こんにちは!
バンブーハット折之口です!
秋が深まり暦上では冬になりました。
慌てて暖房器具を出した方も多いのではないでしょうか?
朝晩の寒さに負けず、バンブーっ子は元気もりもり!!!
今日ご紹介するのは
「目指せ!仙元山一周!Sくんの挑戦」です♪
まずお伝えしたいのは
この『仙元山』という舞台が、Sくんにとってどれだけハードルの高い場所か、ということ…(笑)
車に乗ってその付近を通るだけでも強い抵抗が…
Sくんにとって仙元山での経験が、過去に良い事がなかった
ということになってしまっていると捉えます。
それはそれは申し訳なかったです (´;ω;`)ウッ…
では仕切り直しです。スタッフ一同は考えます。
目指すは「自分で車を降りて、自分の足で仙元山一周!」
そもそもなぜ「仙元山一周」にこだわるのか??
まず第一に「過去にいい事がなかった経験」を塗り替え、仙元山に行けるようにしたい!
それから、将来のために運動する習慣を作りたい!
仙元山はウォーキングのコースが充実しており、コースを変えることで初級者から上級者まで楽しめる…
そうです!ステップアップにもってこいな場所なのです♪
挑戦初日、まだ暑い日が続く夏の日の午前中。
仙元山は木陰が多く涼しいです♪
Sくんは、車の中で既に泣いております。
シートベルトをはずし外へ促しますが、やはり簡単にはいきません。
声をかけ、手を繋ぎ、車から降りてもらうことに成功。
「Sくん、あそこの椅子座るよ」
すぐ近くのベンチに座るよう指示を出し、指導員はすぐそばを歩きます。
Sくん、10歩ほど自らの足で歩きベンチに到着!
「えらかった!すごい!!!よし、車乗ろう!」
指導員が車へ促します。
(え………おわり?これだけ?)って思ってもらう作戦!
車へ戻ると指導員からの称賛とプチご褒美👏
(日によって違いますがこの日はとても暑い日でしたのでS君の大好きなジュース♪)
挑戦初日!よく頑張りました!
このようにして、少しずつ距離を伸ばしていき、その日S君にとって「欲しいであろう物」をご褒美としてお渡します。
3回もしないうちに、到着時に車内で泣くことはなくなり、自ら降車してくれるように…!
これは……イケる!!
挑戦6回目のある日、(平坦なコース)一周チャレンジしよう!!!と計画。
シートベルトをはずすとニコニコで車から降りてくれるSくん。
この時点で指導員は感激。
指導員が少し離れたところ(コースの半分の位置)にあるベンチの写真を見せ
「ここまで歩くよ」と伝えます。
Sくん、テンポよく歩けています♪
写真で見せたベンチに到着!
良くがんばったね♪
指導員とひと休憩……。
ピピピとタイマーが鳴り、再出発!
「よし、Sくん!こっちから車に戻るよ♪」
着た道ではなく、残りの半周のほうを指さします。
Sくん、指導員の指示通り残りの半周を歩き、見事一周を達成しました!!!それもいい表情で!!
少しずつ距離を伸ばし、「良いもの」「魅力の強いもの」をご褒美とすることで、Sくんにとっての「仙元山」での経験を塗り替えることができたように思います👏
え!?ご褒美が目当てで歩くのは人参をぶらさげているのではないですか??
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、そこはちょっと違うのです☝
もちろん、始めはよこしまな理由で(ご褒美が欲しい)歩き始めるかもしれません。ですが、歩き始めたら、指導員と一緒に歌を歌いながら、褒められながら、接触遊びしながら、競争しながらなどなど、歩いている間にもS君の笑顔が出るような関りをしなければなりません。バンブーハットの指導員と一緒に「歩くこと自体が楽しい」という経験を積む必要があります。ここが大きなポイントです!そのような経験を積んでいき、最終的には歩くことが習慣化され、ご褒美などいらなくなるところを目指しているのです。
例えば、小さなころの歯磨きって嫌がるお子さんおりますよね。私たちにも経験があります。最初はお母さんに「歯磨きしなさい!!」と言われて渋々磨いていたのですが、いつの間にか歯磨きをしないと気持ち悪くなり、習慣化されていきます。
ですが、バンブーハット療育では、「歯磨きしなさい!!」と叱りながら始めることはしません。細かいプロセスは割愛しますが、優しいママの声掛けで膝枕をしてもらい、ママの優しい笑顔や優しい声で歯磨きのお歌を歌ってもらいながら、優しいタッチでブラッシングしてもらう。そして終わった後にはママに良くできましたって言われてギューッとしてもらえる。こんな歯磨きから始まると、「歯磨きしよう♪」とママに誘われたら一目散にママの膝元へ駆けつけてくるのではないでしょうか(^-^)
また、もう一つ、「歯磨きしたらゲームで遊べる」「歯磨きしたらお出かけが出来る」そんなタイミングから始めたり、お約束にすることも大切ですね☝
そして、膝枕→座位のまま→歯ブラシを自分で持ってもらう→自分でブラッシングするなどスモールステップで、一人で歯磨きができるようになるまで手助けをしていきます。そのころには嫌がっていた歯磨きが噓のよう!習慣化されているかと思います。
療育ではそんなに簡単なことではありませんが、バンブーハットではそのような支援を目指しています♪
さて、説明が長くなりましたが (^▽^;)
まだまだ挑戦は始まったばかり!
いずれは仙元山の階段や坂のあるコースにもチャレンジしていきたいです♪
ウォーキングチャレンジ♪♪
教室の毎日
23/11/10 09:43