鏡文字、漢字間違え…書き取りでパニック。「自分はダメ」と苦しむ娘…母と担任が自己肯定感を守った方法は【読者体験談】

ライター:ユーザー体験談
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「ちゃんと見本を見ているよ」と言うのに、書き上がるのは鏡文字。漢字の草冠はいつの間にか竹冠に……。どうしても正解にたどり着けない娘の姿に、大きな壁を感じていました。しかし、ベテラン担任の先生との出会いが、娘を大きく変えてくれました。
【発達ナビではユーザーさんからの子育てエピソードを募集中!今回は「読み書きの困難」についてのエピソードをご紹介します】

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監修: 室伏佑香
東京女子医科大学八千代医療センター 神経小児科
名古屋市立大学大学院 医学研究科 生殖・遺伝医学講座 新生児・小児医学 博士課程
筑波大学医学部卒。国立成育医療研究センターで小児科研修終了後、東京女子医科大学八千代医療センター、国立成育医療研究センター、島田療育センターはちおうじで小児神経診療、発達障害診療の研鑽を積む。 現在は、名古屋市立大学大学院で小児神経分野の研究を行っている。

「ダメな自分」と自分を責めて。苦しかった低学年時の国語の授業

この記事で分かること

  • ASD(自閉スペクトラム症)・ADHD(注意欠如多動症)グレーゾーンの特性による「読み書きの困難」への具体的な現れ方
  • 「特別扱い」を嫌がる子への、担任の先生による心理的な配慮と声かけ
  • 学校と家庭で「連絡ノート」をフル活用した、密な連携の重要性

お子さんのプロフィール

  • お子さんの年齢:大学1年生(現在)
  • 診断名:ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)グレーゾーン
  • 診断時期:小学1年生の6月頃
  • エピソード当時の年齢:小学1年生
小学校に入学してすぐ、国語で大きな困難が立ちはだかりました。娘の書く字は平仮名は鏡文字に、漢字の書き取りではパーツが入れ替わっていました。本人は「ちゃんと見本を見て書いている」と言います。けれど、実際に出力される文字は違う……。

小テストで鏡文字を書けば、当然「△」や「×」がつきます。間違えた字は宿題として書き直さなければならず、課題がどんどん積み上がり続けます。不安から、娘はパニックや自傷行為を起こすようになりました。

元々、自己肯定感が低く「ダメな自分」「できない私」と自分を卑下しがちだった娘にとって、真っ白な解答欄は重く、心にのしかかっていたのだと思います。
真っ白な解答欄は重く、心にのしかかっていたのだと思います
真っ白な解答欄は重く、心にのしかかっていたのだと思います
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担任の先生という「安全基地」で見えた小さな光

このままでは勉強が大嫌いになってしまう……。そんな不安の中、救いとなったのは小学1年生の担任の先生でした。ベテランの女性教師だった先生に相談すると、笑顔でこう言ってくれたのです。

「私に任せてください。◯さんとお話してみますね」

その言葉通り、先生は娘のために勉強の取り組み方を工夫してくれました。ほかのみんなと同じペースが難しい娘のために、宿題の量を減らし、ひとつの文字を丁寧に書く練習にすることを提案してくれたのです。

二人三脚で築いた「待つ」という信頼関係

学習指導については先生を信頼し、私は家庭での「環境づくり」に徹することを決めました。
  • 連絡ノートでの密な共有:学校での様子と家での様子を毎日共有し、私の接し方についても先生からアドバイスをもらいました。
  • 家庭では「勉強」に口を出さない:勉強は先生にお任せし、家では「頑張ってるね」という承認の声かけだけに留めました。
  • マイナスな言葉を封印する:娘が自分を悲観しないよう、「できないこと」への注意は一切せず、プラス思考な言葉選びを心がけました。
「いつかはこの子も成長する」と信じ、親が焦る気持ちをグッとこらえて「待つ」こと。 私にできるのは、娘がパニックを起こさずに安心して過ごせる家庭環境を守ることでした。
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