。
LITALICOライフはお子さまとご家族が「自分らしい人生」を歩んでいくために障害分野とファイナンス、その両方の専門家としてライフイベントやライフプランの見直しを相談できるパートナーです。社会資源やサービス・お金の知識といった幅広い内容を身につけることができる勉強会や、専門領域をもつコンサルタントとの個別面談・プランニングを提供しています。