一方的に話すアスペルガーの子。でも「気持ち」は言えてないかも

ライター:kaoru
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アスペルガー症候群は、空気が読めない!人の気持ちが分からない!と言われます。それだけではありません。実はもっともっと大切なこと、理解できていない可能性があります。

空気が読めない以前に息子がつまづいていたのは…

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私の息子は7歳の時にアスペルガー症候群と診断されました。

息子は、集団に適応できず、混乱しやすい。
からかわれたり、いじめられたりしやすく、仲の良い友達もできませんでした。

アスペルガー症候群の特性のひとつにコミュニケーションの障害があります。

発達障害に関する書籍などに書かれている

「空気が読めない」「相手の気持ちが分からない」

という特性。これが人間関係を難しくする要因の1つであることは事実です。

確かに息子は空気が読めず、相手の気持ちを理解することが難しそうでした。

でも、次第にコミュニケーションを難しくしているもっと大きな要因を感じるようになったのです。

おしゃべりできても、コミュニケーションでつまづくのは?

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アスペルガー症候群の子は一方的に自分の喋りたいことを喋り、人の話を聞かない傾向にあるため、空気が読めなくて人の気持ちは分からない…と思われがちです。

そして、自分の思いが届かないとパニックを起こしてしまうので、自分勝手でわがままな子だと思われてしまいます。

ですが息子の話をよく聞いてみると、喋っているのは好きなアニメやゲームの話ばかり。

コミュニケーションで大事な自分の気持ちを言葉で伝えられなかったのです。
これは良く喋るからこそ、見落としてしまう一面なのかもしれません。

分からないのは相手の気持ちだけでなくて、実は自分の気持ちも分かっていない

不快なことは感じているけれど、何がどうイヤなのか?困っているのか?どうして欲しいのか?・・・言語化できないために、泣いたり暴れたりとパニックを起こして訴えている。

そう気がつくと、息子の行動はわがままでも自分勝手でもない、と自然と思えるようになりました。
だって、自分の気持ちを表現できないのに、相手の気持ちなんて分かるわけがないですよね。

息子と一緒に、気持ちの「振り返り」をスタート

私は、自分の気持ちを言葉にする「振り返り」トレーニングを息子と一緒に開始しました。

まずは楽しかったことから振り返る

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振り返ることがイヤにならないよう、楽しいことがあったとき限定でスタートしました。

家族で出かけたとき、公園で楽しそうな息子を見た日は、寝る前に振り返ります。

「今日はどこに行ったの?」
「楽しかった?」
「何が一番楽しかったの?」
「ブランコ乗ったとき、どんな気持ちだった?」

息子が言葉に詰まると選択肢を与えます。

「今日は砂場で遊んで、ブランコに乗って、ジャングルジムに登ったね?どれが一番楽しかった?」というように。

つまづいた時は大人が整理して言語化

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楽しい振り返りに慣れてくると、ちょっと切ないことも振り返ります。

「今日はお友達とケンカしちゃったの?」
「そっか、バカって言われたから叩いちゃったの?」

最初はとんちんかんな事を言うかもしれませんが、大人が整理して言語化してあげると良いと思います。

このとき、「お友達にバカって言われて、いやな気持ちになって叩いちゃったのね?」と、本人に確認することも大切です。

アスペルガー症候群の子は、記憶力が良くたくさんの情報を集めてはいますが、情報の整理はあまり上手ではないのかもしれません。それらを連動して考えることが苦手なのだと思います。

「振り返り」は自分の中の感情という情報整理して言語化できるようにするもの。

そのとき話してくれたことは、否定したり怒ったりしないことを心がけています。気持ちに共感して、「話してくれてありがとう」で締めくくります。

振り返りはあくまで自分の気持ちを整理するためのもの。否定したり怒ったりすると、言葉にするどころか、振り返り自体が困難になってしまいます。
次ページ「中学生になった息子の現在は」

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