発達障害の娘、小4での転校。学校見学もしていたけれど…学校選び「ここにご注意」!【小学校生活での困りごと 第1話】

ライター:荒木まち子
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発達障害の娘の子育ての課程で私が経験した『小学校生活での困りごと』についてのお話を数回に分けて書いていきます。
引越しや転校など、環境の変化は障害のある子どもには負担になることもしばしば。
今回は娘が小学4年生の時に引越&転校をした時のお話です。

主人の40才の誕生日の出来事

我が家は主人の転勤などで何度か引越しをしています。
その中でも娘が小学校4年生の時の引越しと転校は、彼女にとても大きな影響を及ぼしました。
娘10才の12月。主人の誕生日を祝っているさなかに主人がおもむろに言いました。

「あ、そういえば40才で会社の家賃補助がなくなるんだった。年度末までだからあと3ヶ月だ」
私は絶句しました。

当時私達が住んでいたのは家賃傾斜型賃貸物件(毎年家賃が上がるタイプ)で、主人の勤務先からの家賃補助がないと家計が苦しくなるのは明らかでした。

いきなりの告白に戸惑いつつ、私達は年明けに物件探しを始めることにしました。

できれば転校はしたくありませんでしたが、間取りや予算を考えると3ヶ月ですべての条件を満たす物件はなかなか見つからず、かろうじて見つかったのは隣の校区の物件でした。

今までの学校に越境で通学可能なギリギリの場所ではありましたが、通学時の安全面などが悩みどころでした。

最初の学校見学の印象

転校先の学校の様子も知りたかったので、まずは私一人で学校の見学に行きました。その学校は一学年2クラスの少人数の学校でした。

娘の在籍は通常学級でしたが、先のことも考えて私は特別支援学級も見学しました
特別支援学級在籍者は全校で2人で(知的クラスと情緒クラスの区別なし)娘の学年には利用者はいないとのことでした。
特別支援学級の先生はベテランで、手厚い支援が受けられそうな印象でした。

私が娘の成育歴や発達検査の結果を伝えると、女性の校長先生は「今までの学校とこちらの学校、どちらを選んでも良いんですよ。今度は娘さんも一緒に見学にいらしてくださいね」とおっしゃいました

私は「この校長先生は、子どものことを一番に考えてくれる先生だ」と直感しました。

娘の気持ちを確かめると...

その後、娘を連れて学校見学に行ったとき、校長先生は娘に直接質問をしました。

校長先生「荒木さんは苦手なことはある?」
娘「相手に強く言われると、言い返すことができません」
校長先生「分かりました。もし困ったとことがあったら何でも先生に相談してね。少しずつ自分の気持ちを表現することも学んでいきましょうね

このやり取りで安心した娘は「今の学校の友達とは中学になったらまた会えるし、転校先で新しい友達をつくる!」と転校を決めたのでした。
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