乳幼児揺さぶられ症候群(揺さぶられっ子症候群・SBS)原因の多くは育児ストレス?どのくらいの強さで揺らすと後遺症が残る?予防策も解説【医師監修】

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乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)は、乳幼児が激しく揺さぶられたときに、脳が損傷してしまうことです。乳幼児揺さぶられ症候群は子どもの周りの大人の意識によって十分に防ぐことができます。このコラムではどうして乳幼児揺さぶられ症候群が起こってしまうのか、どのくらいで起こるのか、防ぐ方法などをイラストで分かりやすく解説します。

監修者藤井明子のアイコン
監修: 藤井明子
小児科専門医
小児神経専門医
てんかん専門医
子どものこころ専門医
どんぐり発達クリニック院長
東京女子医科大学大学院修了。東京女子医科大学病院、長崎県立子ども医療福祉センターで研鑽を積み、2019年よりさくらキッズくりにっく院長に就任。2024年より、どんぐり発達クリニック院長、育心会児童発達部門統括医師に就任。お子様の個性を大切にしながら、親御さんの子育ての悩みにも寄り添う診療を行っている。 3人の子どもを育児中である。

乳児揺さぶられ症候群が起きてしまう原因って?予防のためにできることは?

赤ちゃんを揺さぶってしまった原因として多いのは「育児ストレス」です
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膝の上でのピョンピョン、赤ちゃんの身体を支えてゆっくりと揺らすなどは「揺さぶり」にはなりません
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バウンサー、ベビーカー、チャイルドシートなども正しい使い方をしていれば過度な心配はいりません
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自分なりのストレス解消法やリラックス方法を知っておく、家族で子育ての知識や注意事項を共有するなどで乳児揺さぶられ症候群は防止できることが多いです
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どうして乳幼児揺さぶられ症候群が起こってしまうの?

乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)は、乳幼児が激しく揺さぶられたときに、脳が損傷してしまうことです。

乳幼児揺さぶられ症候群が起きた過去の事例を見てみると、赤ちゃんを揺さぶってしまった原因として多いものは「育児ストレス」です。保護者など、子どもの周りにいる大人が子どものことでイライラしたり、腹を立ててしまったりするときに激しく揺さぶってしまうようです。特に、子どもが泣きやまないときに、激しく揺さぶってしまった、というケースが過去の事例で多く挙げられています。
参考:子ども虐待による死亡事例等の検証について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198645.html

どのくらいの強さで揺らすと乳幼児揺さぶられ症候群(揺さぶられっ子症候群・SBS)になりやすい?たかいたかいやベビーカーも危険?

では、具体的にどの程度激しいと赤ちゃんが乳幼児揺さぶられ症候群になってしまうのでしょうか。

1秒間に2往復以上させる暴力的な揺さぶりは危険です。これは周りから見ると誰もが子どもの安全を危ぶむほど、かなり激しい揺れです。

赤ちゃんの身体を支えてゆっくりと揺らす、膝の上でピョンピョンとさせてあやす、などといった通常のあやし行為で乳幼児揺さぶられ症候群が起きることはありません。

また最近、「ベビーカーに子どもを乗せているときに段差がありガクンと揺れてしまった」「バウンサーを使用するのは危険なの?」「チャイルドシートに子どもを乗せているときに大きな振動を与えてしまったが大丈夫?」というような、保護者からの心配の声が増えつつあります。

ですが、ベビーカーやバウンサー、チャイルドシートなどによる乳幼児揺さぶられ症候群の発症の多くは使用方法の間違い、過剰な使い方によるものです。正しい使い方を守り、注意事項を十分に理解していれば、このような機器による乳幼児揺さぶられ症候群のリスクを過剰に心配する必要はありません。
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乳幼児揺さぶられ症候群を防ぐには?

乳幼児揺さぶられ症候群を予防するために

乳幼児揺さぶられ症候群は子どもの周りの大人の意識によって十分に防ぐことができます。以下で、何に気をつければよいのかについて説明します。

・子育てにおける知識・注意事項を家族全員で共有する
乳幼児揺さぶられ症候群を引き起こしてしまう原因の一つとして、子育てに関わる大人が赤ちゃんをどのように扱えばいいのか、どういったことが危険なのか分からないということが挙げられます。

家族の誰であっても安心して赤ちゃんの抱っこやあやしをお願いできるように、以下のようなことを子育てする家族全員で共有することが大切です。
・赤ちゃんをどのくらい揺さぶってしまうと揺さぶられ症候群を発症してしまうのか?
・赤ちゃんとどう接すればよいのか?
・抱っこやあやす際には何に気をつければよいのか? など
赤ちゃんとの安全な接し方を家族全員が知っておくことで、乳幼児揺さぶられ症候群のリスクを減らすことができます。

・自分なりのストレス解消法・リラックス方法を知っておく
乳幼児揺さぶられ症候群は、保護者が「ついカッとなって」、「ストレスが溜まって我慢の限界に達して」という精神状態に陥ることで起きてしまうことも多くあります。
「自分だって疲れているのにこの子はどうして泣きやんでくれないの」「泣き声のせいでまともに寝ることができない」など、子育てはうまくいかないことやイライラしてしまうことが誰しもあるものです。

そんな状態になったときに、つい子どもに八つ当たりしてしまった。それが原因で、乳幼児揺さぶられ症候群になり、子どもにけがや後遺症などを引き起こしてしまった…。そのような悲しいことが起きてしまう前に、自分が疲れたとき・ストレスを感じているときにどうリラックスするかをあらかじめ考えておきましょう。

・ストレスでカッとなりそうになったらほかの家族に赤ちゃんの面倒を頼み、自分は赤ちゃんと距離を置いて一人になってみる
・短時間でも自分の趣味を楽しむ時間をつくってみる
・小児科や保健所で専門家に相談してみる など
自分にあったリラックス方法、ストレス解消法などが見つけられるとよいでしょう。

子どもが泣きやまないときはどうすればいいの?

赤ちゃんが泣きやまない原因は、空腹やおむつなどの生理的なものから、特に理由もなく泣いている、外からの刺激にびっくりして泣いているといったものまでさまざまです。特に、生後1~2ヶ月の赤ちゃんは泣く頻度がピークに達するといわれています。泣いている原因が何かいろいろ確かめても分からないときは、ただ見守ってみる、優しく抱っこし続けると自然と泣きやむ場合もあります。
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