ご存知でしたか?「障害者職業センター」で受けられる職業訓練とは

ご存知でしたか?「障害者職業センター」で受けられる職業訓練とはのタイトル画像

私は障害者枠での就労に向けて、障害者職業センターに通いました。そこに通う人たちは20~40代の発達障害のある人が多く、カリキュラムも「発達障害者就労支援カリキュラム」が準備されています。そこでの体験をお話したいと思います。

0ca9277f91e40054767f69afeb0426711ca0fddd s
50353 View
わが家は親子でアスペルガー症候群で、お互い特性を爆発させながらうまくやっています。

今回は、私が障害者雇用に向けて就労移行支援を受ける前に、障害者職業センターを利用したときのお話です。

障害者職業センターって?どんな人たちが利用するの?

私が障害者職業センターに通うようになったいきさつは、仕事を辞めて「障害者雇用で働く」と決め、自立生活センターの人とハローワークに行き、「障害者職業センターに行きたい」と頼んだことから始まります。

でも、ハローワークでは「管轄の障害者就業・生活支援センターを通して来て下さい」と言われたので、改めて自治体の障害者就業・生活支援センターで面談を受け、そこの担当者と障害者職業センターに行くことになりました。

実際にセンターに行くようになって、昼休みに聞いてみたら「主治医に紹介された」という人もいましたし、「ハローワークから紹介された」という人もいて、「いろいろなルートがあるんだなぁ」と思いました。

私は精神障害者手帳を持っていますが、障害者就業センターは手帳を持たなくても利用できるようです。

だいたい20代~40代の発達障害の人が多いそうです。
見た感じや聞いた話では、不登校・引きこもりを経験した人も多いようでした。

実際の訓練内容とは

ここではその人のニーズに合わせて個別カリキュラムが組まれます。
まず職業相談・職業評価(職業能力を把握するための評価)を行い、個別の支援計画を立ててもらいます。

職業評価は心理テストのほか、実際に仕分けやペグをはめる作業など、半日かけてたっぷり行います。
出てくる結果も詳しい内容で、とても参考になるものでした。

午前中はJST(ジョブスキルトレーニング)や、発達障害について学んだり、ストレス対処法といった講座を受けることが多いです。
JSTは実際の職場を想定し、ロールプレイを一人ずつ行うため、実践的で役に立ちました。

そのほか、担当カウンセラーと自分の障害特性を整理し、自分が努力すること、企業に配慮を求めることを一つのシートにまとめ上げる作業もありました。

この特性をまとめる作業は自分と向き合うことなので、精神的に辛いこともありますが、
担当カウンセラーと担当コーチがしっかりと寄り添ってサポートしてくれます。

訓練の最後には、協力企業へ実習にも行きます。
就業時間は9時~15時で、体調や心の調子が悪いときは無理せず休むことができるので、みんな自分と相談して通っていたようでした。

訓練が終わったら

訓練後、障害者就業・生活支援センターを通して来ている人はそこでまた相談しながら職を探すことになります。

そうでない人は自分でハローワークに通って探すことになります。職探しで悩んだらもちろん障害者職業センターに相談に乗ってもらうこともできます。また、必要に応じてジョブコーチもつけてもらえます。

私はその後、事務職に強く発達障害に特化した就労移行支援事業所に通うことに決めました。

障害者職業センターで身につけたことは現在、就労移行支援でとても役に立っています。
料金もかからないので、就職や転職で困っている人は、一度相談に行ってみてはどうでしょうか?

就労移行支援と障害者職業センターの違いとは

最後に、簡単に障害者職業センターと就労移行支援の違いについてご紹介します。

もともと障害者職業センターと就労移行支援の違いについてわからなかった私は、
就労移行支援事業所の職員に聞いてみました。

【障害者職業センター】
就職・職場復帰を目指す障害のある方に対して、
専門的な職業リハビリテーションを行う場所です。

高齢・障害・求職者雇用支援機構によって設置・運営されていています。

ハローワークからの紹介で利用につながることが多く、ハローワークと連携しながら就職を目指していきます。
(ハローワークとは、厚生労働省が管轄する行政機関で、国民の雇用機会を確保することを目的としています)

【就労移行支援】
障害者総合支援法に定められた障害福祉サービスのひとつで、
働くことに障害のある方が職業訓練を行い、就労を目指し、その後定着支援を受けられるサービスです。

利用期間は24ヶ月となっています。

詳しく知りたい方は、以下のリンクもご参考にしてください。
障害者手帳とは?種類ごとの申請方法と受けられるサービスを一挙にご紹介のタイトル画像
関連記事
障害者手帳とは?種類ごとの申請方法と受けられるサービスを一挙にご紹介
発達障害者支援センターって?勇気を出して相談してよかったことのタイトル画像
関連記事
発達障害者支援センターって?勇気を出して相談してよかったこと
[第1回] ADHDでアスペルガー。ハイブリッドな僕にとっての「仕事の面白味」のタイトル画像
関連記事
[第1回] ADHDでアスペルガー。ハイブリッドな僕にとっての「仕事の面白味」
当サイトに掲載されている情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。また、掲載されている感想やご意見等に関しましても個々人のものとなり、全ての方にあてはまるものではありません。
Avatar11
Column title

あわせて読みたい関連記事

この記事を書いた人

ヨーコ さんが書いた記事

「ママ、20歳になったら胸を取る手術していい?」第二次性徴を迎えたアスペルガーの娘の言葉に母は、のタイトル画像

「ママ、20歳になったら胸を取る手術していい?」第二次性徴を迎えたアスペルガーの娘の言葉に母は、

アスペルガー症候群、ADHD、学習障害などといった発達障害のある子どもは、自分が女なのか男なのか、見た目ではわかってはいても、心の中の「自...
発達障害のこと
3132 view
2018/01/19 更新
毎日カップ麺や冷凍食品。悩みながらも手を打てなかった娘の偏食に今変化の兆しが表れて…!のタイトル画像

毎日カップ麺や冷凍食品。悩みながらも手を打てなかった娘の偏食に今変化の兆しが表れて…!

小2で不登校、小3から引きこもり・昼夜逆転生活を送るようになったアスペルガーの娘。もともと味覚がとても鋭くスーパーのお惣菜も受け付けないの...
身のまわりのこと
17255 view
2017/12/05 更新
フリースクールでの日々が、卒業の”不安”を進学の”希望”に変えた!娘の変化の理由はのタイトル画像

フリースクールでの日々が、卒業の”不安”を進学の”希望”に変えた!娘の変化の理由は

中3の娘が通い出した技能連携校のプレスクール的なフリースクールは、学習時間が20分と大変少ないのが特徴です。「ただでさえ勉強が遅れているの...
学習・運動
4158 view
2017/10/23 更新
ピンチはチャンス!洗濯ができず泣くアスペルガーの娘に、カバーする術を教えたい!のタイトル画像

ピンチはチャンス!洗濯ができず泣くアスペルガーの娘に、カバーする術を教えたい!

アスペルガー症候群の娘は中学生になって大きくお手伝いの幅が広がりました。掃除や皿洗いは何も問題はないのですが、洗濯では娘の特性が表出し、泣...
身のまわりのこと
15435 view
2017/09/15 更新
不登校8年生の娘が高校を選択!大切なのは早めに学校候補を知ること、そして…のタイトル画像

不登校8年生の娘が高校を選択!大切なのは早めに学校候補を知ること、そして…

不登校の娘は、中学に一度も顔を出さないまま3年生になりました。そんな娘ですが「高校へは行きたい」と言っています。とはいえ、コミュニケーショ...
進学・学校生活
9916 view
2017/09/01 更新
Area search

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。