5歳の息子が、世界196カ国の名前をたった20日で覚えた話

ライター:GreenDays
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自閉症スペクトラムについて調べるうちに、その特性の一つとして「記憶力がよい」という項目を目にされた方も多いと思います。5歳になる息子は普段の会話の内容も次の瞬間には忘れてしまうことが多いので、記憶力とは無縁かもしれませんが、196枚の国旗カードを20日で覚えた息子の話を紹介します。

息子が自分で選んだ、日本地図と国旗のカード

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療育施設からの帰りには必ず大型書店へ寄り、息子が自分で選んだ本を買うことにしています。
ある日、息子がKUMONのカードが並んだ棚を楽しそうに眺めていたので、好きなものを選ばせてみると迷わず「日本地図カード」「国旗カード(第1集)」を手に取りました。

第3集まである国旗カードを「全部ほしい!」とねだられたのですが、「とりあえず第1集のカードを全部覚えられたら、次のカードを買ってあげるから。」となだめて帰りました。今にして思えば、全部一気に買っておけば良かったのですが…。

自宅に戻るなり、カードを広げて眺める息子。
力試しのつもりで、日本地図カードの都道府県名と番号を黒の透けないマスキングテープで隠して見せてみると、何のためらいもなくすらすらと都道府県名を答えていきます。

私は都道府県の形なんて一つも覚えていないので何が起こっているのかわからず、文字が透けていないことを何度も確認し、ただただ呆然としていました。

これはどういうことなんだろう?
今話している内容も途中で忘れてしまうような息子が、都道府県の形を記憶していたの?
一体どうやって?

短期記憶の左脳、長期記憶の右脳…?

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044004015
記憶に関することをいろいろ調べてみると、何かを記憶しようとする際に使われるのは、左脳の短期記憶だということがわかりました。

息子はこの短期記憶が弱いため、話している間に内容を忘れる、さっき伝えたことが思い出せないなど、日常生活で困ることが多々あります。

そして、この左脳による短期記憶が弱い分、右脳による長期記憶の分野が発達したのではないか、と考えました。

よくパソコンになぞらえて、左脳=作業場であるメモリー、右脳=情報の保管庫であるハードディスク、と表現されます。

息子はハードディスクに情報をどんどん保管していくことは得意ですが、それを上手く使って作業することが苦手だということになります。

これは、息子をどのように育てていけば良いのか模索している私にとっては大きな発見でした。

いつかはハードディスクに貯め込んだデータを使って、息子なりに考えて行動できるようになることが目標ですが、彼はまだ5才。

今はまだ苦手を普通に近づける努力をさせるよりも、得意な分野を伸ばして行こうと決めました。

今は、得意分野を存分に伸ばそう!

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日本地図カードの衝撃から一夜明け、まさかと思いながら国旗カードを見せてみると、アジアの国旗はほとんど覚えていました。

家には国旗の本や、世界の国旗を紹介するDVDがありますが、息子が取り立ててそればかりを観ていた記憶もなく、いつの間にか息子のハードディスクにインプットされていたのだと思います。

知らない国の国旗カードは、私が国名を言って3順もすれば完璧に覚えます。アフリカの聞いたことのないような国の名前でも、いったん彼のハードディスクに入れば間違うことはないのです。

「第1集のカードを全部覚えたら次のカードを買ってあげる。」と言った私の言葉を覚えていた息子は、その日のうちに48枚のカードを完璧に覚えてしまいました。週末まで待ってもらって第2集のカードを買い、それも翌日にはマスター。

また週末を待って、今度は100枚入りの第3集を購入。
紛らわしい国旗が増え、ギニア・マリ・リトアニアの3枚を見分けるのに苦労していましたが、これもあっさり覚えてしまいました。

「国旗を覚えて何になるのか?」という意見もありますが、私はこれが息子の脳への刺激となり、少しでも自信を持ってもらえればそれでいいと思っています。
発達障害をもつ子どもたちは、出来ないことを指摘されて自己肯定感が下がりがちだと言われています。

そんな子どこたちの得意なことを見つけてあげて、日々の暮らしの中で少しでも自己肯定感が上がっていくように努力するのも、親としての大切な役割なのかもしれませんね。

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