水慣れから泳法まで、安全で楽しい水泳の教え方が写真でわかる!感覚の特性や伝わりやすさにも配慮した支援のコツが満載の『発達が気になる子への水泳の教え方』

ライター:発達ナビBOOKガイド
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合同出版
水慣れから泳法まで、安全で楽しい水泳の教え方が写真でわかる!感覚の特性や伝わりやすさにも配慮した支援のコツが満載の『発達が気になる子への水泳の教え方』のタイトル画像

「水の中で気持ちよく過ごしたい」「泳ぐことを楽しんでみたい」しかし、障害があるためにやり方がわからない、水への恐怖心や練習できる環境がないなど、課題が多いのが現実です。「発達が気になる子への水泳の教え方」(合同出版)では、五感をフルに使って水を存分に楽しむ方法や、スモールステップで安全かつ楽しい泳ぎ方を身につける工夫を写真やイラストで分かりやすく紹介しています。「楽しく泳いでみたい、泳がせてあげたい」と思っている方の背中を押してくれる一冊です。

「楽しく泳いでみたい」「泳がせてあげたい」を後押しする

「発達が気になる子への水泳の教え方」について、著者である介助つき個別スイミング「アクアマルシェ」代表で、一般社団法人日本障がい者スイミング協会代表なども務める酒井泰葉さんのインタビューとともにご紹介します。
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植田 敏郎 (監修), 酒井 泰葉 (著)
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まずは水に慣れることが大切

「水が怖い」という不安や恐怖心がぬぐえず、尻込みしてぜんぜん入れない、水際で嫌がって泣き叫ぶ…そんな経験から、プールから遠ざかってしまったというお子さんも少なくありません。「水慣れの練習」の章では、子どもが水に慣れ、水の中でも安心して過ごせるという感覚を知るための16の方法が紹介されています。 

プールの水の感覚を知る

水が顔にかかることへの恐怖、感覚過敏で水が少しでもかかると気になる…まずは「プールの水の感覚を知ってもらう」そして「不安を感じず水に入れるようになる」ところからスタートします。

1.まず支援者が先に入水し、プールは安全な場所だと伝える
不安を取り除いたり、モチベーションをあげるような声がけをしながら、焦らずゆっくり見守ります。抱っこをせがんできたら、抱っこして入ります。

2.プールの水を知る
プールの水を一緒にすくったり、子どもの体に水を数滴パッパとかけるなど、プールの水の感覚を知る、気持ちよさを感じる練習をしていきます。支援者が手にすくった水やバケツの水に触ってみる、という工夫も。

3.少しずつ水を感じてみる
水への抵抗がなくなってきたら、すくった水を肩や耳の後ろ、後頭部などにかけてみます。その際、子どもと片手をつないでおくなど安心感を持たせ、嫌がったらすぐやめましょう。

水と友だちになる

少しずつ水に慣れてきたら、次は水の中でさまざまな動きに挑戦します。この動きはすべて「浮くこと」や「泳ぎ」につながるようになっています。いくつか例を挙げると、

・ハイハイ
背中を交互に動かすため、体幹が鍛えられ、水平姿勢を保てるようになります。けのびやクロール、背泳ぎにも必要なステップ。

・ゆらゆらあそび
泳ぐには、水面で体をリラックスさせる必要があります。体を水にゆだねて力を抜くと、背中のこわばりをほぐす効果的なストレッチとなります。浮かせた状態で子どもの体全体を優しくゆすり、リラックスさせます。

・道具を使って水平姿勢の感覚をつかむ
いきなり浮くことに、子どもは恐怖心を持ちます。ビート版やフロートなどの道具を使って、泳ぎに必要な正しい水平姿勢を身につけながら、少しずつ浮く練習をしていきます。

溺れない体をつくる

泳げるようになっても溺れてしまうのは、溺れたときにパニックになってしまうため。溺れない方法を知っておくことは、水の事故を防ぐことにもつながります。プールのふちにつかまる練習や、水中で身体の向きを変える練習が紹介されています。

すぐにプールから出ようとする、首筋に水がかかるだけで大騒ぎする…水に慣れるだけでも相当時間がかかることもあります。焦らず辛抱強く、そして「水は楽しい」という感覚を持たせながら、少しずつ段階を踏んでいく大切さが書かれています。

水の世界を存分に楽しんでもらう練習とは

水に慣れてきたら、水の中でできることを増やしていきます。「水の世界を感じる練習」の章では、水の感触を体感するところから、25メートル泳ぐ体力・技術をつけるところまでの24の方法が紹介されています。
水の世界を感じる練習
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まずは顔を水につけられるように

「顔を水につけられる、息継ぎをする」これは泳ぐために絶対に必要な動きとなります。発達障害のある子どもの恐怖心や体のぎこちなさをほぐしながら、スモールステップで進めていきます。

・水に顔つけ
まずあごから、頬と耳、順番に水につけていきます。支援者が手にすくった水、子どもが自分の手ですくった水、プールに直にという順でやれば、恐怖心も和らぎます。

・呼吸の練習
水泳において、呼吸はもっとも重要な動作。これなくしては、息継ぎができません。呼吸の仕方の基本、適切な息の量、呼吸をする際の姿勢など、水中で立った状態で練習します。遊びを通して、徐々に息継ぎに慣れていく練習も行います。

水中で体のバランスを保つ

・もぐる+浮く+沈む
自力でもぐる、浮く、沈む技術は、泳ぐときに自分の体をコントロールする際に役立ちます。息を長く止める、バランスを取る練習になるだけでなく、体の力がいい具合に抜けるので、体がこわばりがちな発達障害の子どもにストレッチ効果があります。

・自由に25メートル!
水中でバランスを取る、水中で体の向きを変える、けのびなどの練習を経て、いよいよ25メートルを自分で進みます。いわゆる「スタート」(泳ぎ出し)と「ゴール」(壁にタッチして泳ぐのをやめる)の練習。泳ぎ切る達成感は格別です。

たくさんの身体の動きがつながって「泳ぎ」になる

ポーズとポーズの間のかまえ(タメ)や見えないコツなど、たくさんの姿勢や動きがつながって初めて「泳ぎ」となります。「泳ぎにつなげる練習」の章では、泳ぎの姿勢や動きを22に分解し、スモールステップで身につける練習が紹介されています。

クロールにつながる10のスモールステップ

クロールは、水中でしっかりバランスを取りながら、バタ足をして、左右の手を肩から回して進んでいく。腕と足をバラバラに動かし、規則的に泳がなくてはなりません。そして、これに息継ぎも加わるので、意識しなければならないことが山積み。
泳ぎにつなげる練習
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本書では、子どもが理解しやすいように10のスモールステップに分解し、ひとつずつ「できた!」を増やしながら進めていきます。背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライそれぞれの泳法につなげる練習も、同じように分かりやすく解説されています。

基本の泳ぎができたら、少し上を目指してみよう

水にも慣れ、基本の泳ぎができるようになったら、よりきれいなフォームで泳いだり、目標のタイム内で泳いでみたくなります。少し上を目指した「泳ぎ」を指導する際の、大切なポイントも紹介しています。いくつか例を挙げると、

・感覚をだいじに
「水慣れ」で養った感覚は、泳ぎの上達に活かされます。体の部分の動かし方、伸ばし具合などを、「これだと水が重い」「この方が楽に息継ぎができる」と感じながら調節していくことが大切です。

・泳いだ距離を測る、泳いだ回数を数える
泳ぐ距離が少しでも伸びたり、回数が増えることは、子どもの体力がアップした証拠。子どもの励みにもなり、支援者が次の練習内容を考える材料にもなります。

・子どもに泳いだ感想を聞く
子どもが泳いだ直後に「今の泳ぎはどうだった?」と確認するのはとても大切なこと。気持ちよく泳げることと上手に泳げることが一致する練習ができるし、自分で考えながら泳ぐ力がついていきます。

感覚や嫌なこと、障害の程度や成長による理解度は子どもによって違います。子どもの特性をよく見ながら取り組むことの大切さが伝えられています。

支援がうまくいくコツやポイントが満載!

発達障害や知的障害のある子どもは、触感過敏や聴覚過敏、言葉では理解できないなど、「できないこと」「苦手なこと」もたくさんあります。本書には、そのような子どもたちが理解しやすく、かつやる気の出る支援のポイントやコツがたくさん散りばめられています。

視覚情報を使う

絵や文字などの視覚情報の方が理解しやすい子もいます。たとえば、「どんな練習をしたいか」「休みたい」「トイレにいきたい」など、本書巻末の「コミュニケーションカード」を使って子どもに選んでもらいます。文字が理解しやすい子には、お絵かきボードなども活用できます。

分かりやすく、やる気をアップさせる声がけ

いきなり「プールに入ってみよう」では、どうやって入ればいいか分からない子もいます。その場合、「プールサイドにお尻を着けて座ってみよう」「手すりにつかまって、足からゆっくり降りていこう」など、具体的な言葉をかけます。
フォローする場合も「できなかったからやり直し」ではなく「がんばったね。もう1回チャレンジしてみる?」など、次に気持ちを切り替えられる言葉で伝えます。

楽しく使って楽しく泳ぐための道具

最初に準備する水着や水泳帽、ゴーグルなどについても、子どもが着用しやすいもの、着けていても嫌がらないものなどが紹介されています。また、水中で沈んだり目を開けたりする練習になる道具や、まっすぐ泳ぐための目印などにも使える道具も解説。家にあるようなおもちゃも、浮かせて拾う、息を吹きかけるなどの練習に使えます。巻末では、浮く、泳ぐ練習に大活躍してくれる「フロート」の作り方も紹介しています。

著者・酒井泰葉さんに聞く、「発達が気になる子への水泳の教え方」の一冊ができるまで

本書を手がけたのは、アクアマルシェ代表の酒井泰葉さん。大学1年生のときにスイミングスクールでアルバイトをしていたとき、知的障害のある人が楽しそうに水で遊ぶ姿に引き込まれたそうです。今回は、本書をつくられたきっかけや背景などをお聞きしました。
酒井泰葉さん
酒井泰葉さん
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どんなに重い障害があっても、浮くことも泳ぐこともできる!

――酒井先生の水泳との出会い、水泳の魅力について教えてください。

酒井さん:病弱だった私を、両親がスイミングスクールに通わせてくれたのが水泳との出会いです。水に入るのは好きだったので、はじめは「遊びに連れて行ってもらえる」という感覚でした。そのうち「もっとやりたい」という気持ちが芽生え、競泳やアーティスティックスイミングに挑戦していきました。プールまでは遠かったのと、並行してバレエなども習わせてもらい、送迎は常に両親に頼っていました。今の私がいるのは、家族の応援があったからです。

初めてゴーグルを買ってもらったことを、今でも覚えています。初めてゴーグルで水中を見ると、オーロラのような光のカーテンが水の中にあり、テレビの水中映像のような青い世界が広がっていました。上を向いて泡を出したりすると水面で泡がはじけて…。この景色に見とれ、先生の話をまったく聞いていませんでした(笑)。この体験が、私を水の世界へ一気に引き込んだのです。

――国内の「障害児水泳」の状況をどう見ていますか。

酒井さん:私が大学生のころと比較して、2020年東京オリンピック・パラリンピック(延期)の影響で「知っている」という人は増えたのではないでしょうか。

一方で、「知っている」けど「観たことがない」「想像つかない」という本音もあります。親(障害のない)と子ども(障害のある)で身体や感覚の違いがあるため、親が泳げていても「教えられない」と思われたり、言われたりしたこともあります。

しかしどんなに重い障害があっても、人は仰向けに浮くことができれば、泳ぐこともできます。私がもっと大事にしているのは、アスリートになる「前」の状態。どんな風にプールで遊んできたのか、どんな練習をして泳げるようになったのか。ほとんどの方はアスリートの「前段階」を知らないですよね。それは、障害のある多くの方が、障害者が優先的に使える施設という限られたプールに集まっていて、会ったことがないから。

たしかにバリアフリーの問題はありますが、工事をしなくても解決できる事例はたくさんあります。たとえば、2階にプールがある昔の体育施設でも、スタッフの協力があれば車いすの人でも入れる。人の力で環境というバリアを超えることはできるんです。特に日本は海外と比べて「障害のある体や人を隠したい」という文化が根強かったので、地域で障害のある人がプールで遊んだり泳ぐのをあまり見ない。そこはまだまだこれからだなと感じています。

「スイミングにもインクルーシブな発想を」という思いで立ち上げた

――「アクアマルシェ」について教えてください。

酒井さん:相談支援やヘルパーの仕事をしていく中で、成人障害者の方もプールへのニーズがあることがよく分かりました。通常の介助とは環境が違うことと、プールに入れるヘルパーが少ないことを知り、少しでもこの環境を変えたいと思ったのが「アクアマルシェ」を立ち上げるきっかけでした。

介助つき個別スイミングを基本にしながら、対象者も障害の種類も問わず、年代も幼児から高齢者まで、提供する内容もリラクゼーションから都大会レベルのスイミングやパラアーティスティックスイミング(旧障害者シンクロ)まで広げました。すべて介助つきの個別スイミングでやることが口コミで広まり、新聞にも掲載されて生徒も増えました。

最初は数人ほどのサークル活動から始まりましたが、このような社会活動は「しっかり継続できる方法」を考えないと、本来の意味がなくなってしまう。社会活動とビジネスの両立を勉強したり考えたり、運営方法の試行錯誤はかなり続きました。「障害」について社会モデルの考え方やインクルーシブの考えを広め、障害者水泳指導員養成講座などを行いながら、2020年3月「一般社団法人日本障がい者スイミング協会」を立ち上げました。今後もっと障害者水泳指導員養成研修に力を入れ、依然として支援者が全国的に少ない状況を変えたいと思っています。

――現在感じている難しさはどんなことがありますか。

酒井さん:地域の公共プールも民間のスイミングスクールでも、まだまだ受け入れが難しい現状があります。ハード面では、介助者として1対1で入ることすら難しいプールも多くあります。ソフト面では、スクールのカリキュラムがインクルーシブな発想で考えられてこなかったという環境的な問題もあります。施設や自治体によって、対応の差がとても大きいように感じます。

そして一番は「意識」と「風潮」の差。「差別はいけない」とわかっていても、「合理的配慮」が浸透していない。たとえば、一人で入れるようになった成人の障害者に対して、「ママはいないの?」とスタッフから聞かれて本人が大きく傷ついてしまうケースがあります。障害者だからいつも保護者と一緒、いつまでも「子ども扱い」されている実態があります。

これは、付き添う人が保護者だけではなく「支援者もあり」と認めるような多様性に目を向けてこなかった結果だと思います。制度などをインクルーシブに作るなら、地域包括や自立支援センターなど地域の団体と協力して、健常者だけではなく、障害当事者の方や支援者の方も同じテーブルで話し合える機会が当たり前にある社会が成熟した社会だと思います。

スイミングスクールからの問い合わせを多くいただくのですが、そのスクールの良いところを生かしながら、「ここを工夫すると障害のある子も一緒にできますよ」と伝えることを心掛けています。福祉関係の情報がないため、「福祉は専門の支援者がやること」ととらえられがちで、すぐに工事や機器が必要だと思ってしまいます。マンパワーで解決できる、頼るべきときに道具に頼る、自分たちでもできることがある、という発想を持つだけでも大きいのではないでしょうか。どんどん現場での困りごとを一緒に考えていきたいですね。

子どもたちの「嬉しい変化」に出会える

――印象的だったエピソードはありますか。

酒井さん:泳げるようになった子どもに「記録会に出てみない?」と誘いました。記録会や発表会が初めてのその子は、当日焦ってしまいタイムが思うように出なかった。私は「参加することに意義がある」とデーンと構えていたのですが、プールから上がったその子は悔しくて涙ぼろぼろ!悔し泣きをしない子だったので、この体験をご家族は逆に前向きにとらえていました。

また、プールではいつも遊びたいし甘えたい小学生のA君が、自分から「こんなことできるよ!やってみて!」と遊びの手本を見せてくれるようになりました。練習中も、はじめは水遊びからスタート、後半には「1回だけでいいからバタ足やってみようよ」と伝えてもやってくれない日も多かったのが、やれるようになりました。

途中で諦めそうになったとき、「A君は大丈夫!諦めないでやってごらん」と伝えるとやり直してくれたりと、調子が出てくるようになりました。ある日の練習では、A君が逆立ちをして「やってみて!」と言うのに対し(プールでは逆立ち禁止が多い)、「それは先生できないな~」と答えると、「先生、諦めないで!」と返されました(笑)言葉のニュアンスも色々分かるようになってきたんだなあ、と嬉しい瞬間でした。

誰もが分かりやすく「泳ぎたく」なる一冊にしたい!

――この本をつくろうと思った理由や大切にされたことは何ですか。

酒井さん:もともと大学生のころから書き溜めたものが300ページ以上あり、その中から発達障害や知的障害のある小学生のための練習をピックアップ、編集したものが本書です。アクアマルシェの生徒さんにご協力いただきながら、日々のレッスンで行っているメソッドを誰でも実践しやすいように、オールカラーで写真も豊富に盛り込みました。

大学在学中から10年以上障害者水泳に携わりさまざまなレッスンを展開してきた中で、その子の個性に合わせて柔軟に内容を組み替えることも多く、「どうしたら分かりやすくまとめられるだろう」と、何度も書き換えました。ポイントを厳選し、4コマ漫画のように読みやすい本に仕上げていただきました。

1にも2にも、現場目線を大切にしました。誰もが思い浮かべる「スイミング」ではなく、「フルインクルーシブ」なスイミングを目指してきました。そのために、水泳が得意ではない支援者や家族が、この本を読み、そしてお子さんが写真を眺めて、「これならできそう」と思えるようなものにしたかったのです。

水泳の専門用語はなるべくなくし、水面がどんな様子に見えるか、どんな音がしそうか、水の感触が分かるような文章を心掛けました。五感にかかわることを文字にするのは、自分の目で見てもらわないと難しいのですが、私自身も「人にどのように伝えるか」を考え直す良い機会になりました。

――この本をどのように活用して欲しいとお考えでしょうか。

酒井さん:フルインクルーシブな指導方法を載せているので、どなたでも活用できると思っています。先生や支援員の皆さんだけでなく、ご家族の方にも読んでいただきたいです。障害のある子どもたちが水泳を楽しめる環境はまだまだ少ないですが、1人でも多くの子どもたちが水泳を楽しめるように、必要とされる方にこの本が届くよう願ってやみません。
スモールステップで学べるので、「障害児の水泳の教え方だから、健常児には合わない…」というものではありません。障害の有無にかかわらず同じカリキュラムで学べる「インクルーシブなスポーツの本」となっているのが大きな特徴だと思います。

「泳ぎたいけどどうすればいいか分からない」と今まで迷っていた方の背中をそっとさすったり、ポンッと押すきっかけになれたらと思います。メールマガジンやYouTubeでも障害者水泳の楽しさの情報、動画を配信しています。ぜひ現場で活用していただけたら、嬉しく思います。

取材・文/田崎美穂子

一般社団法人 日本障がい者スイミング協会

代表:酒井 泰葉
所在地:181-0012 東京都三鷹市上連雀1-12-17 SOHOプラザA203
電話番号:050-3390-4663
メールアドレス:info@jpasa.net 
メルマガ登録URL:https://jpasa.net/mail-magazine
一般社団法人日本障がい者スイミング協会 Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCIDk0_M6-9MoK3VrywXsx2A
一般社団法人日本障がい者スイミング協会 公式サイト
https://jpasa.net
【著者】酒井 泰葉
アクアマルシェ代表/一般社団法人日本障がい者スイミング協会 代表/公益財団法人日本障がい者スポーツ協会 障害者スポーツ指導員/公益財団法人日本水泳連盟 水泳指導員
東京都出身。大学で心理学を専攻し、スポーツ心理学や障害者心理学、支援方法などを学び、十余年障害者水泳について研究を続けている。生まれつき体が弱く、体力をつけるためにスイミングスクールに通いはじめたことが水泳との出会い。大学入学と同時に水泳指導員の資格を取得し、スイミングスクールや小学校での水泳指導、障害者水泳指導に携わるようになる。大学卒業後、障害者福祉の仕事を経て、個別指導型水泳クラブ「アクアマルシェ」を立ち上げる。障害者水泳指導の活動は全国の新聞にも取り上げられ注目をあびる。現在は、毎日障害者水泳の活動をする傍ら、障害者水泳の指導者養成講座にも力を注いでいる。2020年3月、一般社団法人日本障がい者スイミング協会を立ち上げ代表となる。
・おもな取得資格
パラアーティスティックスイミング指導者資格B(旧:障害者シンクロ指導者資格B)/ATRI認定アクアセラピーインストラクター(水中運動の国際資格) ほか多数。


【監修】植田 敏郎
東京都障害者スポーツ指導者協議会会長
1982年、東京都特別区福祉専門職として杉並区に入庁。その後、25年間、杉並区立重度障害者通所施設で、主に重度脳性麻痺者と重度自閉症者の水泳プログラムを担当する。
公益社団法人東京都障害者スポーツ協会理事、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会/指導者協議会研修部会部会長、東京都障害者水泳連盟理事。
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