そこからはとんとん拍子に事が運び……

診断書の代わりに必要だったのは、医師が書いた意見書でした。
職員さんから意見書のひな型を受け取りましたが、初めて見る書類なので、やはり発達外来を受診するべきなのだろうかと戸惑っていると、「かかりつけの病院で書いてもらえば大丈夫ですよ」と言われました。
しかし、たーちゃんは病気をすることが少なかったので、かかりつけの小児科といえば、予防接種を何回かしてもらった近所の小さな診療所しか思い浮かびません。

まずその診療所に意見書を書いてもらえるか問い合わせをしてから、たーちゃんを連れて診てもらいました。私がたーちゃんの発達や、療育に通わせたいことについて伝えたところ、すぐに意見書を書いて渡してくれました。
先に市役所で意見書のひな型を受け取っていたので、とてもスムーズでした。
診療所の先生が穏やかに私と息子に微笑みかける。私の手には意見書と発達外来への紹介状がある。息子は早く帰りたそうにしている。
意見書だけでなく、発達外来への紹介状も書いてもらえた。診療所の優しい先生に感謝……!
Upload By みかみかん
さらに幸運なことに、診療所の先生から「詳しく診てもらうならこの病院が良いと思います」と言われ、大きな病院にある発達外来への紹介状を書いてもらえたのです。

発達外来でたーちゃんを診てもらいたいと思っていても、どうすれば受診できるのか理解できていなかった私でしたが、先生のおかげで活路を見出すことができました。

児童発達支援事業所の見学、そして契約

その後、受給者証の申請の手続きをしつつ、複数の児童発達支援事業所へ見学に行きました。
預かってもらえる人がいないのでたーちゃんを一緒に連れて行きましたが、快く受け入れてくれる事業所ばかりでした。

最初、場所見知りや人見知りのあるたーちゃんは警戒していましたが、理解のある支援員さんの誘導もあり、ほかのお子さんと楽しそうに活動をしていました。また、たーちゃんの様子を観察して、支援方法をアドバイスしてくれる事業所もありました。
児童発達支援事業所を見学した時の様子。椅子に座って説明を受ける私と、ほかの利用者のお子さんと混じって楽しそうに遊ぶ息子。
児童発達支援事業所の見学は和やか。息子は、ほかの利用者のお子さんと混じって楽しそうに遊んでいた。
Upload By みかみかん
その後、市の担当の方と複数回の面談を経て、念願の受給者証を手に入れることができました。
「児童発達支援の利用をしたい」と市役所に駆け込んでから、約2ヶ月。ようやく1つの事業所と契約することができました。
その事業所に決めた理由は、たーちゃんの好きな運動療育がメインで、自宅や幼稚園への送迎があり、母子分離で半日預かってくれるからでした。

やっと児童発達支援事業所に通える!と思ったけれど……

これで、来月から利用開始できる!プレ幼稚園や親子教室のない夏休みも、なんとか頑張れる!そう思っていました。
ですが契約した時にはすでに、その事業所の夏休みのスケジュールは利用者さんの予定で埋まっていたのです。そのため、実際の利用は9月からということを知り、もっと早く行動していたら……と落ち込みました。

それでも夏休み明けの9月から週に2回ほど通えるようになり、ゆっくりですが、たーちゃんの発達にも良い影響が表れ始めました。
そして私も、たーちゃんと離れる時間ができて徐々に元気を取り戻していきました。

この児童発達支援には、現在も幼稚園と併用して楽しく通っています。
療育支援探しバナー
次ページ「たくさん悩んだ、いままでの道のりを振り返って」

追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。