トラウマ再び?特別支援学級で給食ルールの変更でマスクが必須に。感覚過敏の息子との試行錯誤【医師のアドバイスも】
ライター:プクティ
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わが家の長男はASD(自閉スペクトラム症)の傾向があり、小学校では自閉症・情緒障害特別支援学級に在籍しています。小学校3年生になった長男。今年度、特別支援学級で給食の配膳ルールが変更されたことにより、新たな壁に直面することになりました。
監修: 藤井明子
小児科専門医
小児神経専門医
てんかん専門医
子どものこころ専門医
どんぐり発達クリニック院長
東京女子医科大学大学院修了。東京女子医科大学病院、長崎県立子ども医療福祉センターで研鑽を積み、2019年よりさくらキッズくりにっく院長に就任。2024年より、どんぐり発達クリニック院長、育心会児童発達部門統括医師に就任。お子様の個性を大切にしながら、親御さんの子育ての悩みにも寄り添う診療を行っている。 3人の子どもを育児中である。
小児神経専門医
てんかん専門医
子どものこころ専門医
どんぐり発達クリニック院長
小学校3年生に!新年度スタートで早速新たな問題が……
わが家の長男はASD(自閉スペクトラム症)の傾向があり、小学校では自閉症・情緒障害特別支援学級に在籍しています。1年生、2年生といろいろなことを乗り越えながら成長してきた長男。3年生へと進級したのですが、今年度から特別支援学級で変更になったルールがあり、それによって新たな問題がでてきてしまいました。
特別支援学級の配膳ルールの変更
これまで特別支援学級の給食は、先生が事前に給食内容を確認し、生徒一人ひとりに「何をどのくらい食べるか」を聞いてから給食室に取りに行き、先生が配膳までしてくれていました。しかし、今年度より教室で先生が給食を配膳する形式に変更されました。生徒が自分でお盆を持ち、先生の前まで行き、給食を器へ入れてくれる際に「どれくらい食べたい」「減らしたい」などの希望を伝える形となりました。
そのため給食に唾が飛ばないようマスクの着用が新たに必要となったのですが、長男は昔からマスクをすることがとても苦手でした……。
過去のトラウマ
長男が幼稚園の頃はちょうどコロナ禍だったこともあり、保育中もマスクの着用が必須でした。ですが感覚過敏のある長男はマスクが苦手でマスクをつけることを毎日とても嫌がっていました。それでも着けないといけないため、いろいろなマスクの素材を試したり、柄を選んだり、時にはマスクに好きな絵を描いてあげたりと工夫していました。なんとかマスクをつけられるようにはなったものの、噛んだり舐めたりしてしまうためすぐにマスクはびっちょりに。たくさんマスクを持たせて1日に何回も何回も新しいのに変えたりととても苦労しました。
小学校に入ってからはマスクの必要はなくなったので、すっかりマスクをする習慣が無くなってしまい、マスク必須の病院では事情を説明してタオルを口にあてさせるなどで対応しています。
学校ではやはりマスクを拒否しているようで、毎回新品のマスクを持たせてはいるのですが毎回未使用のまま返ってきています。すぐには難しいとは思うのですが、今までも苦手なことなどが成長によってできるようになってきた息子。徐々にマスクもつけられるようになってくれたらいいなと思います。
学校ではやはりマスクを拒否しているようで、毎回新品のマスクを持たせてはいるのですが毎回未使用のまま返ってきています。すぐには難しいとは思うのですが、今までも苦手なことなどが成長によってできるようになってきた息子。徐々にマスクもつけられるようになってくれたらいいなと思います。
専門家コメント 藤井明子先生(小児科医)
長男さんがマスクを着けられるよう試行錯誤を重ねてこられた様子が伝わってきました。素材を変えたり、好きな柄を選んだり、絵を描いたりと、お子さんの気持ちに寄り添いながら工夫を続けられたことに頭が下がる思いです。発達障害のあるお子さんでは、感覚過敏や変化への苦手さ、柔軟な対応の難しさなどから、マスクの着用が大きな負担になることがあります。実際にコロナ禍では、「どうしてもマスクが着けられない」「着けてもすぐ外してしまう」といった相談を受けることも少なくありませんでした。そのような場合には、「着けるか着けないか」の二択ではなく、マスクを着ける時間を少しずつ延ばしたり、必要な場面に限定したりするなど、お子さんに合わせた工夫を考えることが大切です。
また、給食の配膳方法を調整するなど、学校と相談しながら環境面の配慮を検討することも有効でしょう。何事も一気にできるようになる必要はありません。お子さんの負担に配慮しながら、少しずつできることを広げていくことが大切だと改めて感じました。(監修:小児科医 藤井明子先生)
また、給食の配膳方法を調整するなど、学校と相談しながら環境面の配慮を検討することも有効でしょう。何事も一気にできるようになる必要はありません。お子さんの負担に配慮しながら、少しずつできることを広げていくことが大切だと改めて感じました。(監修:小児科医 藤井明子先生)
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
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