自閉症息子との壮絶ショッピング!走る、叫ぶ、突然疲れる!3歳から発達障害の特性が炸裂【専門家アドバイスも】

ライター:寺島ヒロ
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わが家の自閉スペクトラム症(ASD)のある息子タケルは、小さいころショッピングモールやデパートに連れていくと、すぐにテンションが上がり、走り出してしまっていました。私がついていくのも大変で、迷子になることもしばしばでした。今回は大変だった子どもたちとのショッピング体験について書いてみます。

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監修: 藤井明子
小児科専門医
小児神経専門医
てんかん専門医
どんぐり発達クリニック院長
東京女子医科大学大学院修了。東京女子医科大学病院、長崎県立子ども医療福祉センターで研鑽を積み、2019年よりさくらキッズくりにっく院長に就任。2024年より、どんぐり発達クリニック院長、育心会児童発達部門統括医師に就任。お子様の個性を大切にしながら、親御さんの子育ての悩みにも寄り添う診療を行っている。 3人の子どもを育児中である。

大変すぎるショッピング。でも、家に置いていくわけにもいかず...

うちの凸凹きょうだいのお兄ちゃんタケル(ASD・現在22歳)は、3歳ごろから非常に顕著に発達障害の特性が表れていました。興奮すると走り出してしまったり、ボリュームの調整が効かず大声を上げたり、また他人の声がうるさいと機嫌が悪くなったりします。

そんなタケルを連れていくとなると、ショッピングモールやデパートはまさに「鬼門」。しかし、家に置いていくわけにもいかないのです...。

発達障害3歳息子は、車から降りた瞬間に走り出す

一般的な話でも、親子でショッピングに行ったときに子どもが手から離れたり、逃げ出したりすることはありますが、わが家の場合はその頻度が違います。
車から降りた瞬間走り出す、自閉スペクトラム症がある3歳息子。母自身も動きが素早くないので追いつけず。息子の後ろ姿がどんどん遠くなっていく...
車から降りた瞬間走り出す息子。後ろ姿がどんどん遠くなっていく...
Upload By 寺島ヒロ
当時はよく「買い物してるときでも子どものことはちゃんと見てなさい!」とか、「手を放しちゃだめって厳しく言っておかないと!」などと言われていましたが、そんなレベルじゃーないのです。駐車場に停めた車から降りた瞬間に走り出すので、鍵をかけている親は初速で負けます。
もちろん息子の後を追いかけはするのですが、そのまま迷子になってしまうことも少なくありませんでした。

「走るな!」と言っても通じない!?

困ったのは、タケルに「走るな!」と言っても全く通じないことです。タケルは普段は人の言うことをよく聞く、むしろ厳格にルールを守る性格なのですが、なぜかこの件についてだけは例外のようです。「走っちゃダメ!」と言うと一瞬は立ち止まるのですが、また何か見つけると走っていってしまいます。
「〇〇するな!」と禁止するような言葉だと、次にどうするのがいいか判断がつかないこともあるという話を聞いて、「足音がしないように歩いて!」と指示を変えたこともありますが、これもダメでした。
次ページ「走ってはいけないところの「基準」を教えてみたら... 」

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