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微細運動『鉛筆・スプーンの持ち方①』

教室の毎日
こんにちは、LITALICOジュニア三宮教室です。

LITALICOジュニアでは就園や就学前のタイミングで親御さまから「鉛筆やスプーンが上手く操作できない」というご相談を受けることがよくあります。
ご家庭でもスプーンを鉛筆持ちで持って食べる練習をしたり、補助器具等を使って正しい持ち方で持てるように促したりしてくださっているかと思います。
確かに、そういった練習を重ねることで”正しい持ち方”は出来るようになるかもしれません。
しかし、持ち方だけができるようになったとしても、筆圧が弱かったり食べこぼしが多かったりと、また新たな問題が生じてくる可能性があります。【正しく持てるようになった=解決】ではないのです。
そこで今回は作業療法士のスタッフより、微細運動についての基礎知識をお伝えします!

今回は『指先の操作の前に大切なこと』の中から【背景】と【粗大運動】についてをお伝えします。

お子様の微細運動が苦手な原因のひとつは、日常生活での経験不足。つまりお子様の背景が重要になってきます。お兄ちゃんお姉ちゃんがいるお子さまは上の子に比べて発達が早かったりしませんか?その理由のひとつが上の子の動きを見られる経験が多いからなのです。

子どもは大人とは違い、頭で理解するよりも体や感覚での理解が得意な傾向があります。簡単に言うと、説明されて行うよりも、見て真似る方が得意ということです。体や感覚で理解するために必要なのは、『実際に箸や鉛筆を使っているのを見たことがある』『よく公園で遊んでいること』などの『経験』が大切なのです。

ぜひご家庭でも、親御さまや家族が見本となって様々な経験を見たり試したりする機会を増やしてあげてください。

経験を積む上でまず知っておいてほしいことは、指先を使う経験だけでは本来の動きが成り立たない可能性が高いということです。

ワイヤーで身体を吊るされて空中に浮いたまま、文字を書くことを想像してみてください。普段と同じ状態の文字が書けるでしょうか?たとえ指先を動かして書けたとしても、筆圧が弱い糸のような文字になってしまうことがイメージできると思います。体が安定していないのに手先の練習をしても、効果が出にくそうですよね?実はお子さまも同じ状態かもしれません。手先の操作には土台が必要ということです。手先の発達は体の軸から末端にかけて順番に安定していくため、微細運動だけではなく粗大運動の経験が必要なんですね!

粗大運動が大切なことをお分かりいただけたところで、次回は【経験を積むためにご家庭でできること】をご紹介します!

◆2023年度 ご利用者さま募集!
LITALICOジュニア三宮教室では、2023年度4月からのご利用者さまを募集しています。
興味のある方は、ぜひ一度お問い合わせください。

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