東京パラのメダリスト直伝!「発達が気になる子どもの挑戦」をどう支える?苦手なこと、新しいことへの寄り添い方――発達ナビ編集長鼎談
ライター:発達ナビ編集部
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まずは何から始めたら良いの?保護者が大切にしたい心構えって?子どもの運動に関するそんな疑問に、パラリンピック競泳日本代表メダリストが答えてくれました。
パラリンピック競泳日本代表メダリストが登壇!発達ナビ編集長との特別対談の様子をお届けします
コロナ禍の影響もあり運動不足を感じる、思うように身体を動かせず運動へ苦手意識のある、発達が気になるお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか?スポーツに挑戦してみたいけど、苦手意識や恐怖心もあるお子さんにどんな関わり方で機会をつくれば良いか分からない…。そして、まずはどんなことから始めると良いのかを知りたい!
そんな親子の気持ちに寄り添うために、「パラ競泳日本代表選手と話そう!オンラインキッズイベント」が開催されました。
そんな親子の気持ちに寄り添うために、「パラ競泳日本代表選手と話そう!オンラインキッズイベント」が開催されました。
このイベントでは、なんと東京2020パラリンピック競泳日本代表の鈴木孝幸選手、冨田宇宙選手がスペシャルゲストとして登壇!発達ナビの牟田編集長が、スポーツの始め方や、苦手なことを後押しする方法について、たくさんのお話を伺いました。
Special guest:鈴木孝幸選手
「とても楽しみにしていたイベントで気持ちが高まっていますので、みなさんとお話できることが嬉しいです」
「とても楽しみにしていたイベントで気持ちが高まっていますので、みなさんとお話できることが嬉しいです」
Special guest:冨田宇宙選手
「せっかくの機会ですので、競泳だったりダンスの話だったり、幅広い話ができたらと思います」
「せっかくの機会ですので、競泳だったりダンスの話だったり、幅広い話ができたらと思います」
聞き手:牟田暁子編集長
「パラアスリートの方とお話しするのが初めてでワクワクしています。発達ナビの読者の方にとってヒントになるようなお話を聞けたらと思っています」
「パラアスリートの方とお話しするのが初めてでワクワクしています。発達ナビの読者の方にとってヒントになるようなお話を聞けたらと思っています」
鈴木選手、冨田選手のご経験から話される内容は、どれも発達ナビ読者のみなさまに参考にしていただけるものばかりでした。そのトークセッションの模様を、お届けします。
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新しい挑戦に向けた、最初の一歩の踏み出し方
牟田編集長:発達が気になるお子さんが習い事を始めたいと思うとき、「上手くできるかな?」「仲間に入れてもらえるかな?」と不安になるご家庭も多いようです。そのようなハードルは感じられましたか。また、どのように超えてきたのかを、教えていただきたいと思っています。まずは水泳を始められたきっかけを教えてください。
鈴木選手:私の場合は、小学校に上がるのをきっかけに始めました。体育の授業で水泳があり、私にとっては足の付かない深さのプールになるため、緊張しないように家族から勧められました。まずは水に親しむ遊びから始めていきましたね。
鈴木選手:私の場合は、小学校に上がるのをきっかけに始めました。体育の授業で水泳があり、私にとっては足の付かない深さのプールになるため、緊張しないように家族から勧められました。まずは水に親しむ遊びから始めていきましたね。
牟田編集長:まずは遊ぶことから始められたと。水への恐怖心はなかったのですか?
鈴木選手:怖くはなかったです。ただ、一度川で溺れたことはあります(笑)。少しずつ水と仲良くなるために、最初は泳ぎ方も自由でしたし、石を模したものを水中に落として拾ったり、潜ってコーチの股の間をくぐったりするレクリエーションを楽しんでいました。
牟田編集長:冨田選手はもともと水泳をされていらっしゃいましたが、視力が落ち始めた高校時代に、新しい挑戦としてダンスを始められたんですよね。
冨田選手:水泳を3歳から高校までやっていて、ちょっと疲れちゃったんですよね(笑)。そのときにとにかく新しい挑戦がしたいなと思ったんです。ダンスを選んだ決め手は、何より自分がワクワクしたということ。身体のこともあって当時からできるできないはありましたが、それよりも自分の心が惹かれるかどうかを何より大切にしました。
鈴木選手:怖くはなかったです。ただ、一度川で溺れたことはあります(笑)。少しずつ水と仲良くなるために、最初は泳ぎ方も自由でしたし、石を模したものを水中に落として拾ったり、潜ってコーチの股の間をくぐったりするレクリエーションを楽しんでいました。
牟田編集長:冨田選手はもともと水泳をされていらっしゃいましたが、視力が落ち始めた高校時代に、新しい挑戦としてダンスを始められたんですよね。
冨田選手:水泳を3歳から高校までやっていて、ちょっと疲れちゃったんですよね(笑)。そのときにとにかく新しい挑戦がしたいなと思ったんです。ダンスを選んだ決め手は、何より自分がワクワクしたということ。身体のこともあって当時からできるできないはありましたが、それよりも自分の心が惹かれるかどうかを何より大切にしました。
牟田編集長:お二人は、新しいことを始める際にハードルはあまり感じられなかったのですね。一方で、なかなか挑戦に踏み出せないお子さんやおうちの方も多いんです。
冨田選手:私の場合は、小さなころから野外活動をしていて、無人島で一週間生活したり、九州を歩いて横断したり、さまざまなチャレンジをした経験が大きかったですね。自分の中にある可能性を自分で感じる機会を、たくさんつくれたら良いのではと思います。
牟田編集長:とても大切な考え方だと思います。他には、周囲のサポートで、印象に残っているものはありますか?
鈴木選手:スクールまで一人で通えなかったので、送迎してくれる等の助けはもちろん大きかったです。心理的なサポートでは…今すぐには思い出せないです(笑)。良くも悪くも自分の置かれた状況をあまり気にしていなかったですね。
冨田選手:私は周囲の人たちに視覚障害を理解してもらえず、ダンスの練習場で無視されたとか、先生の方を向いていないとか、誤解を与えて批判を受けることもありました。でもあるとき、事情を知っている仲の良い選手がみんなに説明をしてくれて、周りも配慮してくれるようになったんです。それは本当に嬉しかった。
牟田編集長:ちゃんと理解してくれていて、陰ながら応援してくれる人の存在は大きな支えになりますよね。
冨田選手:私の場合は、小さなころから野外活動をしていて、無人島で一週間生活したり、九州を歩いて横断したり、さまざまなチャレンジをした経験が大きかったですね。自分の中にある可能性を自分で感じる機会を、たくさんつくれたら良いのではと思います。
牟田編集長:とても大切な考え方だと思います。他には、周囲のサポートで、印象に残っているものはありますか?
鈴木選手:スクールまで一人で通えなかったので、送迎してくれる等の助けはもちろん大きかったです。心理的なサポートでは…今すぐには思い出せないです(笑)。良くも悪くも自分の置かれた状況をあまり気にしていなかったですね。
冨田選手:私は周囲の人たちに視覚障害を理解してもらえず、ダンスの練習場で無視されたとか、先生の方を向いていないとか、誤解を与えて批判を受けることもありました。でもあるとき、事情を知っている仲の良い選手がみんなに説明をしてくれて、周りも配慮してくれるようになったんです。それは本当に嬉しかった。
牟田編集長:ちゃんと理解してくれていて、陰ながら応援してくれる人の存在は大きな支えになりますよね。
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好奇心の原点にあるもの、そして大人として意識したい寄り添い方
牟田編集長:なかなか挑戦に踏み出せないという、お子さんや保護者の方へ、アドバイスがあればぜひ教えていただきたいです。
鈴木選手:一歩が踏み出せないときは、お子さん自身の好奇心を大事にしてみてください。それを見つけるためには、とりあえず色々なことにチャレンジすることが一番。大人が「できない」とやりたいことを制限してしまうと、子どもの自発性も育ちません。そっと見守って、本当に難しいときには手を差し伸べてあげるのが、サポートの仕方として良いのかなと思います。
鈴木選手:一歩が踏み出せないときは、お子さん自身の好奇心を大事にしてみてください。それを見つけるためには、とりあえず色々なことにチャレンジすることが一番。大人が「できない」とやりたいことを制限してしまうと、子どもの自発性も育ちません。そっと見守って、本当に難しいときには手を差し伸べてあげるのが、サポートの仕方として良いのかなと思います。
牟田編集長:信じて何でも挑戦することができる環境をつくって、見守って手を差し伸べる。その保護者の方の姿勢は、お子さんの自信にもつながるのでとても大切な視点だと思います。
鈴木選手:そうですよね。自分はこの身体でも保育園にあった雲梯(うんてい)に登ったりしていました。普通だったらやめなさいと言われるかもしれないけど、親や先生たちが下で受け止める準備だけして見守ってくれていたんです。有り難かったですね。
牟田編集長:私の娘も重度障害があり、発語もないし車椅子も必要なんです。でも、保育園の先生がとても理解がある方々で。2泊するお泊まり合宿も保護者は付き添わないで大丈夫と言ってくれたり、恒例の山登り遠足も、ケーブルカーがある場所だったら車椅子で途中まで一緒に行けるからと、例年と違う山に行き先を変更してくださったことを思い出しました。できないだろう、危ないだろうと考えて参加させないのではなく、できる方法を一緒に考えてくださった。おかげでさまざまな経験を、クラスメートと一緒にすることができました。
冨田選手:私が大切だと思うのは、やっぱり好奇心ですね。そしてそれを広げていくのに必要なのは、感動体験だと考えています。これまで触れたことのない世界、表現に触れたときに、大きな感動を得る。そのときに好奇心だったり、世界に対する関心が湧き上がると考えています。
牟田編集長:自分の可能性を広げるための根本にあるのは、感動体験であると。
冨田選手:そう思います。だから、スポーツや音楽や映画、いろんな形で感動体験に触れる機会を増やすことで、好奇心は育まれていくのではないでしょうか。あとは、子どもの可能性を信じること。その子の可能性を周囲の大人が大きく捉え、チャレンジをできている子どもほど、いろんな世界に飛び出していく力が育まれているように思います。
牟田編集長:鈴木選手は、他に大切だと感じることはありますか?
鈴木選手:そうですよね。自分はこの身体でも保育園にあった雲梯(うんてい)に登ったりしていました。普通だったらやめなさいと言われるかもしれないけど、親や先生たちが下で受け止める準備だけして見守ってくれていたんです。有り難かったですね。
牟田編集長:私の娘も重度障害があり、発語もないし車椅子も必要なんです。でも、保育園の先生がとても理解がある方々で。2泊するお泊まり合宿も保護者は付き添わないで大丈夫と言ってくれたり、恒例の山登り遠足も、ケーブルカーがある場所だったら車椅子で途中まで一緒に行けるからと、例年と違う山に行き先を変更してくださったことを思い出しました。できないだろう、危ないだろうと考えて参加させないのではなく、できる方法を一緒に考えてくださった。おかげでさまざまな経験を、クラスメートと一緒にすることができました。
冨田選手:私が大切だと思うのは、やっぱり好奇心ですね。そしてそれを広げていくのに必要なのは、感動体験だと考えています。これまで触れたことのない世界、表現に触れたときに、大きな感動を得る。そのときに好奇心だったり、世界に対する関心が湧き上がると考えています。
牟田編集長:自分の可能性を広げるための根本にあるのは、感動体験であると。
冨田選手:そう思います。だから、スポーツや音楽や映画、いろんな形で感動体験に触れる機会を増やすことで、好奇心は育まれていくのではないでしょうか。あとは、子どもの可能性を信じること。その子の可能性を周囲の大人が大きく捉え、チャレンジをできている子どもほど、いろんな世界に飛び出していく力が育まれているように思います。
牟田編集長:鈴木選手は、他に大切だと感じることはありますか?
鈴木選手:大人が褒めてあげることが大事ということも忘れないようにしたいですね。知的障害のあるお子さんの競泳のサポートをしていたときに、今までのトレーニングを褒めて気持ちを盛り上げて送り出すことで、すごく良いパフォーマンスができていたんですよね。
牟田編集長:スモールステップで、プロセスも含めて褒めていくことは本当に大切なことですよね。私の娘も今中学生ですが、褒めることを大切にしてきたおかげで、自己肯定感が高く、幸せそうに日々を過ごしてくれています。
冨田選手:それは素敵ですね。私はメンタルコーチの勉強もしているのですが、できたことを褒めるのもそうですが、できなかったときにどう声を掛けるかも重要。「どうしてできなかったんだろうね」と常に隣に寄り添って、一緒に歩いていくというスタンスを大切にしています。相手が子どもだったり、自分より泳ぎやダンスが得意ではない人でも、同じ目線で考えていく。成長は度合いによらずとても価値があるものだと思っているからです。
牟田編集長:貴重なお話をありがとうございました。コーチングの勉強もされている冨田選手のアドバイスも参考になるものでしたし、鈴木選手のポジティブな考え方もとても勇気づけられました。
牟田編集長:スモールステップで、プロセスも含めて褒めていくことは本当に大切なことですよね。私の娘も今中学生ですが、褒めることを大切にしてきたおかげで、自己肯定感が高く、幸せそうに日々を過ごしてくれています。
冨田選手:それは素敵ですね。私はメンタルコーチの勉強もしているのですが、できたことを褒めるのもそうですが、できなかったときにどう声を掛けるかも重要。「どうしてできなかったんだろうね」と常に隣に寄り添って、一緒に歩いていくというスタンスを大切にしています。相手が子どもだったり、自分より泳ぎやダンスが得意ではない人でも、同じ目線で考えていく。成長は度合いによらずとても価値があるものだと思っているからです。
牟田編集長:貴重なお話をありがとうございました。コーチングの勉強もされている冨田選手のアドバイスも参考になるものでしたし、鈴木選手のポジティブな考え方もとても勇気づけられました。
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ジュニア選手とのトークセッションの様子も公開中!
それぞれの視点からのお話が盛り上がり、あっという間に終わってしまったトークセッション。
イベントを視聴している方からは、リアルタイムで感想も寄せられていました。
・自己肯定感の積み上げは大切ですよね。それがある人は余裕があるように感じます。
・自閉スペクトラム症のある子どもに一対一で教えるのは意思疎通の問題で困難で、父親がお手本を見せて、母親が教えるという2人がかりでやっています。
イベントを視聴している方からは、リアルタイムで感想も寄せられていました。
・自己肯定感の積み上げは大切ですよね。それがある人は余裕があるように感じます。
・自閉スペクトラム症のある子どもに一対一で教えるのは意思疎通の問題で困難で、父親がお手本を見せて、母親が教えるという2人がかりでやっています。
参加された方々の心に残る、たくさんの言葉をいただけたこのイベントを振り返って、改めて牟田編集長からのメッセージを最後にご紹介します。
また、イベントの後半では、今水泳に取り組んでいる2人のジュニア選手とのトークセッションがありました。
子どもたちの等身大の質問に対して、鈴木選手と冨田選手が、ときには笑いを交えながら答えていく、とても温かな時間となりました。その様子は、下記ボタンより遷移するYouTubeで見ることができるので、ぜひぜひご覧ください。
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まずは運動を楽しむことから、新しい挑戦を応援して自己肯定感を育みませんか?
今回の素敵なイベントを主催していたのが、株式会社ゴールドウインのみなさま。
ゴールドウインは、スポーツを愛する全ての人に、最高のパフォーマンスが発揮できるプロダクトを提案する、スポーツアパレルメーカーです。
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発達が気になるお子さんを含めた全ての方々にとって、もっと気軽に安全にスポーツが楽しめる世界をつくっています。
ゴールドウインのアパレルブランドのサポートも得ながら、まずはぜひ身体を楽しく動かすことから始めてみてくださいね。
ゴールドウインのアパレルブランドのサポートも得ながら、まずはぜひ身体を楽しく動かすことから始めてみてくださいね。
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