不登校だと卒業式はどうなる?私たち親子に求められた2つの決断
ライター:多原美加
発達障害のある子どもが中1で不登校になり、2年が経過して卒業間近になった時、学校から卒業式に参加するかどうかを問われます。親としての思いと、子どもの思い、それぞれの複雑な思いがありながらも、参加する事を決めました。そこには些細だけど素敵なプレゼントがありました。
不登校の子どもと私が、卒業前に決めなければならなかったこと
私の子どもは、中学1年生で不登校になりました。
それから2年が経過し、中学3年生になったとき。
進学についても落ち着いたと思った矢先、また決断を迫られる出来事がありました。
それは、子どもの写真を卒業アルバムに載せるかどうか、そしてどうやって卒業式に参加するかです。
また、アルバムに写真を載せるとしたらどう載せるのか、どこでどのようにして撮影するのかなども決めなければなりません。
子どもとひとつずつ話し合い決める中で、本人も「自分は中学校を卒業するんだ」という心の準備もできてきたように思います。
それから2年が経過し、中学3年生になったとき。
進学についても落ち着いたと思った矢先、また決断を迫られる出来事がありました。
それは、子どもの写真を卒業アルバムに載せるかどうか、そしてどうやって卒業式に参加するかです。
また、アルバムに写真を載せるとしたらどう載せるのか、どこでどのようにして撮影するのかなども決めなければなりません。
子どもとひとつずつ話し合い決める中で、本人も「自分は中学校を卒業するんだ」という心の準備もできてきたように思います。
卒業までの道のりで、親子で悩んだ2つのこと
1.卒業アルバムはどうする?
先ずは卒業アルバムに写真を載せるかどうかを決めました。
これは私の気持ちの方を優先させてもらいました。
「今は必要と思わないかもしれないけど、いつか見たいと思った時の為に準備しておこう。」と子どもを説得したのです。少し強引だったかもしれませんが、子どもはすんなりと受け入れてくれました。
写真を撮る場所は子どもが決め、学校に誰も居ない時間を見計らって校舎前で撮りました。私の思いを汲んでか、着たくなかったはずの制服を着ながらも、子どもは嫌がる事なく素直にカメラの前に立ってくれました。
これは私の気持ちの方を優先させてもらいました。
「今は必要と思わないかもしれないけど、いつか見たいと思った時の為に準備しておこう。」と子どもを説得したのです。少し強引だったかもしれませんが、子どもはすんなりと受け入れてくれました。
写真を撮る場所は子どもが決め、学校に誰も居ない時間を見計らって校舎前で撮りました。私の思いを汲んでか、着たくなかったはずの制服を着ながらも、子どもは嫌がる事なく素直にカメラの前に立ってくれました。
2.どうやって卒業式に参加する?
次はいよいよ卒業式についてです。
学校からは、卒業式の参加の仕方について3つの方法が提案されました。
1.通常通り、クラスメイトと共に参加する
2.体育館後方から式を見下ろす形で参加する
3.校長室で個別に卒業式授与を行う
子どもには予測のつかない事は不安が強くなり、身体が動かなくなる特性があります。
そのためなるべく学校から流れを聞いて資料にして、それぞれの参加の仕方について視覚的に分かりやすくしました。
それを元に卒業式参加について、子どもと何度も話し合いました。
悩みに悩んで、子どもは体育館後方から式を見下ろす形で「卒業式に参加する」と決めました。
学校からは、卒業式の参加の仕方について3つの方法が提案されました。
1.通常通り、クラスメイトと共に参加する
2.体育館後方から式を見下ろす形で参加する
3.校長室で個別に卒業式授与を行う
子どもには予測のつかない事は不安が強くなり、身体が動かなくなる特性があります。
そのためなるべく学校から流れを聞いて資料にして、それぞれの参加の仕方について視覚的に分かりやすくしました。
それを元に卒業式参加について、子どもと何度も話し合いました。
悩みに悩んで、子どもは体育館後方から式を見下ろす形で「卒業式に参加する」と決めました。
いよいよ卒業式に参加、でも…
卒業式は、体育館後方からクラスメイトを見下ろす形での参加にしました。
私達が座る席には他にも、教室に入れない子が何人かいました。子どもは戸惑いながら椅子に座りました。
式は粛々と行われました。クラスメイト達が頑張ってきた学校での成果が読み上げられ、私としては少し辛い卒業式でした。
卒業証書授与の時には一人一人名前を呼ばれましたが、子どもは返事をすることはできませんでした。
私達が座る席には他にも、教室に入れない子が何人かいました。子どもは戸惑いながら椅子に座りました。
式は粛々と行われました。クラスメイト達が頑張ってきた学校での成果が読み上げられ、私としては少し辛い卒業式でした。
卒業証書授与の時には一人一人名前を呼ばれましたが、子どもは返事をすることはできませんでした。