こんにちは!
8月に入り、日に日に暑さも増してまいりましたが、毎日大勢の子どもたちが楽しみながらも一生懸命、真剣に活動中です。
本日は子どもたちが取り組んでいる、「座学」の課題についてご紹介させていたします。
直写は、トレーシングペーパーに写った字や絵をゆっくりとなぞる抑制課題です。
静かにゆっくりと絵をなぞることによって、セロトニンを分泌させ抑制をかけながら行います。
目的は、セルフコントロールをかけられるようになることが一点。
また、静かにお勉強をすることや、正しい姿勢を習得させるためにも有効です。
目でとらえた線を一旦脳で記憶して、手でゆっくりとなぞる、目と手の協応動作 の向上も目指します。
次の視知覚トレーニングは、眼球運動を鍛える目的があります。
眼球運動には、主に視点を切り替える 衝動性眼球運動と、目で対象を追う 追従性眼球運動の二つがあります。二つ以外にもありますが、日常の動作で必要なこの二つを鍛えていきます。
視知覚トレーニングの目的は、眼球運動・視覚認知機能の向上、目と手の協応動作の向上、手先の微細運動の向上、視覚的ワーキングメモリ(目で見たものを視覚的にとらえて記憶する力)を鍛える目的があります。
次に音読ですが、目的の一つは、文学に触れて読む力や書く力を伸ばすことです。
みんなと声を合わせること、周りと協調し先生の指示に合わせた声量、スピードで読みます。
また、一斉読み以外にも、交代読み、追い読み、段落読み、タケノコ読みなどのバリエーションを地蹴ることによって、知的興奮の高い授業に取り組んでいます。
聞き取りは、先生が言ったことをノートに書き留めていく課題です。
図形や色の名前、数字や曜日などを先生が読んでいきます。
それを記憶して、書き留めていきます。
耳で聞いたものを脳で記憶し手で出力していく協応動作を鍛える目的があります。
書きながら耳で次の図形などを聞いて記憶していなければなりませんので、みんな耳を澄まして聞いています。
視写は、左のお手本を右の原稿に書き写していく課題です。
衝動性眼球運動により、左で覚えたものを速く記憶して、速く右に書き写していきます。
ただし、原稿の枠からはみ出さないのが条件です。
学校の板書のトレーニングにも効果的です。
視覚的ワーキングメモリのアップにも効果が高いトレーニングです。
以上の課題の取り組みの前に『SAQトレーニング』という15分間の運動があり、興奮した状態で「直写」に入ります。
興奮から抑制へ、この切り替えを意識した日課活動となっています。
日課の最後には、カルタ取りがあります。
例えば、カルタの札には『隣は何を知る人ぞ』と書かれていますが、先生は、『秋深し 隣は何を知る人ぞ』と読みます。
『秋深し』に続く俳句が『隣は何を知る人ぞ』と覚えた子どもが速く取れます。
カルタを行う目的の一つは、諺、四字熟語、俳句や短歌などを覚えてもらいたいからです。
別にもう一つ、重要な目的があります。
カルタは、負けを受け入れるトレーニングでもあるのです。
負けて悔しがる事は決して悪いことではありません。
しかし、次の活動に参加できなくなってしまったり、負けを受け入れられない事による生き辛さもあります。
負けたけど、次に頑張ろう。
負けたけど、君と対戦できてうれしかった。
負けたけど、君の勝ちを称えよう。
カルタを始めた当初、負ける度に切り替えが難しかった子ども達は、今では切り替え上手になってきています。
日課の後は、運動になります。
毎月変わる今月に対して、先生があらかじめ作成した指導案に基づいて行います。
すきっぷ には、例外の日は無く、毎日、運動の時間があります。
目的は、運動神経を鍛えるためです。
9〜12歳の子どもを特に運動の世界では『ゴールデンエイジ』と呼んでいます。
これは、一生に一度の運動神経が発達する期間という意味合いです。
大きな枠で言うと、6〜15歳は、神経系の発達に一番適した期間です。
また、運動を通じて『コミュニケーション力』と『社会性』を付けさせることも目的の一つです。
人と合わせる心地よさ、人への配慮、力を合わせること、励ましあうこと、負けを受け入れること、勝ちを受け入れること、距離感や境界線を知ることなどです。
すきっぷ では、日課と運動を通じて、『コミュニケーション力』と『社会性』を付けさせます。
そして、その子なりの将来の最大限の自立に向けた支援に取り組んでおります。
夏休み中の課題への取り組みなど
教室の毎日
24/08/10 18:49