朝は不調で午後は元気な小4息子。「起立性調節障害」診断後の学校の連携、家庭での対策は
ライター:スパ山

Upload By スパ山
朝なかなか起きられない、午前中はぼんやりしてしまうけど、午後からは元気になる……。
大人も寒い日なんかは特に布団から出たくないですよね。わが家の長男ハジュも、午前中はなかなか調子が出ずに、布団でゴロゴロしていました。でもそれは、ただダラけていたのではなかったのです。今回は起立性調節障害の診断を受け、現在も治療中の長男ハジュについてお話ししたいと思います。

監修: 鈴木直光
筑波こどものこころクリニック院長
1959年東京都生まれ。1985年秋田大学医学部卒。在学中YMCAキャンプリーダーで初めて自閉症児に出会う。同年東京医科歯科大学小児科入局。
1987〜88年、瀬川小児神経学クリニックで自閉症と神経学を学び、栃木県県南健康福祉センターの発達相談で数々の発達障がい児と出会う。2011年、茨城県つくば市に筑波こどものこころクリニック開院。
冬休みだから~と思っていたけど……
小4の長男ハジュは、ASD(自閉スペクトラム症)・ADHD(注意欠如多動症)です。お正月明けのある日、ハジュが朝なかなか起きられなくなりました。起きてきてもぼんやりしていて食欲もない。朝ごはんも食べずに午前中はゴロゴロしている感じでした。午後になるとケロッと元気になって「おなかすいたー!」と言っていつものハジュに戻るのです。
そんな様子を見て、私は、まぁ冬休みだし、朝寝坊もアリかと思っていました。でも今思えば、あれが前兆だったのかもしれません。
そんな様子を見て、私は、まぁ冬休みだし、朝寝坊もアリかと思っていました。でも今思えば、あれが前兆だったのかもしれません。
朝になると体調が悪い……一体なに?
新学期が始まっても、朝の気持ち悪さが続きました。立ちくらみに吐き気、ついには嘔吐まで……。熱もなく、便も普通だったので、「軽い胃腸炎かな?午後になると元気になるし……」と思っていました。病院に行くほどではないかと様子を見ていました。今の時期はインフルエンザなども流行っていて、なるべく病院は避けたくて……。でも、ハジュの体調は良くなったり悪くなったりを繰り返して、1月末になるとさらに食欲が落ち、体重も減り始めました。そして、学校も休みがちに。
「さすがにおかしいぞ……?」そう思った時、以前、友人の子どもが起立性調節障害と診断されたという話を、ふと思い出したのです。「あれ?もしかしてハジュも……?」直感的にそう思い、すぐに起立性調節障害について改めて調べ始めたのです。
「さすがにおかしいぞ……?」そう思った時、以前、友人の子どもが起立性調節障害と診断されたという話を、ふと思い出したのです。「あれ?もしかしてハジュも……?」直感的にそう思い、すぐに起立性調節障害について改めて調べ始めたのです。
診断確定、そして学校との連携!
すぐにかかりつけの小児科に連絡し、予め「起立性調節障害の検査をお願いします」と伝えたうえで受診しました。血液検査や尿検査、血圧・脈拍の測定を行い、やはり血圧に異常が見られたため、軽度の起立性調節障害と診断されました。ハジュは服薬中の薬があるので、その影響の可能性を考えて、後日児童精神科も受診。そこで普段飲んでいる薬の影響ではないという事が分かったので、血圧をコントロールするための治療を始めることになりました。
学校と相談し、午前中は無理せず午後から通学。給食も食べられるものをその都度相談して食べるようにしました。午後から元気になるハジュのために、家では軽食を準備、多めにおやつを食べています(ハジュはちょっと嬉しそうです)。先生方にも協力していただき、できるだけ時間割を調整してくれたり、家庭学習のプリントを用意してくれました。
学校と相談し、午前中は無理せず午後から通学。給食も食べられるものをその都度相談して食べるようにしました。午後から元気になるハジュのために、家では軽食を準備、多めにおやつを食べています(ハジュはちょっと嬉しそうです)。先生方にも協力していただき、できるだけ時間割を調整してくれたり、家庭学習のプリントを用意してくれました。
