児童発達支援事業所
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ジュニアスクール虹の橋フレンズ港教室

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相手が嫌がることを言う子への対応とは?

教室の毎日
こんばんは。

先日こんなことがありました。

それは帰りの送迎車での出来事。帰宅方面が同じRくんとTくんは同じ送迎車に乗っていました。

座席はRくんの後方にTくんという並び。この2人、いわゆる幼なじみという間柄なのですが、とりわけ仲が良いという訳でもなく、どちらかと言えば犬猿の仲。口を開けば何かしらの言い合いをしていてとにかく馬が合わない。

そんな2人がこの日も乗車直後から何かしら言い合い。すぐに職員が仲裁に入りその場はなんとか収まりました。

その後の送迎中も何事もなく至って穏やかな2人。

しかし、事件はその直後に起きたのです。

Rくんの自宅に着いて彼を車から降ろすと、あろうことかRくんがTくんに近づき、車窓越しに放った一言。

「Tのバ~カ」

その後Tくんが激昂したのは言うまでもありません。興奮したTくんは何度も「R!あやまれ!!」と絶叫。乗車中ということもあり、これ以上Tくんを刺激するのは危険と判断、ひとまずその場を離れました。

否はRくんにあるのは分かっていました。チャイルドロックが掛かっていて、中からはドアを開けられないことを知った上での暴言。Rくん、君はなんて賢い、、、いやズル賢いんだ( ノД`)

Tくんが起こるのは当然だと思います。一方的に嫌なことを言われたのですから。無視すればと思うのですが、Tくんの特性上それがなかなか難しい。よってひたすらTくんが落ち着くのを待つしかありませんでした。

Tくんには後日Rくんから謝ってもらうとして、問題はRくんが「相手が嫌がることを言った自覚があるかどうか」です。

「ごめんなさい」と言わせることはできてもそれが形式的になっていたら意味がない。「ごめんなさい」と言えば何を言っても許されると思って欲しくもない。

本質的なところで「相手に対して悪いことをした」ことが理解できていないと、今回のことでRくんは何も学べない。どうすればRくん理解してもらえるのか。

そこでRくんには視覚優位という特性を考慮し、絵カードを使って分かりやすく諭すことにしました。事件の翌日のことです。



まず、怒り、悲しみ、喜びなど様々な表情をした絵カードをRくんに見せ、「昨日、Tくんはどんな顔してた?」と問いかけます。

すると怒った絵カードを指差し「これ」と。すかさず「どうしてTくんは怒ってた?」と問い掛けると「ぼくのせい?」と。どうやら罪の意識はあったようです。

「RくんがTくんバカって言ったからこんな顔になってたよ」そして「こんな顔にもなってたよ」と泣きの絵カードを指差して問い掛けました。

そこで初めてRくんの口からか細い声で「ごめんなさい」が出ました。Rくんの罪の意識が垣間見えた瞬間でした。「それはTくんに言う言葉だよ」と言ってこのやり取りは終了しました。

正直なところ、Rくんがどこまで理解できたか分かりません。長い目で見守っていくしかないですね。

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