お子さんの「こだわり」どう対応していく?心がけたい3つの基本
ライター:瀧本 三輪子
自閉症のお子さんのこだわりに対応する時の基本的な考え方をご提案します。
日常生活に支障が出かねないこだわり。どうすればいい?
発達障害のお子さんと保護者の支援を行っている、療育アドバイザーのタキモトミワコです。
自閉傾向の強いお子さんは、ご本人だけの強いこだわりや習慣を持っている場合がありますね。
例えば、決まった道を通らなければ登校できない場合、いつもの道が工事中でパニックになることがあるかもしれません。
また、三輪車から自転車に移行できないなど「慣れた習慣を手放せない」ことがあります。
このようなこだわりには、どのように対応してあげるのがよいのでしょうか。
自閉傾向の強いお子さんは、ご本人だけの強いこだわりや習慣を持っている場合がありますね。
例えば、決まった道を通らなければ登校できない場合、いつもの道が工事中でパニックになることがあるかもしれません。
また、三輪車から自転車に移行できないなど「慣れた習慣を手放せない」ことがあります。
このようなこだわりには、どのように対応してあげるのがよいのでしょうか。
こだわり対応の基本3ヶ条
大抵の場合、こだわりはお子さんにとって「常に変わらない状況を作り出す」行為になっていて、状況が変わらないことがお子さんの安心感につながっている可能性があります。
ですから、こだわりに関する練習は、以下の3か条を心に留めながら行っていくとよいでしょう。
■その1:
お子さんが落ち着いて過ごせていて、環境変化も少ない時に、様子を見ながら丁寧に進めていきましょう。
特に、感覚過敏からこだわり行動が引き出されている場合は、つらい感覚をやわらげてあげることを優先しましょう。
■その2:
すべてのこだわりを一気になくそうとすると、お子さんの心に強い負担を与えてしまいます。
特に緊急度の高いこだわりを一つ選んで、そこから集中的に練習していくとよいでしょう。
一つのこだわりについて練習している間は、他のこだわりは(よほどのことがない限り)大目に見てあげてもよいと思います。
■その3:
まずは日々の生活の安定と、お子さんが落ち着いて過ごせる環境を整えることを最優先にしつつ、
・お子さんが持っているこだわりや習慣を時々揺さぶってあげること
・あらゆるタイミングを捉えて人と相互のやりとりをする喜びを感じさせてあげること
・そのためのツールとして言葉(もしくはその代替となるもの)を教えること
このあたりから練習していくとよいでしょう。
ですから、こだわりに関する練習は、以下の3か条を心に留めながら行っていくとよいでしょう。
■その1:
お子さんが落ち着いて過ごせていて、環境変化も少ない時に、様子を見ながら丁寧に進めていきましょう。
特に、感覚過敏からこだわり行動が引き出されている場合は、つらい感覚をやわらげてあげることを優先しましょう。
■その2:
すべてのこだわりを一気になくそうとすると、お子さんの心に強い負担を与えてしまいます。
特に緊急度の高いこだわりを一つ選んで、そこから集中的に練習していくとよいでしょう。
一つのこだわりについて練習している間は、他のこだわりは(よほどのことがない限り)大目に見てあげてもよいと思います。
■その3:
まずは日々の生活の安定と、お子さんが落ち着いて過ごせる環境を整えることを最優先にしつつ、
・お子さんが持っているこだわりや習慣を時々揺さぶってあげること
・あらゆるタイミングを捉えて人と相互のやりとりをする喜びを感じさせてあげること
・そのためのツールとして言葉(もしくはその代替となるもの)を教えること
このあたりから練習していくとよいでしょう。
こだわりは必ず修正してあげるべきか?
私は、こだわりは必ずしもすべて否定しなくてもよい、と考えています。
生活に支障のない範囲であれば、自然に見守るのも一つの道でしょう。
ただ、時にはこだわりを始めとする自閉症のさまざまな特性が、日常生活の幅を狭めてしまっているお子さんもいらっしゃいます。
たとえば、1つの道しか通らないというこだわりのおかげで、その道が工事中の状態になっただけで、登校できなかったり大幅に遅刻したりすることになったら?
大切な学びの機会を大きく損ないますね。
また、思い通りのこだわりを認め続けると、自分で作った「こだわりの壁」から出られなくなってしまうこともあります。
「こだわり行動を続けることがこだわり」になってしまい、自分でも止めたいのに止められない、という状況に陥ることも。
このような心配がある時は、お子さんの生活の幅を広げるためにも、幼いうちから大人が色々な働きかけを工夫してあげるのは大切なことと言えるでしょう。
生活に支障のない範囲であれば、自然に見守るのも一つの道でしょう。
ただ、時にはこだわりを始めとする自閉症のさまざまな特性が、日常生活の幅を狭めてしまっているお子さんもいらっしゃいます。
たとえば、1つの道しか通らないというこだわりのおかげで、その道が工事中の状態になっただけで、登校できなかったり大幅に遅刻したりすることになったら?
大切な学びの機会を大きく損ないますね。
また、思い通りのこだわりを認め続けると、自分で作った「こだわりの壁」から出られなくなってしまうこともあります。
「こだわり行動を続けることがこだわり」になってしまい、自分でも止めたいのに止められない、という状況に陥ることも。
このような心配がある時は、お子さんの生活の幅を広げるためにも、幼いうちから大人が色々な働きかけを工夫してあげるのは大切なことと言えるでしょう。