こんばんは。
今日は職員ミーティングの日でした。月に一度、社員とパートさんが集まって話し合います。
話し合う内容は主に子どもたちの支援について。個別支援計画に沿って、その子にとって今何が課題なのか確認しながら具体的な策を講じます。
幾つか議論した中で、最も時間を割いた話題がTくん(中3男子)とRちゃん(小5女子)の距離感について。
Tくんは知的障がいを持っているものの言葉の理解に優れ発信力もあります。Rちゃんは肢体不自由児で身体介助を必要とし、言語に関する困難への配慮も必要です。
そんな2人、普段はTくんの一方的な好意により常に一緒。Rちゃんを見つけるやいなや「Rちゃ~ん」と言って近づき、抱っこやお膝の上に乗せたり、まるで小さな子どもをあやすかのような扱いです。
TくんのRちゃんへの好意は「like」であり、「love」ではないことは明白で、ドラえもんが好き、アンパンマンが好きなどと同等の「like」です。なので健全と言えば健全なのですが。
とは言え、端から見れば中3男子と小5女がベタベタと触れあう様子は社会的に見てあまり好ましくないのは事実です。
Tくんは来年は高校生になり、いずれ社会に出る時がきます。このままでは異性との距離感が分からないまま大きくなってしまうことへの危機感は職員全員の共通認識でした。
そうなれば何より困るのはTくん自身ではないかと。これはなんとかしないといけない。
とは言え「異性との距離感」という、感覚でしか分からないものをどうやって伝えたらいいものか。
難しいのは、Rちゃんと触れあうことでTくんの「like」は満たされていて、Tくんに決して悪気があるわけではないこと。
「今日からRちゃんに触れたらだめ!」と伝えたところでTくんは果たして理解できるのだろうか?反発を覚えるだけなのでは???
そんなこんなで議論を重ねていくうちに、具体策として講じたことは2つ。
1、Tくんの近くに職員が立って本人に不快な距離を実際に感じてもらう
2、両手を伸ばして自分の手が相手に触れない距離感を保つ
1については、RちゃんももしかするとTくんに対して不快に思っているかもしれないことも同時に伝えていきます。
そのことを理解してもらった上で、2を実践し、肌感覚を身につけてもらおうと考えました。
明日から早速、実践することとなりました。経過についてはまたお伝えできればと思います(^_^)v
中3男子に異性との距離感を伝える方法とは?
教室の毎日
20/11/24 23:54