未読400件に長文投稿…13歳・ASDグレーゾーン息子のスマホ事情と、グループチャット退会で見つけた「自分に合う」距離感【読者体験談】
ライター:ユーザー体験談
Upload By ユーザー体験談
小学校卒業を機に、ASD(自閉スペクトラム症)グレーゾーンの息子にスマートフォンを持たせることにしたわが家。引っ越しで小学校の友だちとは別の中学校へ進学するため、「スマートフォンでつながれたら」と思っていました。ところが小学校の学年グループチャットに入ってみると、大量通知や強い言葉の応酬など、息子にとって負担になりそうな場面も見えてきたのです。【発達ナビではユーザーさんからの子育てエピソードを募集中!今回は「発達特性のある子どものスマートフォンとの付き合い方」についてのエピソードをご紹介します】
監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
お子さんのプロフィール
- 年齢:13歳
- 診断名:なし、ASD(自閉スペクトラム症)グレーゾーン
- エピソード当時の年齢:13歳(小学6年生~中学1年生)
小学校卒業を機にスマートフォンを持たせたわが家
スマートフォンを渡すとき、わが家ではいくつかルールを決めました。
使用時間は、まずは1日30分まで。それ以外の時間は、リビングの親から見える場所にある充電スペースに置くこと。パスワードは親にも共有すること。
息子は、そのルールを素直に守ってくれました。スマートフォンをずっと触っているような様子もなく、「案外大丈夫かもしれない」と安心していました。
ただ、以前、年上のお子さんを育てているママ友から「子どものSNSは、最初のうちは見ておいたほうがいいよ。思った以上にトラブルがあるから」とアドバイスを受けていました。
子どものスマートフォンを見ることには、私自身迷いもありました。どこまで見るのがいいのか。本人のプライバシーをどう考えるのか。夫とも話し合いました。
そのうえで、スマートフォンを持ち始めたばかりの時期だけは、使い方を確認しながら見守ろうということになりました。
使用時間は、まずは1日30分まで。それ以外の時間は、リビングの親から見える場所にある充電スペースに置くこと。パスワードは親にも共有すること。
息子は、そのルールを素直に守ってくれました。スマートフォンをずっと触っているような様子もなく、「案外大丈夫かもしれない」と安心していました。
ただ、以前、年上のお子さんを育てているママ友から「子どものSNSは、最初のうちは見ておいたほうがいいよ。思った以上にトラブルがあるから」とアドバイスを受けていました。
子どものスマートフォンを見ることには、私自身迷いもありました。どこまで見るのがいいのか。本人のプライバシーをどう考えるのか。夫とも話し合いました。
そのうえで、スマートフォンを持ち始めたばかりの時期だけは、使い方を確認しながら見守ろうということになりました。
小学校のグループチャットで見えた、親の知らない友だち関係
小学校卒業後、同じ学年の子どもたちのグループチャットができていました。
息子は私立中学に進学することになっていたので、チャット上は離れてしまう友だちとつながれる場所でもあります。私も最初は、よかったと思っていました。
ところが、実際にやりとりを見てみると、想像していたものとは少し違っていました。
息子は私立中学に進学することになっていたので、チャット上は離れてしまう友だちとつながれる場所でもあります。私も最初は、よかったと思っていました。
ところが、実際にやりとりを見てみると、想像していたものとは少し違っていました。
誰かがグループに入ったり、出たり、また戻ってきたり。子ども同士の言い合いのようなやりとりもあり、名指しで強い言葉が飛び交うこともありました。
もちろん、子ども同士の間では冗談のつもりだったのかもしれません。普段の関係性や、その場の空気が分からない親には、判断しにくい部分もありました。
それでも、スタンプが何度も連続で送られ、未読が400件以上になっていること、さらに、親としては見過ごせないような、年齢に合わない画像が上がっていることもあり、私はかなり驚きました。
卒業式では、みんなとても立派に見えました。その子どもたちが、スマートフォンの中ではこんなやりとりをしているのか……と衝撃でした。
もちろん、子ども同士の間では冗談のつもりだったのかもしれません。普段の関係性や、その場の空気が分からない親には、判断しにくい部分もありました。
それでも、スタンプが何度も連続で送られ、未読が400件以上になっていること、さらに、親としては見過ごせないような、年齢に合わない画像が上がっていることもあり、私はかなり驚きました。
卒業式では、みんなとても立派に見えました。その子どもたちが、スマートフォンの中ではこんなやりとりをしているのか……と衝撃でした。
長文投稿、強い言葉……息子には難しかったグループの空気
そして、もう1つ気になったのが、息子自身の発言でした。
息子はもともと、好きなことになると一方的に話し続けてしまうことがあります。ASD(自閉スペクトラム症)傾向があると言われており、会話の中で相手の反応を見ながら話題を調整することは、あまり得意ではありません。
グループチャットの中でも、自分の好きなマンガについて長文で一気に書き込んでいました。すると、ほかのお子さんから「やめろ」と言われたり、ここには書きにくいような強い言葉を返されたりしていました。
それは一度だけではありませんでした。
対面であれば、相手の表情や声のトーンで「もうやめたほうがいいかな」と気づけることもあるかもしれません。でも、スマートフォン上のやりとりでは、一気に自分の好きなことを書き込んでそれを送信するだけ。画面いっぱいに自分の一方的な語りが並んでしまいます。
息子に悪気はないのだと思います。けれど、空気を読まない長文投稿に対する非難の言葉、グループのスピードや空気に合わせることは、息子にはかなり難しそうに見えました。
息子はもともと、好きなことになると一方的に話し続けてしまうことがあります。ASD(自閉スペクトラム症)傾向があると言われており、会話の中で相手の反応を見ながら話題を調整することは、あまり得意ではありません。
グループチャットの中でも、自分の好きなマンガについて長文で一気に書き込んでいました。すると、ほかのお子さんから「やめろ」と言われたり、ここには書きにくいような強い言葉を返されたりしていました。
それは一度だけではありませんでした。
対面であれば、相手の表情や声のトーンで「もうやめたほうがいいかな」と気づけることもあるかもしれません。でも、スマートフォン上のやりとりでは、一気に自分の好きなことを書き込んでそれを送信するだけ。画面いっぱいに自分の一方的な語りが並んでしまいます。
息子に悪気はないのだと思います。けれど、空気を読まない長文投稿に対する非難の言葉、グループのスピードや空気に合わせることは、息子にはかなり難しそうに見えました。
発達支援施設を探してみませんか?
お近くの施設を発達ナビで探すことができます