【夢門塾白楽】
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秋の面談が終わりまして、あっという間に12月になってしまいました。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今回は、また「個別支援計画」についてです。
順次更新が進んでいまして、年内には全員分が更新完了となります。
支援計画を作るのは、「児童発達支援管理責任者(児発管)」の仕事。
児発管の要件はいろいろな経路があるのですが、
わたしの場合、「国家資格」、「相談・直接支援業務の経験年数クリア」と、
「研修2種類+5年ごとの更新研修受講」をしています。
私生活では、中・高・大、3人の子供たちを育てています(笑)。
そして、福祉職20余年。
白楽教室に通っているお子さんたちが生まれたころには、
既に福祉業界(高齢、障害児・者)で働いていましたので、
そこからの経験もMAXに生かしながら立案します。
毎回、成長・変化の著しいお子さん、
成長がゆっくりなので、頻回に内容を変更しないほうが良いお子さん、
その時々で目標や内容変更が必要になるお子さんがいらっしゃいます。
計画の文面を作成するときには、パソコンの画面に向かいながら、
頭の中を、そのお子さんの事で満たします。
学校にお迎えに行ったときに、「イトちゃん待ってたよ!!!」と、
喜んで飛びついてきてくれる様子。
「今日は何するの?」「なんだろうね、教室までお楽しみ。」
「え~~なんで教えてくれないの?ケチ。」という、いつものやり取り。
教室に着いて「ただいま!!!」という元気で大きすぎるあいさつ。
なかなか手を洗わずに、教室内で寝転んで職員に指摘されてブッする表情。
お勉強タイムで集中して取り組んでいる姿。
ゲームで負けて、本気で悔しがる表情。
隣の席のお友達をつっついて、その子が注意されて喜んでいる様子。
お送りした時、お母さんに会えて安心した様子。
毎回、きりがないほどたくさんのできごと・思い出を、
ひとりで回想し、そのお子さんの事で脳内を120%にしながら、
外せない課題を丁寧に拾って、でも、クリアできる内容で計画作成します。
相当に高い目標設定をする児発管も多く見てきました。
「この子は、この目標を達成させることが絶対に必要で、
そのためには、これと、この内容は絶対に外せません、マストです。」と
キッパリ言い切った児発管がいます。
「ほんとうにそうなの???」心で思いました。
あなたの見立てではそうかもしれないけど、
どの角度から見た見立てなんだろう。
しかも、「絶対」って。。。2回も。
本人がそれを望んでいるの?
ご家族が望んでいるの?
その児発管だけが望んでいるの?
もし自分が子供のころ、大人たちに勝手にそんなこと決められたら、
いやだもん。通うのやめちゃうよ。
と、一瞬のうちに思いました。
わたしは毎回、「もっとがんばりましょう」なんて、
いつまで頑張ればいいかわからないような内容は、
支援計画・目標にはしません。
「自信をもって確実にできるように」を積み重ね、
成長とともに自然にできる力を持っていることを信じて、
「できた」を一緒に喜び合いたい。
そんな気持ちで個別支援計画書を作成します。
計画書では、「前期から継続」の内容も多くなっています。
しっかりと定着するところまで腰を据えてじっくりと取り組む。
次々と、毎回違う内容を提示しないと
「手抜きしてんじゃないの??」と思われるかもしれませんが、
「毎回違う計画を作って、しかも、高い目標設定で、
面談で、難しいですね、とお話しして、仕事した気分に浸る」方が、
実は私たちは簡単なんです。
コロコロと計画を変更してしまっては、
せっかくできるようになった事も、あっという間にできなくなる。
「ひらがなを勉強したら、途端にカタカナを忘れる」お子さんがいらっしゃるように、
支援計画に載せなくなると、取り組みが薄くなって、
定着する前に、跡形もなくなってしまうのです。
長くじっくりと、同じ取り組みを継続することで、
お子さんに「本当に必要なチカラ」を付けていく。
「さっきお話したけど、直後に同じことをするね~」
「声掛けの仕方が良くないのかな?」と自己反省。
継続して、同じ事をずっと声掛けしていく事の方が、
職員としては気持ちを保つことが難しいこともあるのです。
それもきっと、将来役に立つ事だと信じて、
今日もお子さんたちに最高の居心地と療育内容を準備します。
わたしたち白楽教室の職員は、
これからも、お子さんとご家族の見方であり続けます。
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最後までご覧下さいまして、ありがとうございます。
イトウ
支援計画の作成
教室の毎日
23/12/05 11:44