お手伝いにだって最低賃金を!?小さな家事だって小学生の僕にとっては大仕事だった!――大人になったADHD息子からの問題提起
ライター:かなしろにゃんこ。
ADHDと広汎性発達障害がある息子リュウ太に社会勉強をさせたくて小3頃から買い物や掃除のお手伝いをさせていました。しかし毎回いやそうに拒否る拒否る!その理由は労働者の権利を守れ!でした。ぎゃふん!
お手伝いしたら報酬アリ!なのに、やりたがらない息子...そのワケは?
ADHDと広汎性発達障害がある息子リュウ太に社会勉強をさせようと、小3頃から買い物や掃除のお手伝いをさせていたのですが、毎回いやいやと拒否しながらやっていました。
トイレ掃除1回50円、買い物1回100円+好きなお菓子を1つ買ってよい、という決まりで提案していたのですが「面倒くさい」と言ってはやりたがりません。
毎月のお小遣いを使い果たし金欠になると金銭目的で仕方なくやる気にはなるのですが、成人した息子にその頃の気持ちを聞くと不平不満でいっぱいだったといいます。
トイレ掃除1回50円、買い物1回100円+好きなお菓子を1つ買ってよい、という決まりで提案していたのですが「面倒くさい」と言ってはやりたがりません。
毎月のお小遣いを使い果たし金欠になると金銭目的で仕方なくやる気にはなるのですが、成人した息子にその頃の気持ちを聞くと不平不満でいっぱいだったといいます。
「お手伝いは大変なことがいっぱいなのに、金額が安すぎるよ!」
なにが不満ですか?毎月の決められたお小遣い以外にお金を稼ぐチャンスを与えてあげているというのに?と私は思っていたんです。
息子の気持ちはこうでした。
「お手伝いの賃金が安すぎて悲しくなってた。自分の働きがこんなに安いんだって。買い物なんて重い物を持たなくちゃいけないし、買う物を広い売り場でアレコレ探し回らなきゃいけない。なんやかんやで1時間は経っちゃうのに、100円しか貰えないなんて有り得なくない?
子どもにだってきちんと地域の最低賃金を守るべきなんじゃないかな?って思うよ。賃金がもう少し高かったら、やる気も出たと思う」
というのです。
息子の気持ちはこうでした。
「お手伝いの賃金が安すぎて悲しくなってた。自分の働きがこんなに安いんだって。買い物なんて重い物を持たなくちゃいけないし、買う物を広い売り場でアレコレ探し回らなきゃいけない。なんやかんやで1時間は経っちゃうのに、100円しか貰えないなんて有り得なくない?
子どもにだってきちんと地域の最低賃金を守るべきなんじゃないかな?って思うよ。賃金がもう少し高かったら、やる気も出たと思う」
というのです。
以前買い物のお手伝いのコラムを書きましたが、息子はウッカリ忘れが多い特性上、お手伝いを100%遂行できません。そのため出来高制を用いていたのです。
とはいえ、「家のお手伝いをするのは家族として当たり前」という夫の教育方針と、「子どもに高額な金額をホイホイ与えてしまうのはいかがなものか?」という考えもあり、『買い物1回100円』にしたのですが、思いっきり不満があったとは驚きです。
頼んだおつかい、3分の1は買い忘れ…母が叱らないのには理由がありました
息子がいうには、大人がするのと違って子どもは力もないし知恵もない中で頑張るのだから、働きに対してもっと労ってほしかったという気持ちだったようなのです。
例えば風呂掃除なども、注意散漫ゆえに周囲に気を配ることができないまま掃除をすると蛇口に体をぶつけて痛い思いをしたり、滑ってしまったりと危険がいっぱいだったといいます。
例えば風呂掃除なども、注意散漫ゆえに周囲に気を配ることができないまま掃除をすると蛇口に体をぶつけて痛い思いをしたり、滑ってしまったりと危険がいっぱいだったといいます。
必要だったのは、苦労を認めてあげること
息子がいうのは、"単なる金額への不満"というより、「苦労して頑張ったことを認めてほしい」ということだったのかもしれません。やり甲斐を感じるような言葉かけも必要だったんですよね。「ありがとう、助かったよ」と伝えていたけれど、もっと響くような感謝のパフォーマンスが必要だったのかもな~と思いました。
人の表情から相手が喜んでいることや悲しんでいることが判断しにくい子なので、欧米人のようにオーバーアクションをしたら分かりやすかったのかな?
中学では反抗期でまだまだ手伝いを拒否することがありましたが、17歳くらいから買い物やゴミ出しなど家の手伝いをマメにやるようになりました。
人の表情から相手が喜んでいることや悲しんでいることが判断しにくい子なので、欧米人のようにオーバーアクションをしたら分かりやすかったのかな?
中学では反抗期でまだまだ手伝いを拒否することがありましたが、17歳くらいから買い物やゴミ出しなど家の手伝いをマメにやるようになりました。