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大型連休に入り、4月で環境に変化があったお子さんはやっと一息つけますね。
また、この連休明けは緊張する環境に再度おかれて、気持ちが崩れるお子さんも多く、本当に慣れたなと感じるのは6月でしょうか。
振り返れば、あっという間ではありますが、そんな時は長く感じますよね。
さて、「お友達と仲良く遊べません」
「お友達におもちゃをかしてあげられません」
こんなことを聞くことが度々あります。
日本人の大人は、和を重んじる傾向があり、雰囲気をよんで、他者とはっきりした意見の対立を好まない傾向にあります。
そのため、お子さん同士がおもちゃやの貸し借りや、遊び方の違いでぶつかると、ついすぐに円満に収めたいと思ってしまうことがあります。
でも、お子さん同士は、とても強くぶつかり合ったと思った直後、もう笑顔で遊んでいることもとても多いです。まだ、自分の気持ちを表現することの練習段階で、他者の心理を推測する力も不十分です。単におもちゃの貸し借りを、「10数えたらね」であったり、「半分貸してあげようね」と大人の理論で型にはめても心から納得する事はありません。
型にはめた方法を強いると、次は他社に対してもそのルールを絶対として押し付けるという場面が出てくるお子さんもあります。
「私も使いたいんだから、半分はかしてよ!」といって、かしてくれない=悪 という理解になってしまいます。
でも、先に使い始めていた。とか、完成のイメージが頭にあり、どうしてもそのイメージまで作り上げたかったなど、事情はそれぞれに異なるのです。
そのため、時にはかしてよとお子さんが頼んでも、「今は、かしたくないんだって」。「こっちのおもちゃで遊んで、あとでもう1回お願いしてみる?」などと、かしてくれないことを許容して、お互いの距離をいったん離すようにすることもあります。能力が同程度で、物を投げつけたりする可能性が低いお子さんであれば、子どもどうしで見出す解決まで、そっと見守ることもあります。
言葉や、絵で示したルール理解ができるお子さんであれば、物を人に投げるのはダメ。それをしたら、必ず叱るよ。などと、絶対にダメな基準をあらかじめ示しておいて、その危険行為の時は、短くはっきり叱るというのもよいと思います。 噛みつきなども危険ですね。そして、これだけはと決めたこと以外には口を挟まないというのも、お子さんの状態によってはよいと思います。
また、現在お子さんに獲得してほしい、増やしてほしい行動(ターゲット行動)が何かなどによっても、考えることが違います。
例えば、他者に手が出てしまいがちなお子さん。今は、「嫌だよ」「あっちにいって」など言葉で表現することが最優先の増やしてほしい行動だとします。その場合は、本当はそろそろ貸してあげたらいいのにと思うような状況でも「嫌だよ」と言葉で表現できたら要求がかなう配慮を大人がします。いずれは、あきらめるや、交渉するという新たなスキルを身に付けて行く必要がありますが、今は暴力の代わりに言葉で訴える行動を増やしてほしいなら、そちらを優先します。
要するに、お子さんの発達段階、特性などによって少しずつ対応が違います。
迷ったら、ぜひ専門職にご相談ください。 お子さんの組み合わせや、状況にもよるため、実際には専門職であっても試行錯誤の日々ではありますが。
【TODAY東和田】コラム 仲良く遊べません
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24/05/03 13:56