2歳息子の多動が止まらない!外出はハーネス着用、横目で走るのは発達障害?病院に行くと
ライター:鳥野とり子
わが家の息子ねこ太は現在小学校2年生。ADHD(注意欠如多動症)グレーゾーンで特別支援学級に在籍しています。ねこ太は運動発達に遅れがあり、2歳3ヶ月になってようやく歩けるようになりました。
今回は、歩き始めるようになったと同時に始まった多動のお話です。
監修: 鈴木直光
筑波こどものこころクリニック院長
1959年東京都生まれ。1985年秋田大学医学部卒。在学中YMCAキャンプリーダーで初めて自閉症児に出会う。同年東京医科歯科大学小児科入局。
1987〜88年、瀬川小児神経学クリニックで自閉症と神経学を学び、栃木県県南健康福祉センターの発達相談で数々の発達障がい児と出会う。2011年、茨城県つくば市に筑波こどものこころクリニック開院。
呼んでも振り向きもせず、手を繋ぐのも拒否してひたすら歩き回る息子
わが家の息子ねこ太は現在小学校2年生。ADHD(注意欠如多動症)グレーゾーンで特別支援学級に在籍しています。ねこ太は運動発達に遅れがあり、2歳3ヶ月でようやく歩けるようになりホッとしていましたが、歩けるようになったとたんに息子の歩みが止まらなくなりました。
外に出かけると一度も立ち止まることなくひたすら歩きまわるのです。景色なんて全く見ず、呼んでも振り返らないし止まらない。ベンチに座って休憩したりレジャーシートを敷いてお昼ご飯を食べることは不可能で、とにかくずーーーっと歩いていました。
手を繋ぐと嫌がって振り払われるので、安全な場所では手を繋がずに歩かせていました。そのうち疲れて止まるだろうと思っていたのですが、全く疲れる気配なく歩き回り、大人の方が疲れてクタクタになるくらいでした。
外に出かけると一度も立ち止まることなくひたすら歩きまわるのです。景色なんて全く見ず、呼んでも振り返らないし止まらない。ベンチに座って休憩したりレジャーシートを敷いてお昼ご飯を食べることは不可能で、とにかくずーーーっと歩いていました。
手を繋ぐと嫌がって振り払われるので、安全な場所では手を繋がずに歩かせていました。そのうち疲れて止まるだろうと思っていたのですが、全く疲れる気配なく歩き回り、大人の方が疲れてクタクタになるくらいでした。
あまりにも周囲を見ず動き回る息子に違和感を感じ、療育の先生に相談してみたけれど…
あまりにも歩き回って止まらないことに少し違和感を感じたので療育の先生に相談したところ「ようやく歩けるようになって嬉しくて動きたくてたまらないんだと思いますよ」とのこと。
「なるほど、動きたくてたまらないだけなのね」と納得したのですが、数ヶ月経っても動きは収まるどころかエスカレートしていき、ねこ太を連れている時にATMでお金をおろしたりレジでお会計するのが大変になってきました。
ATMではねこ太を股に挟んで動きを封じその間に操作をするしかないくらい、とにかく1秒も大人しくしていてもらえなくて大変でした。
「なるほど、動きたくてたまらないだけなのね」と納得したのですが、数ヶ月経っても動きは収まるどころかエスカレートしていき、ねこ太を連れている時にATMでお金をおろしたりレジでお会計するのが大変になってきました。
ATMではねこ太を股に挟んで動きを封じその間に操作をするしかないくらい、とにかく1秒も大人しくしていてもらえなくて大変でした。
ハーネスをつけて外出すると周りから白い目で見られ
日に日に歩く力がついて公共の場でも全くじっとしていることができないねこ太に困った私は、子ども用のハーネスを使ってみることにしました。
ある日郵便局の窓口で小包を発送する時にどこかに行ってしまわないようにねこ太にハーネスをつけていたのですが……走りたがって泣くねこ太をハーネスで引っ張った時にふと周囲を見ると、周りがハーネスを見て引いていることに気づきました。
ハーネスはだいぶ一般的になったとは言え、泣いて嫌がる子どもに着けていると見た目は決して良いものではなく、子どもの動きを制限しているように見えたのかもしれません。とても便利なアイテムなのですが使うことに後ろめたさを感じるようになってしまいました。
ある日郵便局の窓口で小包を発送する時にどこかに行ってしまわないようにねこ太にハーネスをつけていたのですが……走りたがって泣くねこ太をハーネスで引っ張った時にふと周囲を見ると、周りがハーネスを見て引いていることに気づきました。
ハーネスはだいぶ一般的になったとは言え、泣いて嫌がる子どもに着けていると見た目は決して良いものではなく、子どもの動きを制限しているように見えたのかもしれません。とても便利なアイテムなのですが使うことに後ろめたさを感じるようになってしまいました。