黙って書く姿に見た、1年間の大きな飛躍
2年生になったある日、驚くべき変化がありました。1年生のときはあんなに苦労していた絵日記を、息子が黙って一人で書き進めていたのです。内容を口に出さなくても脳内で文章化し、最後まで書き上げ、さらには文字を書くスピードも格段に上がっていました。
もちろん、交流級(通常学級)で書いたプリントを見ると、カタカナとひらがなが混ざっていることもあります。時間内にある程度の量を書く作業は大変で、書き分けまで気が回らない状態なのかもしれません。それでも息子は、いつも枠内に自分の感想をしっかり埋めていて、先生も内容重視で丸をつけてくださっています。こうした対応が、息子の学習意欲を支えているのだと思います。
時折、交流級の子が書いた小さく整った文字を見て「わが子の成長はゆっくりだな……」とほろ苦い気持ちになることもありますが、今と過去の息子を比べると、彼なりのペースでできることがちゃんと増えていることに気づきます。
もちろん、交流級(通常学級)で書いたプリントを見ると、カタカナとひらがなが混ざっていることもあります。時間内にある程度の量を書く作業は大変で、書き分けまで気が回らない状態なのかもしれません。それでも息子は、いつも枠内に自分の感想をしっかり埋めていて、先生も内容重視で丸をつけてくださっています。こうした対応が、息子の学習意欲を支えているのだと思います。
時折、交流級の子が書いた小さく整った文字を見て「わが子の成長はゆっくりだな……」とほろ苦い気持ちになることもありますが、今と過去の息子を比べると、彼なりのペースでできることがちゃんと増えていることに気づきます。
親が肩代わりしすぎない勇気。目先の結果ではなく長い目で見守って
発達特性のある子の子育てはつい「目先のこと」に目が向きやすいですが、以前読んだエッセイで「目先の結果に一喜一憂する親は子どもの才能を潰す」という話を知り、私は衝撃を受けました。親の不安や焦りを子どもにぶつけていないか、振り返るきっかけになったのです。
今回の絵日記のようなサポートは「何でも親が助ければいい」というわけではなく、本人ができていること(何を書くか考えるなど)は口出しせず、苦手な部分だけを補うことが大切だと感じています。それによって子どものモチベーションが維持でき、伴走する親の気持ちも楽になる。そうしたメリットがあると思っています。
息子は今でも「めんどくさいな」と文句を言いながらも宿題をやっていますが、最後まで取り組めています。不安を感じることもありますが、「この子はこれまでも大丈夫だったんだから、長い目で見れば、きっと大丈夫」。そう自分に言い聞かせながら、これからも彼なりの歩みを長い目で見守っていきたいなと思います。
イラスト/もっつん
エピソード参考/苗
今回の絵日記のようなサポートは「何でも親が助ければいい」というわけではなく、本人ができていること(何を書くか考えるなど)は口出しせず、苦手な部分だけを補うことが大切だと感じています。それによって子どものモチベーションが維持でき、伴走する親の気持ちも楽になる。そうしたメリットがあると思っています。
息子は今でも「めんどくさいな」と文句を言いながらも宿題をやっていますが、最後まで取り組めています。不安を感じることもありますが、「この子はこれまでも大丈夫だったんだから、長い目で見れば、きっと大丈夫」。そう自分に言い聞かせながら、これからも彼なりの歩みを長い目で見守っていきたいなと思います。
イラスト/もっつん
エピソード参考/苗
専門家コメント 井上雅彦先生(公認心理師)
できないことを責めたり、ひたすら繰り返させるのではなく、課題をスモールステップに分解して、できるところは自分でやらせて苦手なところは代行しながらモデルを見せる、支援付きでできたらできたことを褒めるという実践をうまくされたと思います。本人が苦手な活動を分解して困難な部分を支援する方法は書字に限らずほかの活動にも応用できるので試して行かれると良いと思います。(監修:公認心理師 井上雅彦先生)
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
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