声かけ変換表の楽々かあさん直伝!子どもへの「声かけの基本」とは?
ライター:発達ナビ編集部
発達ナビやFacebookで、発達障害っ子の子育てが楽しくなるアイデアを多数発信し続けている楽々かあさん。でも、かつては「フツーの子育て」の手が通じず、毎日お子さんを怒ってしまっていたそう。そんな彼女が、今では毎日楽しく子育てできるようになった秘密を、著書「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」より探ります。
「楽々かあさん」って?
みなさんは「楽々かあさん」を知っていますか?
発達ナビやFacebookで、発達障害のあるお子さんの子育てが楽しくなるアイデアを、数多く発信しているアイデアかあさんです。
発達障害のあるお子さんへの「声かけ変換表」はTwitterでも話題になりましたよね。
発達ナビやFacebookで、発達障害のあるお子さんの子育てが楽しくなるアイデアを、数多く発信しているアイデアかあさんです。
発達障害のあるお子さんへの「声かけ変換表」はTwitterでも話題になりましたよね。
発達障害の子供への『声かけ変換表』に、多くの人が『反省させられる』と話題 – grape [グレープ] – 心に響く動画メディア
— snufkin (@snafkin00) December 31, 2015
これは大切です。誰にでもそうしたい。 https://t.co/AyPPdc16WY
『発達障害の子供たちへの声かけ変換表』がどんな子供に対しても効果のある声かけだと話題 https://t.co/Mh2DrsNlA2
— こどものめいげん (@kodomonomeigen) October 22, 2015
でも、かつては発達の凸凹に「フツーの子育て」の手が通じず、毎日お子さんを怒ってしまっていたそう。
そんな一人のお母さんが、どんな心境の変化を経て、毎日楽しく子育てできる「楽々かあさん」になっていったのか、楽々かあさんの工夫は一体どんなものがあるのか、気になりますね。
今回は、そんな楽々かあさんの苦労と工夫がたくさんつまった著書「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」の内容を、一部みなさまにご紹介したいと思います。
<以下、書籍『発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法』より、許可を得て転載しております>
そんな一人のお母さんが、どんな心境の変化を経て、毎日楽しく子育てできる「楽々かあさん」になっていったのか、楽々かあさんの工夫は一体どんなものがあるのか、気になりますね。
今回は、そんな楽々かあさんの苦労と工夫がたくさんつまった著書「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」の内容を、一部みなさまにご紹介したいと思います。
<以下、書籍『発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法』より、許可を得て転載しております>
子どもを怒り過ぎてしまう→「手段」として怒るのを変換する
親が怒る理由は二種類。一つは「感情」で怒ってしまう場合。
もう一つは、子どもを動かす「手段」として怒っている場合です。
両者の間に明確にラインを引くことができない場合もありますが、まず、ここを意識するだけでも、少し違ってきます。
意外に思われるかもしれませんが、私は、前者の感情」で怒ってしまうことは、「仕方がない」と一旦諦めてしまうのがいいと開き直っています。
「感情」にいいも悪いもありません。できれば、いつも穏やかに子どもに接することができたら、それが家庭円満でベストだと思いますが…お母さんも人間ですからね。
意外に思われるかもしれませんが、私は、前者の感情」で怒ってしまうことは、「仕方がない」と一旦諦めてしまうのがいいと開き直っています。
「感情」にいいも悪いもありません。できれば、いつも穏やかに子どもに接することができたら、それが家庭円満でベストだと思いますが…お母さんも人間ですからね。
「感情」で怒るのは「しゃあない、しゃあない。あるある~」です。
でも、もう一つの「手段」で怒っている場合は、別の方法があります。
「手段」で怒ることは、実はとても効率が悪いのです。特に「凸凹さん」に対しては、ほぼ100%ムダなエネルギーを消耗している、と言えると思います。
だって、この作戦は「空気が読めない」人には通じませんから!(笑)
また、空気が読める子にとっても、重苦しい雰囲気は伝わるものの、肝心の「何を伝えたいか」「どうして欲しいのか」ということは、不安感や重圧にかき消されてまっすぐ伝えることができません。
その結果、同じことで何度も怒る、ということになりがちです。
「手段」で怒ることは、実はとても効率が悪いのです。特に「凸凹さん」に対しては、ほぼ100%ムダなエネルギーを消耗している、と言えると思います。
だって、この作戦は「空気が読めない」人には通じませんから!(笑)
また、空気が読める子にとっても、重苦しい雰囲気は伝わるものの、肝心の「何を伝えたいか」「どうして欲しいのか」ということは、不安感や重圧にかき消されてまっすぐ伝えることができません。
その結果、同じことで何度も怒る、ということになりがちです。
「手段」として、怒ってなんとか動かそうとしていることは、全てもっと効率のいい「工夫」に変換できます。
それが「うちの場合は、これからお伝えする支援ツールであり、声かけであり道具の工夫であり、分かりやすい愛情表現だったんです。
子どもは分かるように伝えれば、どんな子にも伝わりますし、少しの手助け、ヒントがあれば、自分の意思で動けます。そんな我が家なりの工夫をこれからお伝えしていきます。
子どもは分かるように伝えれば、どんな子にも伝わりますし、少しの手助け、ヒントがあれば、自分の意思で動けます。そんな我が家なりの工夫をこれからお伝えしていきます。
指示・命令・禁止を聞かない→「声かけ変換」で伝わる!
【「声かけ変換」の基本】
・指示は具体的に、肯定語でやっていいことを伝える
・命令は丁寧にお願いしたり、合理的に説明したりする
・禁止は「私」を主語にして、気持ちを伝える
・相手の特性・興味関心に合わせる
これをほんのちょっとだけ意識して、ひと呼吸して、効率のよい言い方に変換するだけで、「人の話を聞きなさい!」と言われがちな子も、結構話を聞いてくれます。
・指示は具体的に、肯定語でやっていいことを伝える
・命令は丁寧にお願いしたり、合理的に説明したりする
・禁止は「私」を主語にして、気持ちを伝える
・相手の特性・興味関心に合わせる
これをほんのちょっとだけ意識して、ひと呼吸して、効率のよい言い方に変換するだけで、「人の話を聞きなさい!」と言われがちな子も、結構話を聞いてくれます。
もう一つ、大事なことがあります。
「声かけ変換表」をご覧になった方の中から「自分はbeforeの声かけばかりしていた。反省しなきゃ」と言うお声を頂くこともあります。
でも、beforeの声かけは決して「ダメなお母さんの例」ではなく「必死で頑張っているお母さんの例」です。
afterの声かけは「いいお母さんの例」ではありません。「効率よく、ちょっと楽をして頑張っているお母さんの例」です。
子どもに効率の良い言葉に変換できてもできなくても、お母さんが頑張っていることには変わりありません。まずは、自分自身へのハードルを下げることが大事です。
<転載終わり>
「声かけ変換表」をご覧になった方の中から「自分はbeforeの声かけばかりしていた。反省しなきゃ」と言うお声を頂くこともあります。
でも、beforeの声かけは決して「ダメなお母さんの例」ではなく「必死で頑張っているお母さんの例」です。
afterの声かけは「いいお母さんの例」ではありません。「効率よく、ちょっと楽をして頑張っているお母さんの例」です。
子どもに効率の良い言葉に変換できてもできなくても、お母さんが頑張っていることには変わりありません。まずは、自分自身へのハードルを下げることが大事です。
<転載終わり>
次回は
いかがでしたか?
話題になった声かけ変換表も、言葉だけではなく声かけの基本にあるような「どう伝えるか」というところに、楽々かあさんの経験とアイデアが詰まっていますね。
次回は、苦手に取り組みながらも子どもの自信を育む工夫をご紹介します。
話題になった声かけ変換表も、言葉だけではなく声かけの基本にあるような「どう伝えるか」というところに、楽々かあさんの経験とアイデアが詰まっていますね。
次回は、苦手に取り組みながらも子どもの自信を育む工夫をご紹介します。