就学相談・振り返っての反省点

やはり何事も早め早めの判断と準備が非常に大事
やはり何事も早め早めの判断と準備が非常に大事
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運よくすぐ診てくださる病院を見つけ、一回診ただけでは何とも判断は難しいということだったのですが、療育での状況を詳しく説明してなんとか診断書を書いていただくことができました。さらには療育の先生にも意見書も書いていただき、無事期限までに応募することができ、希望していた自閉症・情緒障害特別支援学級への入学が決まりました。

もっと前から就学について考えていればこんなに焦ることもなかったし、結局探し出すのが遅れた放課後等デイサービスはどこも満員で入ることができませんでした。

今現在、特別支援学級へ入学ができた長男は、とても合っている環境で成長を身をもって感じられる日々を送ることができています。それにはとても安心をしていますが、やはり何事も早め早めの判断と準備が非常に大事だと痛感させられた経験でした。

執筆/プクティ

専門家コメント(医師・公認心理師 森しほ先生)

進学については考えるべきことや、情報も多く、一つひとつに締切もあるため、保護者の方は「これで合っているのかな」と不安になりやすいですよね。お子さんに合う環境を諦めず探してこられましたね。

特に発達に偏りのあるお子さんの就学相談では、「本当にこの選択でいいのだろうか」という迷いを抱える保護者の方がとても多くいらっしゃいます。今回のように、相談員から通常学級を勧められつつ、保護者としては集団場面への不安を感じている場合、「専門家の意見」と「日常で見ている親の感覚」の間で揺れやすくなります。

実際には、発達支援では“検査結果が良い=集団適応も問題ない”とは限りません。個別場面では力を発揮できても、集団になると情報量や刺激が増え、困りごとが出やすいお子さんもいます。そのため、保護者が「生活の中で感じている違和感」は、とても大切なのです。

また、就学相談はスケジュール管理・書類準備・病院予約・情報収集など、タスク量が非常に多く、保護者側にも強い心理的負担がかかります。特に発達特性のあるお子さんを育てている家庭では、日常だけでもエネルギーを使うため、「気づいたら締切が近かった」ということも珍しくありません。

今回、療育の先生の意見を参考にしながらお子さんに合う環境を選べたこと、とっても素晴らしいですね。お子さんに合った環境に入れたことで、結果として成長につながったのではないかと思います。「どんな環境であればその子が安心して力を出せるか」を軸に考えることができましたね。

就学相談の時期は、保護者が“情報と不安”に飲み込まれやすい時期ですが、少しでも心と生活をラクにするために、次のようなことに気を付けましょう。

・「年間スケジュール」を先にもらう。
就学相談は自治体によって流れがかなり違います。まずは自治体に「就学までの年間スケジュール表はありますか?」と確認するのがおすすめです。説明会、検査、診断書、申込締切などをリストアップしておくと、頭の中が整理できます。

・病院予約だけ早めに押さえる。
発達外来や児童精神科は数か月待ちになることも多いので、「まだ迷っている段階」でも、とりあえず予約だけ取っておくのは大事なライフハックです。後からキャンセルもできますので、迷っている段階では予約をしておくといいのではないでしょうか。

・保護者一人で抱え込まない。
療育の先生、保育園・幼稚園の先生、先輩ママなど、“経験者の情報”はとても役立ちます。保護者は「ちゃんと決めなきゃ」と孤独になりやすいですが、子育てはチームで考えていきましょう。

・「通常学級か特別支援学級か」を二択で考えない。
「今のその子に合う環境」を探す視点が大切です。子どもは環境との相性で大きく変わります。実際、安心できる環境に入ることで落ち着き、自信を取り戻すお子さんも多いのです。

保護者の方が、「この子に合う環境を見つけたい」と一生懸命に考えてくれていることそのものが、子どもの安心につながっていくのではないでしょうか。

これからもお子さんが自分らしく、のびのびと過ごせる環境を選んでいけるよう応援しております。(監修:医師・公認心理師 森しほ先生)
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
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