「学校に行けない呪い」不登校小3息子の葛藤。適応指導教室も合わず…再登校のきっかけになったのは

ライター:ねこじま いもみ
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今回は1年生の頃から登校渋りだった長男が3年生の頃不登校になり、その間の過ごし方と4年生の春に再登校するまでの出来事を書いていきます。

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監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。

1年生から登校渋り

長男は小学校に入学した頃から登校渋りがありました。感覚過敏やこだわりなどがあり、それらを学校では自分で我慢して過ごしていたり、集団行動が苦手だったりとしんどくなることが多く学校が好きになれずに 行ったり休んだりを繰り返していました。

当初はASD(自閉スペクトラム症)の診断も受けていなかったので(小学3年生の8月にASDの診断を受けました)、長男がしんどいと話してくれることが甘えなのかどうなのか……どのように捉えていいか分かりませんでした。なので休みがちなことに私も戸惑ったり自分を責めることもあったのですが、長男のペースを見守ろうと思い、長男とも話し合いながら休みを挟んで登校するようにしていました。

不登校のはじまり

3年生の9月終わり頃、いつものように学校へ行きたくないと朝から泣いていた長男。その時は休んだら明日には行くだろうと思っていたのですが、次の日もその次の日も行きたくないと言い、これは今までと少し違うかもしれないと思いました。休んでから3日経った夜、長男から学校に行きたくない理由を話をしてくれました。

「今、体育でやっているキックベースが毎回ルールが変わりついていけない。分からなくて困っていたらクラスの子に怒られた。試合の中なのでその子に悪気はないことは分かるけど傷ついた」
「お友だちが忘れ物をした時、自分に借りに来るのがなぜか分からない。貸したり一緒に見たりするのが嫌だ」

長男は急なルールの変更が苦手で、周りの目を気にしすぎてしまうところもあり、自分のペースを乱されたりテリトリーに入ってこられるのを嫌がる傾向が人一倍ありました。きっと話してくれたことはきっかけにすぎず、学校生活ではこのようなこともよくあると思うのでいろいろ積み重なって……という感じなのかなぁと思いました。

気持ちが楽になるように私が話しても、行きたくない気持ちは変わらない様子でした。こういったことはこの先たくさん起こることだと思うので自分なりにうまく消化できるようになってほしいと思うのですが、当時は焦らずに見守ることにしました。
次の日もその次の日も学校に行きたくないと言う長男
次の日もその次の日も学校に行きたくないと言う長男
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不登校中に起きた長男の異変

休み始めた最初の数週間は、特に何も言わずに静観すると決めていました。そして2週間ほど経った頃に、長男がとても痩せていることに気づいたのです。足の細さには本当にびっくりしました。顔色も良くなく、本人は気づいていない様子でしたが少し元気のなさを感じていました。

学校まで歩いたり体を動かしていたことが、どれほど健康的な日課だったかを痛感。私は長男が登校渋りになってから在宅で仕事をしていたので、その日から毎朝2人で散歩したりなるべく話をしたり、ごはんを一緒に作ったりと気にかけるようにしていました。陽の光を浴び、ごはんも食べるようになった長男は少しずつ体調が戻っていきました。
2週間ほど経って気づいた変化
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毎朝2人で散歩するようにしました
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