【夢門塾白楽】
お問い合わせ・ご見学=☎045-488-5666
白楽教室に通っているお子さんたち、
街ですれ違っても、お話をしても、
「どこが障害?」と思うほど、
軽度のお子さんが多く在籍されています。
身体的な障害により、他者からも、本人も、
障害の有無がはっきりしやすいものですと、
周囲からの理解が比較的得やすく、
本人もその障害への対応法を熟知していることが多いようです。
知的な障害や、発達の障害、
周囲は「お勉強の進みが少しゆっくりかも?」と思ったり、
「お友達とのかかわり方が難しいのかな?」
自閉的な傾向があると、
「手順にこだわりがあるのかな?」
「位置の指定が厳しいね」
「好き嫌いが激しいかも?」
など、周囲・支援者はその傾向や特性に気が付きますが、
「本人」は、いったい、いつ頃気が付くのでしょう?
そして、気が付いたとき、どう考えるのでしょうか。
「私は、障害があるから難しいんだよ」
作業所所長として勤務していた時代、
通所している女の子からの相談でした。
「昔から、みんなよりいろんなことができなかったり、不器用だし、
のろかったり、一生懸命に話しているけど、わかってもらえなかったり、
相手が何を言っているのかがわからないことがあったんだけど、
それって、障害があるから、っていう事なの?」
高等部を卒業して1年後、そのお子さんは19歳でした。
手帳はB2、自力でバスを使って通所しています。
生活全般は問題ないのですが、
「お仕事」とか、「お友達」との関りとなると、支援が必要な感じ。
「それって、ずっと前から?」
「小さいころから」
「そうなんだ。つらい思いをたくさんしたんだね。」
「泣」
「でも、ここで仕事するときはどう?」
「ここではみんな優しいし、仕事もわかりやすいし、楽しい。」
「そうか。今まではさ、障害って気にしたことないけど、
障害があるから難しかったんだ、自分のせいじゃないんだって考えたらどう?」
「そうだね、私が悪いわけじゃないもんね。」
「頑張っても頑張っても、できないことはできないし、
すごく苦手なことは、いやだもんね。
得意なことで好きなことを仕事にできるといいね。」
「ここの作業所はそれがみんな入っているから大好きだよ。」
「軽度の障害なら、難しくない」と思われがちですが、
軽度と言われても、それはそれで大変な生活を送っているお子さんたち。
過敏な感覚や、いやでも気になってしまうこと、
やろうと思っても気が進まなかったり、
やめようと思っても続けてしまったりして、嫌なことを言われてしまいがち。
そして深く心が傷付きます。
特に、白楽教室に通っているお子さんたちは、そういった環境に置かれがちです。
軽度ゆえの大変さ、
まだ自分が持っている障害に気が付いていない、
若しくは、周囲がそれを伝えないで避けていると、
先に本人が「なにかが、おかしいな」と気づきます。
早く伝えたほうが良いのか、まだ伝えないほうがいいのか、
それぞれの状況・判断ではありますが、
早かれ遅かれ、本人が気づくか、
周囲が伝えなければならない時期がやって来ます。
特に、軽度のお子さんは早期に、小学校生活の中で気が付いたり、
中学校・高校選びの頃には、
「どうしてその学校・学級なの?」となることが多いようです。
お子さんにかわりがありましたら、教室にご相談ください。
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最後までご覧下さいまして、ありがとうございます。
いとう
自分の障害と向き合う日
教室の毎日
22/06/13 11:53