不登校中の小2発達障害息子、家庭学習中にウロウロゆらゆら…せわしなく動き回る理由を聞いてみると?

ライター:ウチノコ
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こんにちは、ADHDと自閉スペクトラム症の診断のある小学2年生、むっくんの母ウチノコです。現在不登校を選んでいるむっくんは家庭で学習しています。その様子がなかなかおもしろいのです。

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監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。

じっとできない!

むっくんは小学校に通っていたころは、立ち歩くことはなく座って授業を受けていたそうです。だけど、家庭学習に切り替えてからは学習中にごそごそウロウロゆらゆらガタガタ。どうにもじっと座り続けることができません。イスはそれなりに座り心地の良い高いやつで、足おきもあります。だけどちょこっと机で問題を解いたらウロウロ。また戻ってきて解きながらガタガタ。今度は床にねそべって続きを解いて、トランポリン休憩をはさみ、ハンモックに乗ってユラユラしつつ問題を読み、机で次を解いたらまたゴソゴソ。どうにもせわしないのです。
せわしないむっくんの様子
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どうして動くの?

私から見ていると効率が悪いだけでなく、疲れるのではないかと感じるむっくんの姿。だけど発達障害の勉強会では、じっとできない陰には体幹の弱さから体を支えつづけることが難しい、ユラユラなどの強い感覚刺激を求めている、さまざまな刺激が気になり多動・衝動性からじっとすることが難しい、などいろいろな要因があるという話を聞きました。

きっとむっくんにとっては何かしらの理由や必要性があるから動き回っているのだろうとは思うものの、むっくんが何を感じているのか知りたい!そこで本人に聞いてみることにしたのです。

動き回る理由

「どんな感じで動いてるの?そんなに動いて疲れないの?」私の質問を聞いたむっくんは、しばらく考えてこう答えました。

「なんかじっとしていると、ムズムズするっていうか。体がくすぐったくなるんだよ。勉強しているとその間はじっとするじゃん?じっとするとまばたきで瞼しか動かせないでしょ?ずっとそうしてたらオレはくすぐったくてたまらなくなるけどなぁ」

なるほど、むずむず!むずむずの理由は体幹の弱さなのか、感覚刺激なのか、いろいろと気になってしまうからなのか、分からないけれど。むっくんはむずむずしている不快感を解消する目的で動き回るということに納得です。

動き回っていても、それなりに学習は進んでいることを考えると、動きながらの学習が今のむっくんにとっては集中しやすく心地良いのかもしれません。それなら今はこのままで大丈夫だなと安心した私。さらにむっくんはこう続けました。

「むしろ瞼しか動かせないのに、平気な方がおれには分からないよ。どうしてお母さんは平気なの?」
むっくんの質問にびっくりする母
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