話を聞いてもらえない、嘘つき呼ばわりされる…発達障害息子の失敗から生まれた「人付き合いのルール」

ライター:かなしろにゃんこ。
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発達障害がある息子のリュウ太は、保育園でも小学校でも人付き合いがうまくいかず、人間関係で悩んできました。学童期には、周りと衝突してケンカになってしまうこともしばしば……。
中学からは一転、友だちとうまく付き合う3つのルールを守ることで人付き合いに変化が起こりました。

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監修: 室伏佑香
東京女子医科大学八千代医療センター 神経小児科
名古屋市立大学大学院 医学研究科 生殖・遺伝医学講座 新生児・小児医学 博士課程
筑波大学医学部卒。国立成育医療研究センターで小児科研修終了後、東京女子医科大学八千代医療センター、国立成育医療研究センター、島田療育センターはちおうじで小児神経診療、発達障害診療の研鑽を積む。 現在は、名古屋市立大学大学院で小児神経分野の研究を行っている。

みんな、僕の話を聞いてくれない……?

みんな、僕の話を聞いてくれない……?
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発達障害がある息子のリュウ太は、保育園でも小学校でも人付き合いがうまくいかず、人間関係で悩んできました。学童期には、周りと衝突してケンカになってしまうこともしばしば……。

自分の好きな話ではなく、みんなに合わせた話をしたほうがいいの?

自分の好きな話ではなく、みんなに合わせた話をしたほうがいいの?
自分の好きな話ではなく、みんなに合わせた話をしたほうがいいの?
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リュウ太は、小さい頃から電車や車が好きで、自分の好きな話題ではペラペラおしゃべり上手でした。しかし、自分の好きな話題ばかりしていたら、話が終わっていないのに「その話もういい」と目の前の人が離れていくのです。小学4年生のときに「あれ?みんなオレの話を聞いてくれないな」ということに気がついたそうです。

話題を周りに合わせたのに、失敗?

話題を周りに合わせたのに、失敗?
話題を周りに合わせたのに、失敗?
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その気づきから、リュウ太は「みんなに合わせた会話をしたほうがいいのかも?」とチャレンジし始めました。

その頃特撮ヒーローアニメが好きな子たちと仲が良かったので、普段は自分の好きな電車や車の話しかしなかったリュウ太ですが、特撮ヒーローの話をしてみました。すると「見てないくせに噓ついて話を合わせてくるなよ!」と言われてしまいました。
リュウ太は、毎週その特撮ヒーローアニメを見ていたので「見てるよ」と言い返しましたが、相手は納得してくれませんでした。
嘘なんてついてないのに、なんで?
嘘なんてついてないのに、なんで?
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そのときリュウ太は「せっかく話を合わせたのに……」とイヤな気持ちになったそうですが、しばらく経ってから「何で相手が納得しなかったのか」を考えてみたそうです。そのとき、これまで電車か車の話しかしてこなかった人が突然、特撮ヒーローアニメの話をすると「急にどうした??」と不信がられるのかもしれないと思ったそうです。
次ページ「小学生時代の教訓を経て、中学生になったリュウ太は……」

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