子ども同士のトラブル、「やめなさい!」より効果的な伝え方は…
ライター:林真紀
冗談が通じない。思っていることをストレートに言ってしまう。そのような発達障害の特性から日常的にトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。そんなトラブルをなんとかしようと努力しているときに私がたどり着いた解決策。それは「禁止ではなく提案をする」ということでした。
特性ゆえのトラブルが絶えない毎日
年少(3歳)で幼稚園に入園してから一年。発達障害の診断を受けていた息子が集団生活を営むことができるのか、お友達とトラブルを起こしたりしないか、私は毎日気をもんでいました。
けれども年少の一年間はほとんど全くお友達とのトラブルはありませんでした。
それはなぜかと言えば簡単です。お友達に興味がなかったから。一年間、息子はお友達の名前を一人も覚えなかったくらいです。
そんな息子が友だちとのトラブルが増えたのは年中さんになってからしばらくの事でした。
私が幼稚園にそっと様子を覗きに行った時に、息子の「冗談が通じない」「思ったことをそのまま口に出す」という特性ゆえのトラブルが毎日のように起こっていたことを知ったのです。
けれども年少の一年間はほとんど全くお友達とのトラブルはありませんでした。
それはなぜかと言えば簡単です。お友達に興味がなかったから。一年間、息子はお友達の名前を一人も覚えなかったくらいです。
そんな息子が友だちとのトラブルが増えたのは年中さんになってからしばらくの事でした。
私が幼稚園にそっと様子を覗きに行った時に、息子の「冗談が通じない」「思ったことをそのまま口に出す」という特性ゆえのトラブルが毎日のように起こっていたことを知ったのです。
からかいを無視することができない時は?
息子が一番悩んでいたトラブルは「お友達からのからかい」でした。
発達障害の子の特性として言われますが、息子は冗談が通じません。
ムキになる息子の反応が面白くて、ますます子どもたちはからかいます。そのうちに息子はパニックに陥り、大泣きし始めます。
こうなるともうダメ。いつまでたっても気持ちが収まらず、先生方もその後の対応に苦慮されたそうです。
「ムキになるから面白がられるんでしょう。無視しなさいよ。」と私が言っても、息子のお友達とのトラブルは収まりませんでした。
しかしある日、ふと思いました。息子にとって「無視する」「放っておく」というのはどうやってやればいいのか具体的なイメージが出来ないので、辛いのかもしれないと。
そこで今度は「無視しなさい」ではなく、別の提案をしてみることにしました。
「お友達にからかわれて辛いときは、その場を離れましょう。そして先生でもバスの運転手さんでもいいから、大人の人に助けを求めましょう」と。
するとその後、息子のお友達とのトラブルがパタリとなくなったのです。
発達障害児は気持ちの切り替えが苦手なことが多いので、嫌な状況に陥ったらまずその場を離れることが大切です。さらに大人の人に助けを求めて話を聞いてもらっているうちにクールダウンができたようです。
発達障害の子の特性として言われますが、息子は冗談が通じません。
ムキになる息子の反応が面白くて、ますます子どもたちはからかいます。そのうちに息子はパニックに陥り、大泣きし始めます。
こうなるともうダメ。いつまでたっても気持ちが収まらず、先生方もその後の対応に苦慮されたそうです。
「ムキになるから面白がられるんでしょう。無視しなさいよ。」と私が言っても、息子のお友達とのトラブルは収まりませんでした。
しかしある日、ふと思いました。息子にとって「無視する」「放っておく」というのはどうやってやればいいのか具体的なイメージが出来ないので、辛いのかもしれないと。
そこで今度は「無視しなさい」ではなく、別の提案をしてみることにしました。
「お友達にからかわれて辛いときは、その場を離れましょう。そして先生でもバスの運転手さんでもいいから、大人の人に助けを求めましょう」と。
するとその後、息子のお友達とのトラブルがパタリとなくなったのです。
発達障害児は気持ちの切り替えが苦手なことが多いので、嫌な状況に陥ったらまずその場を離れることが大切です。さらに大人の人に助けを求めて話を聞いてもらっているうちにクールダウンができたようです。
「禁止」より「新しいルールの提案」
お友達からのからかいだけではなく、息子は「思ったことをそのまま口に出す」という特性があります。
一番悩んだのは、誰彼構わず「おじさん、太ってますね!!」とストレートに口に出すことでした。一度は「うるせえクソガキ!!」と言われて殴られかけたこともありました。注意しても、息子の発言は治りませんでした。
「言われた人の気持ちを考えようね」と言っても息子には通じません。「本当のことを言ってるだけなんだけど…」とむしろ困惑してしまうのです。
そのときに私は息子にこう提案したのです。
「人の身体の特徴に関することは、お父さんとお母さんにだけ言って良いということにしよう」
その提案をしたら、息子の他人に対する危ない発言は一気に消失したのでした。
この二つの出来事から分かったこと、それはある好ましくない行動を止めさせたい場合、「禁止」をするより「新しいルールを提案する」ことのほうが効果があるということでした。
「○○しちゃダメよ」ではなく「そういうときは○○するようにしてみよう」と提案することが、子どもにとって救いになることがあるということを私は知ったのでした。
一番悩んだのは、誰彼構わず「おじさん、太ってますね!!」とストレートに口に出すことでした。一度は「うるせえクソガキ!!」と言われて殴られかけたこともありました。注意しても、息子の発言は治りませんでした。
「言われた人の気持ちを考えようね」と言っても息子には通じません。「本当のことを言ってるだけなんだけど…」とむしろ困惑してしまうのです。
そのときに私は息子にこう提案したのです。
「人の身体の特徴に関することは、お父さんとお母さんにだけ言って良いということにしよう」
その提案をしたら、息子の他人に対する危ない発言は一気に消失したのでした。
この二つの出来事から分かったこと、それはある好ましくない行動を止めさせたい場合、「禁止」をするより「新しいルールを提案する」ことのほうが効果があるということでした。
「○○しちゃダメよ」ではなく「そういうときは○○するようにしてみよう」と提案することが、子どもにとって救いになることがあるということを私は知ったのでした。